奇跡の地と不思議な建造物が集まるカザン!見逃せない観光スポット12選

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奇跡の地と不思議な建造物が集まるカザン!見逃せない観光スポット12選

カザンは、モスクワから東部へ約830kmの位置にあり、口シア連邦のタタ-ルスタン共和国の大都市の一つ。このカザンで最も有名な観光名所で、カザン・クレムリンという丘があります。

カザン・ハン国は15世紀に首都として繁栄していましたが、1552年にイヴァン4世雷帝の戦力によって、ことごとく破壊されてしまいました。そのイヴァン雷帝が、カザン・クレムリンを建造したのです。1708年には、カザン・ハン国は無くなり、現在は、口シア帝国の県都カザンとして栄えています。

2000年には歴史建築的複合体として、ここカザン・クレムリンは、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
カザン観光の見どころは、ヨ-口ッパ最大のイスラム教のモスクと口シア正教の教会が複合し見事に調和している建造物群、そして聖母マリアの奇跡の物語などです。魅力溢れるカザンの観光スポットをご紹介します。

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奇跡の地と不思議な建造物が集まるカザン!見逃せない観光スポット12選

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1.カザン・クレムリン

出典: javarman3

カザンで最も人気の観光名所が、このカザン・クレムリンの丘です。ボルガ川とカザンカ川が合流する場所にある丘で、この丘の上には、イスラム教と口シア正教の教会の建物が不思議と混じり合っている所が特徴ともいえます。

イヴァン雷帝によって破壊されたカザン・ハン国の後に建造されたこのカザン・クレムリン。2000年にはユネスコの世界遺産(カザン・クレムリンの歴史、建築的複合体)として登録されています。

中にはとても古く何度も再建を繰り返したモスクや寺院もありますが、どの建造物も他の国では見られないとても重圧感のあるもの。外観から見るカザン・クレムリンと実際に丘の中へ入った建造物群の素晴らしさは観光客を圧巻させていますよ。カザン・クレムリンの城壁の迫力や一つ一つの建物は、観光スポットとして必見です。

2.スパスカヤ塔

出典: Seva_blsv

カザン・クレムリンの丘にあるスパスカヤ塔の名前の由来は、スパ-スキィ修道院からとったもの。寺院建築の特徴は、1560年代の4つのピ-スをモチーフにした聖ニコライ教会や、1950年代の6つの張りを出した救世主変容聖堂など修道院を代表するものでした。

16世紀に建造されていますが、それ以降何度も改築工事が行われています。この塔はカザン・クレムリンの城壁を囲む砦の通用門の役目を果たしています。

真っ白なこのスパスカヤ塔は、Kul Sharif Mosqueが再建された際の白と、カザン・クレムリンの丘の城壁の白と合わせたも。雪のように白いスパスカヤ塔の偉大さを感じとる事ができますよ。

3. Kul Sharif Mosque

出典: Belikart

カザン・クレムリンにあるイスラム教のモスクが、Kul Sharif Mosqueで一際目立つ豪華な建造物。モンゴル勢力は、3世紀もの長い間口シアを支配していましたが、1552年口シアのイワン雷帝によってカザン・ハン国は滅び、カザン・クレムリンにあるKul Sharif Mosqueも崩壊したのです。

カザン・クレムリンのこのモスクは、元々はカザン・ハン国がイスラム教を信仰していました。長い年月を経て、2005年の6月に新たに再建されたモスクですが、外観の見事な美しさはヨ-口ッパ最大級のイスラム教建造物として知られています。

4つのミナレットが天まで伸びていく姿の豪華な建物は、他では例を見ない素晴らしいもので、観光客を圧倒。内観は4階建てになっており、シャンデリアや壁画などはイスラム教独自のスタイルです。このモスクは他の宗教信仰者でも見学できますが、中へ入る時は土足や大きな声で話す事は厳禁とされ、スマ-トフォンなどは電源を切っておくようにしてください。また、女性は肌を見せないように、スカ-フなどで覆ってくださいね。

4. leaning suyumbike tower

出典: yulenochekk

カザン・クレムリンにある建造物ですが、この塔だけは真実性がなく様々なスト-リーが伝えられています。カザン・ハン国の王妃であったスュユンビケ妃の悲しい物語がこの塔に眠っています。

カザン・クレムリンのランドマ-クでもあるleaning suyumbike tower、7層58mととても古いもの。建造されたのはピョ-トル大帝の時代ではないかという説も出されていますが、建造にあたっての資料がなく確かな事は不明です。

1552年のイヴァン雷帝によって崩壊したカザン・ハン国ですが、この塔だけはわずかに生き残りました。崩壊後、口シア正教の統治者がこの生き残った王妃に求婚を迫ったのですが、王妃のスュユンビケは受け入れる事ができず、苦しみ抜いた挙句にこの塔の最上階から身を投げた塔として知られています。

5. annunciation cathedral

出典: commons.wikimedia.org

こちらもカザン・クレムリンにある建造物ですぐ隣には、leaning suyumbike towerがあります。1552年にイワン雷帝がカザン・ハン国を崩壊させた後の1554年から1562年に渡って建造された生神女福音大聖堂で、口シア正教の教会。

この大聖堂にも奇跡の物語が伝えられています。1579年7月8日、幼少女であったマトリョ-ナが見た夢の中で、聖母マリアがイコンのある場所を伝えたとの事で、その場所の地下から、実際にイコンが発見されました。その後、このイコンは何世紀にも渡り口シア正教の守り神としてこの大聖堂に置かれていましたが、1904年に盗難にあい現在も発見されていません。この大聖堂に今あるものは複製されたイコンが展示されています。

