島根県のおすすめ観光スポット56選!見逃せない名所はここ!

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島根県のおすすめ観光スポット56選!見逃せない名所はここ!

島根で観光といえば出雲大社や松江城、湯の川温泉などが有名ですが、その他にも観光スポットがたくさんあります。しまね和牛や島根ワインが堪能できる島根ワイナリーや、シロイルカのショーが人気のしまね海洋館アクアス、宍道湖に面して建てられた島根県立美術館など見どころ満載!カップルや子供連れ、一人旅や女子旅でも楽しめる所がたくさんあります。そんな島根ならではの魅力的な観光スポットをご紹介します。

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島根県のおすすめ観光スポット56選!見逃せない名所はここ!

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1.出雲大社

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島根県はもとより、日本随一のパワースポットで知られる出雲大社。縁結びの神社としても有名で、島根観光に訪れた際にはぜひとも立ち寄ってほしい観光地です。全国各地の神様が訪れる出雲の地では、他とはちょっと違うルールも多く、旧暦の10月を通常は「神無月」とよびますが出雲では「神在月(かみありづき)」とよぶ事や、基本的なお参りは「二礼二拍手一礼」ですが、出雲大社では「二礼四拍手一礼」でお参りすることなどがあり、覚えておくだけでより出雲大社の観光を楽しめますよ。

ちなみにアクセスは、一畑電車出雲大社前駅から徒歩15分。JR出雲市駅からだと一畑電車に乗り換え向かいましょう。お守りやお土産もさまざまなものを売っているので、休憩や買い物をはさみながら境内を散策してはいかがでしょう。

2.神在祭

全国の神様が集まるといわれる出雲大社で開かれるお祭り、神在祭(かみありさい)。毎年11月に行われる島根県の大きなお祭です。出雲以外では、旧暦の10月を神無月といいますが、それはこのお祭りに出席するため神様が留守になるというのが由来。なので、神様が集まる出雲だけは「神在月」とよばれます。

日程は旧暦の10月に合わせて開かれるので、2016年は11月10日・14日・16日に開かれる予定。このお祭りに合わせて島根ツアーを組んでいる会社も多いので、初めて島根観光に行くなら、出雲大社で神在祭を体験できる11月をオススメします。

3.日御碕神社

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立派な松の立ち並ぶ境内に、鮮やかな朱色の建物が目を引く、島根の日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)。日沈宮(ひしずみのみや)と、神の宮(かみのみや)のふたつの本殿があり、それぞれに神様を祀ります。

神社ということでお守りを買う事もできますが、こちらでは観光客用に並んでいるわけではないので、ひと声かけないと買うことができません。お守りは色が3種類から選べる「御神砂守」というもので、交通安全や悪霊退散のお守りです。ちなみにアクセスは、JR出雲市駅からバスに乗って45分、出雲大社からは20分ほどの距離。駐車場も20台あるので島根観光にはピッタリです。

4.島根ワイナリー

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無料でワインの試飲や工場見学ができる島根ワイナリー。出雲大社から車で7分の位置にあるので、島根に観光に来た際には立ち寄りやすいおすすめスポットです。メインは島根ぶどうが原料のワインなのですが、アルコールの飲めない方やお子様には、同じ島根ぶどうを使ったジュースもあるので、家族連れでも楽しめる島根の観光スポットです。

ちなみにおすすめのワインは、「島根わいんMARIE(マリエ)」。フルーティーで飲みやすく、低カロリーなので女性にも人気の商品です。さらに島根ワイナリーには島根和牛を使ったランチが食べられるレストランもあるので、食事時に立ち寄ってもいいですね。

5.湯の川温泉

島根県出雲空港から車で8分。旅の移動で凝り固まった体をほぐしに、島根県出雲市にある湯の川温泉へ足を運んでみては。函館にも同じ名前の湯の川温泉がありますが、こちらは和歌山の龍神温泉、群馬の川中温泉と並び、「三大美人の湯」のひとつとされている温泉でもあります。

また、「草庵」「湖静荘」「はらだ荘」など宿も多く、「松園」「ひかわ美人の湯」「湯元」などでは日帰りで温泉に入ることもできます。さらに、周辺施設の「道の駅湯の川」は、食堂や島根のお土産はもちろん、休憩スペースとして足湯もあるので、湯の川温泉を気軽に味わえる観光スポットですよ。

