ヨーロッパ最後の原生林がある、ベラルーシの世界遺産4選をご紹介!

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ヨーロッパ最後の原生林がある、ベラルーシの世界遺産4選をご紹介!

ベラルーシ共和国は、ロシアやウクライナ、ポーランドやリトアニアと隣接する、世界最北の内陸国です。首都はミンスクで、1990年代はじめにソビエト連邦から独立しました。国土の3分の1を森林が占める自然豊かな国で、そこには湖が点在し野生動物が多く棲息しています。「ミール地方の城と関連建物群」をはじめとする4つの世界遺産があり、歴史的建造物も多く美しい国。そんなベラルーシの、世界遺産をご紹介します。

目次

ヨーロッパ最後の原生林がある、ベラルーシの世界遺産4選をご紹介!

1. ミール地方の城と関連建物群

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ミール地方の城と関連建物群は、ベラルーシのフロドナ州カレリーチにある2000年に登録された世界遺産。約29km南東には同じく、ベラルーシの世界遺産に登録されているネスヴィジ城があります。ミール城は、15世紀末にユーリー・イリイニチ公によって建造されました。

正方形の敷地に5つの塔があり、宮殿と東塔はルネサンス様式、それ以外の塔はゴシック様式と異なった様式で作られているのが特徴。このベラルーシの世界遺産は、17~18世紀の戦火で破壊され、その後再建されましたが、第二次世界大戦でも被害を受けました。内部を見学することができ、庭や地下室などとても興味深いものとなっています。

2. シュトルーヴェの測地弧

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シュトルーヴェの測地弧とは、ドイツ出身のロシアの天文学者、フリードリヒ・フォン・シュトルーヴェが中心となって、1816年から1855年に掛けて子午線弧長の三角測量のために設置された三角点群のことを指します。当時設置された265か所の測量点のうち、34か所が2005年にユネスコの世界遺産に登録されました。10ヶ国の国境をまたいでいるという珍しい世界遺産です。

これらの観測点群は、地球の大きさなどを正確に測る上で多大な貢献をしたものとして世界遺産に登録されました。登録地はノルウェーからウクライナまで2,800kmに及び、登録地には印がつけられています。

3. ビャウォヴィエジャの森

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ビャウォヴィエジャの森は、ポーランドとベラルーシの国境にまたがる原生林です。「ヨーロッパに残された最後の原生林」とも言われ、、ポーランド側は1979年、ベラルーシ側は1992年に、ユネスコの世界遺産に登録されました。

ヨーロッパではほとんどの森が針葉樹なのですが、ビャウォヴィエジャは全体面積の3分2が広葉樹林で覆われています。特にヨーロッパバイソンの貴重な生息地としても知られているほか、鳥類約250種、哺乳類約300種など多くの動物が生息。このベラルーシの世界遺産の森は一年を通じて楽しむことができますが、中でも秋の紅葉はおすすめです。ここは、観光客だけでは入れないため、専属のガイドがいるツアーに参加してくださいね。

4. ネスヴィジにあるラジヴィウ家の建築的・居住的・文化的複合体

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ネスヴィジ城は、ベラルーシのネスヴィジにあるラジヴィウ家の居城として建てられた城郭建築で、2005年にベラルーシの世界遺産として登録されました。ラジヴィール王朝は、ヨーロッパの歴史と文化において重要な役割を果たした王朝で、16世紀から1939年までベラルーシのネスヴィジに存在しました。

ネースヴィジにはこの王朝の文化が花開き、特に科学や芸術、工芸、建築の分野でヨーロッパに大きな影響を与えたと言われています。この世界遺産は、居住用の城館やキリストの聖体を祀る聖体教会教会とその周辺地域から成り、中庭を取り囲むように10の建築物が建てられています。

◎まとめ

ベラルーシには4つの世界遺産があります。野生動物の宝庫とも言われるヨーロッパの最後の原生林ビャウォヴィエジャの森や、ネスヴィジ城やミール城などの古城、10ヶ国の国境をまたぐ珍しい世界遺産など、興味深い世界遺産が登録されています。ベラルーシは、日本ではまだ観光地として知られていませんが、歴史的建造物も多く観光にもおすすめ。南東部はチェルノブイリ原発に近く、注意が必要な場所もありますが、美しい街並みや自然が楽しめます。

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