【世界遺産】アーヘン大聖堂とは?|記念すべき世界遺産第1号の魅力

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【世界遺産】アーヘン大聖堂とは?|記念すべき世界遺産第1号の魅力

そもそも世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約がそのはじまり。人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を有する遺跡や景観、自然などをリストに登録して保存しようというものです。

これに基づいて1978年に最初の世界遺産が制定されましたが、第1号として登録されたのはわずか12件(文化遺産8件&自然遺産4件)。そのうちの1つが、ドイツの「アーヘン大聖堂」です。2016年現在、全世界で1000を超える世界遺産が登録されています。その記念すべき初代世界遺産「アーヘン大聖堂」の魅力をご紹介しましょう。

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【世界遺産】アーヘン大聖堂とは?|記念すべき世界遺産第1号の魅力

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「アーヘン大聖堂」とは?

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ベルギーやオランダと国境を接するドイツ西部の小都市アーヘン。この街のシンボルが、北ヨーロッパ最古の聖堂であるアーヘン大聖堂です。

アーヘンとは古ドイツ語で「泉」という意味で、古代ローマ時代にはすでに温泉保養地として知られていました。8世紀末、フランク王国のカール大帝がこの地に王宮を造ったことから、事実上の首都として発展しました。その王宮の教会として造られたのが、アーヘン大聖堂の起源です。814年に大帝が死去すると、遺体はここに埋葬され、現在もその遺骨が残されています。また、10世紀末から約600年間、アーヘン大聖堂は歴代30人の神聖ローマ帝国皇帝の戴冠式の場として使用され、その由緒の正しさから「皇帝の大聖堂」とも呼ばれています。まさに世界遺産第1号に相応しい歴史をもつといえるでしょう。

この世界遺産の特徴は、古典主義やビザンチン様式、ロマネスク様式などさまざまな建築様式が融合している点です。中心には高さ32m、大迫力の八角形ドームがありますが、これは中世キリスト教世界では8が復活を意味する神聖で象徴的な数字だったから。

「アーヘン」へのアクセス

日本からの直行便のあるフランクフルトやデュッセルドルフからは、アーヘンまでの直通列車が出ています。フランクフルトからは約1時間50分、デュッセルドルフからは約1時間半で、アーヘン中央駅に着きます。また、ベルギーやオランダとも隣接しているので、ブリュッセルからも列車でおよそ1時間10分で行くことができます。日本からの直行便が多いパリを経由しても、アーヘンまでは列車で約2時間半と近くて便利です。

アーヘン中央駅から大聖堂まではバスで10分ほどですが、徒歩でも20分弱くらいなので、街中の観光散策がてら歩いて行ってもいいですね。途中にはエリーゼの泉や行軍門(マルシーア・トーア)、アーヘン劇場といった観光名所もあります。

アーヘン大聖堂のおすすめポイント①:ガラスの礼拝堂

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アーヘン大聖堂は、他の一般的な大聖堂と比べてちょっと変わった形をしていることに気づくでしょう。これは、最初に建設された宮殿教会を中心に、何度も増築を重ねて現在に至っているからです。

そのなかで、1355年からおよそ60年もの歳月をかけて造営された「ガラスの家(ガラスの礼拝堂」は、由緒あるアーヘン大聖堂でもとくに神々しさを感じられるところとなっています。

名前の由来となっている、高さ25メートル、総面積1000平方メートル以上というステンドグラスに、思わず息を飲んでしまうでしょう。入場料は必要ないのですが、写真撮影については個別に撮影料が必要なので、近くの係員に申し出てください。

アーヘン大聖堂のおすすめポイント②:大聖堂併設の宝物館

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アーヘン大聖堂に併設されている宝物館は、北ヨーロッパにおける最も重要な教会の宝物館の1つとされていて、歴史的な王朝の宝物やカール大帝に関わる品々が納められています。とくに有名なのが、ドイツの教科書にも載っているカール大帝の黄金の胸像!カール大帝はここアーヘンをフランク王国の都として、英国とスカンジナビア半島を除く欧州のほぼ全域を征服統治したとされています。とりわけ独仏の歴史においては重要な人物で、「ヨーロッパの父」とも呼ばれているんですよ。

もう1つ見逃せないのが、ロータルの十字架。多くの宝石がちりばめられた豪華絢爛なものですが、横から見るとどれも小さい柱で支えられた神殿の形をしていて、全体でエルサレムの市街を模しているのだとか。裏面は磨き上げられた金で、キリスト教の行事の行進の際、先頭に掲げられるものだったそうです。この他にも目をみはるような金銀財宝がいっぱい!正にお宝度満点の宝物館です。ちなみに、ここも世界遺産に含まれています。

アーヘン大聖堂のおすすめポイント③:カロルス・テルメン

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アーヘンは古代ローマ時代から温泉地としてたいへん有名だった場所。せっかくですから、世界遺産見物のあとは名物の温泉で旅の疲れを癒してみるのも良いでしょう。そんな時にピッタリなのが、アーヘン旧市街の北東にある大型温泉施設「カロルス・テルメン」です。「カルロス」ではなく「カロルス(Carolus)」なので要注意!

温泉には違いありませんが、ヨーロッパのほとんどの温浴施設がそうであるように、日本とは異なり水着着用厳守です。また鉱泉なので温度も低め(35~40度)。施設は3つのエリアからなっていて、温水プール・サウナ・スパトリートメントに分かれています。

圧巻なのがプールエリア。大円形プールを中心に、3階吹抜けの大空間と、それを支える列柱が強烈なインパクトを醸し出しています。周囲にはバブルプールやジェットプール、洞窟プール、休息エリアなども整備されています。世界遺産から1km足らずのところにこんなパラダイスがあるとは、意外に思うかもしれません。

◎まとめ

世界遺産第1号のアーヘン大聖堂をご紹介しました。ヨーロッパのなかでもとくに古い教会であることから、一般的なヨーロッパの教会とはまったく違った内装や雰囲気が楽しめます。「皇帝の大聖堂」の異名にふさわしく、その風格と美しさは他の教会とは一線を画すもの。

また市内にはアーヘンの語源となった鉱泉が今も健在。小さな街ながら見どころも多く、交通の便も良いので、ドイツだけでなくヨーロッパ北部を巡る際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

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