ヨーロッパ最後の原生林といわれる世界遺産、ビャウォヴィエジャの森

ヨーロッパ最後の原生林といわれる世界遺産、ビャウォヴィエジャの森

ベラルーシとポーランドには、国境をまたがって広がる原生林があることをご存知でしょうか?それはビャウォヴィエジャの森といい、ヨーロッパに残された最後の原生林といわれているほど人の手が加えられていない大自然が広がっているのです。ビャウォヴィエジャの森では貴重なヨーロッパバイソンを含め様々な種類の貴重な動植物を観察することができ、その貴重な動植物を保護する目的で世界遺産にも登録されていますよ!今回はそんな大自然が広がる世界遺産、ビャウォヴィエジャの森についてご紹介いたします。

目次

ヨーロッパ最後の原生林といわれる世界遺産、ビャウォヴィエジャの森

ビャウォヴィエジャの森とは?

出典: Krzysztof Parzych (CC BY-SA 4.0)

ベラルーシ西部とポーランド東部の国境にまたがるビャウォヴィエジャの森は、ヨーロッパ最大の森林地帯であるとともに、ヨーロッパ最後の原生林として人気を博している観光スポットです。

ヨーロッパで最も人間の手が加えられていない原生林であり、絶滅が危惧されている動植物の個体群を保護するために、ビャウォヴィエジャの森はポーランド側が1979年に、ベラルーシ側1992年にユネスコ世界遺産に登録されました。1000種を超える維管束植物から昆虫8500種、鳥類250種、哺乳類300種もの動植物がこのビャウォヴィエジャの森で生息していますが、その中でも最大の特徴として挙げられるのが、貴重なヨーロッパバイソンの生息地であることでしょう。

1919年にビャウォヴィエジャの森で生息していた最後のヨーロッパバイソンが撃たれてしまったために野生のヨーロッパバイソンは一度絶滅した歴史を持っています。その後、動物園で飼育されていたヨーロッパバイソンが人間の手によって繁殖されたために、再びビャウォヴィエジャの森でその姿を確認できるようになりました。なおビャウォヴィエジャの森の総面積はなんと約1500平方kmにも及び、そのうちポーランド側が625平方km、ベラルーシ側が残りの875平方kmとなります。

ビャウォヴィエジャの森へのアクセス

ビャウォヴィエジャの森へのアクセス方法としてはバスがおすすめです。ワルシャワから出ているバスでは約4時間半もの時間を要してしまいますが、直行ですので便利ですよ。またビャウィストクからもバスが出ていますので、自分の観光スケジュールと照らし合わせて選択してくださいね。なおビャウォヴィエジャの森内にも2つの宿泊施設があり、近くの村には民宿やペンションなども揃っていますので、ロングステイなどを楽しむことができるのも魅力ですよ!

ビャウォヴィエジャの森のおすすめポイント①:貴重な動植物

なんといってもビャウォヴィエジャの森の最大の魅力は、絶滅の危機に瀕している珍しい動植物を間近で観察することができる点です。一度は野生で生息している個体が絶滅したヨーロッパバイソンをはじめとして、なかなか見ることのできないような様々な種類の動植物を間近で観察することができますよ!

ヨーロッパで唯一人の手が加えられていない森なだけあって、その種類の多さは他とは比べものにならないほど多く、動植物好きには外せない観光スポットとなっています。なおヨーロッパバイソンはこのビャウォヴィエジャの森で生息していますが、遭遇する確率はそこまで高くありませんのでご注意ください。

是非このヨーロッパに残された最後の原生林といわれているビャウォヴィエジャの森に足を運び、様々な種類の珍しい動植物たちとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか?日本では味わうことができないような大自然と触れ合うことができますよ!

ビャウォヴィエジャの森のおすすめポイント②:ガイドツアー

出典: Jacek Karczmarz (CC BY-SA 3.0)

非常に広大な敷地面積を有するビャウォヴィエジャの森ではガイドツアーに参加して、道案内をしてもらいながら動植物について説明してもらうことができることも魅力の一つとして挙げられます。現在はビャウォヴィエジャの森のほぼ半分ほどの面積が当別保護区に指定されており厳しい立ち入り制限がされていますので、それを把握しているガイドと一緒に散策することはとても心強いですよ!

また慣れていなければなかなか気づくことのできない鳥や昆虫を見つけて教えてくれたり、植物について説明してくれたり、民族文化や建築物の文化や背景の解説をしてくれたり、ビャウォヴィエジャの森の最大の特徴であるヨーロッパバイソンをよく見るポイントに案内してくれたりと、ガイドツアーならではの魅力がいっぱいですよ!

なおビャウォヴィエジャの森は四季によって別々の表情を見せてくれることも特徴です。特に5月から9月は動植物を観察するうえでベストシーズンであり、10月は見事な紅葉を楽しむことが可能となっています。是非ビャウォヴィエジャの森に訪れた際はガイドツアーを有効活用して楽しんでくださいね。

◎まとめ

ベラルーシとポーランドの国境をまたがって広がる世界遺産、ビャウォヴィエジャの森についてご紹介いたしました。人の手が加えられていないヨーロッパ最後の原生林であるビャウォヴィエジャの森では、貴重な動植物の観察や、日本では見ることのできない圧倒的なスケールの大きさ、自然の雄大さを満喫することができますよ!是非ベラルーシやポーランドに観光に訪れた際は、ビャウォヴィエジャの森に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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