6.島根県立古代出雲歴史博物館

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平安時代の出雲大社は、なんと高さが50mもあったという説があります。地上から天に昇るような形でまっすぐに階段が伸び、その先に神殿がある設計になっていたとされ、島根県立古代出雲歴史博物館にはそれを再現した模型が展示されています。

博物館は出雲大社の東側に位置し、徒歩でも所要時間10分ほどで行くことができます。営業時間は朝9:00~夕方18:00までとなっており、駐車場も244台分あるので観光に便利です。館内にはカフェもあるので、出雲大社と合わせて観光し休憩しながらゆっくりと、日本と島根の神様の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

7.須佐神社

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島根県・出雲大社の近くにあるこちらの神社は、七不思議を持つ神社として、島根のパワースポット巡りをする観光客に人気の観光スポットとなっています。20km以上離れた稲佐の浜とつながっているとされる「塩ノ井」や、穴をかき回すと大洪水がおこるとされている「雨壺」など、古くから語り継がれる言い伝えが七つあります。

ちなみに須佐神社の近くには温泉に入ることのできる旅館もあり、夜22:00まで入ることができるので日帰りで入浴したい方にもピッタリです。須佐神社に限らず島根には魅力的な神社が多いので、観光しながら御朱印集めをしている方は、御朱印帳をお忘れなく。

8.万九千神社

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読み方は、万九千神社(まんくせんじんじゃ)。全国から集まった神々が最後に立ち寄るとされているこの神社は、縁結びはもちろんのこと、神様たちがここを最後にお帰りになるということで、旅の安全を願う旅行者の参拝客も多く訪れるようになりました。さらに、直会(なおらい)という打ち上げの意味を持つ儀式がなされることから、宴会にゆかりのある飲食業の方など、さまざまな参拝客が訪れる神社でもあります。

アクセスは北松江線・大津町駅から徒歩18分ほど。神在月のお祭り以外にも、4月には「大なほらひ」という春祭りも開かれるので、島根観光に訪れた際には立ち寄ってみてくださいね。

9.出雲文化伝承館

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出雲の歴史と伝統を知ることができる出雲文化伝承館。一日一組限定の披露宴を挙げれることでも有名です。また「夏休みこども教室」や、展示会などのイベントも多く開かれており、過去にはスタジオジブリやスタジオ地図の映画の美術背景を担当した山本二三展も開かれ話題になりました。なので島根に訪れる際はどんなイベントが開かれているか公式サイトを要チェックです。

facebookに出雲文化伝承館の公式アカウントもあるので、フォローしておくと最新の観光情報が分かりますよ。さらに、出雲そばを食べることのできる「羽根屋」という食事処もあるので、ランチ時に立ち寄るのもオススメの島根の観光スポットです。

10.道の駅「キララ多岐」

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島根県出雲市にある道の駅「キララ多岐」。海水浴場や温海水のプール、バーベキューのできるコテージなど、アミューズメントパークのように施設が充実しており、島根県オススメの観光地です。

運が良ければ野生のイルカを見ることもできるキララビーチでは、毎年7月末に「多伎キララまつり花火大会」も開かれ、島根の地元の方も多く訪れる観光スポットでもあります。もちろんレストランやカフェなどの食事処も充実。ビーチを一望できるロケーションで、食事やおやつを味わいましょう。オススメは島根の名産いちじくを使った、いちじくソフトクリーム。夏に食べたい島根のご当地スイーツです。

11.稲佐の浜

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旧暦の10月「神在月」に、日本各地の神様たちをお迎えする浜となる稲佐の浜(いなさのはま)。夏の観光シーズンは海水浴場としてもにぎわうこのスポットは夕日の美しい場所でもあり、高い建物は無く、幅の広い砂浜と青い海だけの景色が、オレンジ色に染まっていく絶景を見ることができます。

また、弁天島(べんてんとう)と呼ばれる、鳥居の建つ岩でできた島があり、稲佐の浜の見どころの一つとなっています。運気上昇のご利益があるとされているので、島根のパワースポットへ足を運んでみては。天気のいい晴れた日にぜひ訪れてほしい島根の観光スポットです。