観光名所でもあるこの大聖堂ですが、奇跡の地、聖母マリアのイコンの地として、大聖堂内の装飾や神々の絵画を眺めていると、不思議とイエス・キリストの力を感じられるかもしれません。

6. Kazan Family Center

出典: Mikko

カザン観光の醍醐味といえば、建造物を巡ること。歴史的な建造物以外にもオブジェなどがたくさんあるので、街を探索しても飽きることがありません。カザン・クレムリンからは、川の向こう岸に目立って見える建物、Kazan Family Center。遠方からも迫力がありますが、近くまで行くとさらに圧巻。大きな鍋を乗せたようなこの建物ですが、カザンを象徴する意味でこの建物を建造しました。

カザンの意味はタタ-ル語で、クッキングポットという意味。カザン・クレムリンのような重みのある建物と比べると、こちらは面白い形の建物で、観光名所としても人気です。上まで登る階段は、観光めぐりで疲れた足には、少々きついかも知れませんが、頂上へ出ると素晴らしいボルガ川やカザン・クレムリンが一望できますよ。

7. agricultural palace

出典: Lenorlux

カザンで最大級の建造物の一つが、この農業省が入っているagricultural palace。訪れる時には、正面から向かうことをおすすめします。正面玄関の真ん中には、20mにも及ぶ樹木の像が建っていますよ。横に大きく広がるまっ白なこの建物ですが、大きな鷹が翼を広げて今にも飛び立つような、そんな豪華さを感じます。

タタ-ルスタン共和国は人口が約400万人とも言われ、特に農業が重要な国。観光名所としてだけではなく、国の機関として役目を果たしています。まるで宮殿のような巨大な建物なので、世界各国から訪れる観光客を圧倒させていますよ。

また観光写真を撮るときは、夜と昼の両方をそれぞれ撮るのがおすすめ。冬のシーズンは、夜のライトアップが制限されるので、カザンの暖かい時期に観光するのがベストです。

8. Bauman Street

出典: Belikart

カザン・クレムリンから南東へ2kmほど行った場所に、観光客で賑わう通りがあります。その通りがBauman Streetで、カザンでメインの通り。歩行者天国になっており、買い物途中や散歩で疲れても所々に長いすが完備されているので、ゆっくりと楽しめます。

タタール料理店や日本料理店、カフェやレストランといろいろあるので食事に困りません。カザンの人は日本食が好みのようで、口シアでは寿司チェ-ン店が次々と出店しています。

またこの通りにはホテルもたくさん並び、観光の拠点としても便利。アジアからの観光客も多く、比較的安全な事で知られています。

9. temple of all religions

出典: commons.wikimedia.org

カザンから少し離れた場所にある寺院、temple of all religions。カザンの中心部からバスで約30分で辿り着けます。仏教やキリスト教、イスラム教を一同に集めた寺院で迫力満点。

外観から見るとまるでおもちゃのようで、お菓子にも見えるこの建物は、観光客を笑顔にさせます。時代や宗教への見解の違いもあったようですが、ここでは一切の壁を越えて、それぞれの神をひとつにまとめているようにも感じます。この寺院の中には仏像も置いてあり、観光で少し疲れた体を癒してくれますよ。

10.cathedral of the apostles peter and paul

出典: DanielPrudek

1723年から1726年の間に、Ivan Afanasievich Mikhlyaevによって建造された大聖堂で、カザンで最も美しい教会の一つ。観光客で賑わう Bauman Streetに建つ教会です。

1722年にピ-ターが、カザンへ訪問した際に、この大聖堂に関わりました。この大聖堂の中へ入ると天井の高さと素晴らしい壁画はに観光客は圧倒。また他では例をみないとても綺麗な教会で、ここにも聖母マリアのイコンの複製絵画が展示されています。

教会の最上階まで上る階段は、レンガ石で造られ、階段の途中にも壁画があり豪華で素晴らしい建築物です。屋上へ出るとカザンの観光名所が一望できますよ。

11. epiphany cathedral

出典: Belikart

epiphany cathedralは、Bauman Streetに面した所にあります。周りには他に高い建物がないため、高さが74mもある大聖堂は一際目立つので見つけやすいですよ。別名ベル塔とも呼ばれており、1897年に建造されました。

外観も迫力がありますが、内部にも神々の壁画が展示されており、ここでも観光客を圧倒させています。また夜のライトアップされた大聖堂は下から覗くと、夜空の星と重なってとっても素敵な光景。観光写真におすすめです。カザンにある口シア正教の教会の建造物にはどれも感動するものばかりですよ。

12.musa jalil monument

出典: Belikart

タタ-ル・スタン共和国の詩人であったムサ・ジャリール(1906年-1944年)の像。1943年のレー二ングラードの攻防戦でナチス・ドイツ軍の捕虜となり、1944年に上半身を裸にされた上、鉄条網で何十回も体に巻かれ処刑されたカザンの英雄でもあります。

ムサ・ジャリールは、ナチス・ドイツ軍に捕虜された獄中でも詩を書き続け、戦後、彼の書いた詩がソビエト連邦の元に届き、1957年に彼の詩集はソビエト連邦最高国家賞であるレ-ニン賞を受賞しました。ムサ・ジャリ-ルの像はカザン・クレムリンの丘に近い広場に建っています。


◎まとめ

カザンの街は、イスラム教と口シア正教が複合した歴史のある街。色とりどりの建物の素晴らしさはどれも必見です。豪華で重圧感のある建造物群がどのような過程で出来上がったのか知りたくなりますね。宗教や文化を学びつつ、観光するのは楽しいですよ。ぜひカザンの街を散策してみてくださいね。

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