12.出雲日御碕灯台

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島根半島・最西端から海を見守る真っ白な灯台が、出雲日御碕灯台(いずもひのみさきとうだい)です。なんと高さが43.65mと、日本一の高さを誇る灯台で、国の登録有形文化財にも選ばれる歴史ある建物でもあります。

松の並木が木陰を作り、日本海を見下ろしながら行く灯台までの遊歩道は、潮の匂いと絶景が気持ちよくゆったり散歩したくなるオススメの観光地。近くには地元でとれた海鮮料理を食べられる「柿谷」や「花房」などの食事処もあるので、観光で訪れた際はランチも合せてどうぞ。ちなみにアクセスは、JR出雲駅からバスで45分、出雲大社からバスで20分ほどとなっています。

13.旧JR大社駅

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1912年から廃止となる1990年までの78年間、島根県出雲の玄関口として活躍した大社駅(たいしゃえき)。現在は旧JR大社駅として公開され、2004年には国の重要文化財に指定されました。いちばんの魅力はその見た目。出雲大社のある町らしく、神社を思わせるその造りは、思わず写真を撮りたくなる佇まい。線路には蒸気機関車も観光展示されており、テレビで見るような明治・大正時代の空気が、時間ごと保存されているような観光スポットです。

アクセスは、電車かバスで「出雲大社前駅」に行き、そこから徒歩13分の場所にあります。島根観光に訪れた際は、出雲大社と合わせて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

14.立久恵峡

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島根県出雲市にある立久恵峡(たちくえきょう)。渓谷よりも深く切り立った谷のことを峡谷(きょうこく)といい、それに分類される景勝地です。珍しい形をした大岩が多くそびえ立つ景色が魅力の島根の観光スポット。大岩には「屏風岩」や「烏帽子岩」などさまざまな名前が付けられており、説明を受けずとも肌でそのスケールを感じ取れる迫力があります。

また、近くには「わかあゆの里」という観光施設があり、立久恵峡の自然の中で楽しめるキャンプ場や、川魚のつかみ取り体験ができます。日帰りで散策や観光に行きたい方は、JR出雲市駅から30分で到着する一畑バスが便利。立久恵での宿泊を考えている方は「御所覧場旅館」や「八光園」などの温泉宿が観光にオススメです。

15.松江城

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日本で5番目の国宝天守に指定されたばかりの松江城。JR松江駅から大橋川を渡った対岸の亀田山の上にそびえています。重厚な黒壁が特徴的な天守は江戸時代の初期に建造された貴重なもの!建物内部に井戸やトイレがあるなど、実践を意識したつくりが特徴です。

それでいてどことなく優美なのは、3層目の白壁華頭窓の入母屋(いりもや)出窓がアクセントとなっているから。最上階からは静かな城下町や宍道湖の風景が一望できます!現在の島根県の東半分を治めた城主の気分を味わえるでしょう。

そのほかにも、お堀でぐるりと囲まれた亀田山の城内には、櫓や門に高石垣など多くの見どころがある観光スポットですよ。

16.松江堀川

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松江堀川での観光と言えば遊覧船。松江城を囲むお堀をぐるっと観光できます。最近の遊覧船はハイテクになったもので、水面近くにまたがる橋の下をくぐるときは、ぶつからないよう自動で屋根が下がるんです。その際は船頭の方に従っていっしょに頭を下げましょう。思った以上にギリギリの高さで通過していくので面白い体験ができますよ。

遊覧船観光を楽しんだ後は、松江城から歩いて10分の位置にある「松江堀川地ビール館」で食事はいかがでしょうか。ビールはもちろんランチメニューもあるので、松江の景色を目で楽しんだ後は、松江の料理でお腹も満たされましょう。

17.松江フォーゲルパーク

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花と鳥の楽園・松江フォーゲルパークでは、なんと90種類以上の鳥たちと触れ合うことができます。地元の方や観光客に特に人気のイベントが、ケープペンギンのお散歩。飼育員に恋をしてしまった「さくらちゃん」というペンギンが一時期話題にもなりました。ふれあい広場では、そのペンギンたちと触れ合うこともできるので、大人も子供も満足すること間違いなしの観光スポットです。

また、フクロウが滑空する様子を目の前で見ることのできるショーも迫力があると大人気。最寄り駅は、北松江線・松江フォーゲルパーク駅。園内直結なのでアクセスも良好な島根の観光スポットです。

18.熊野大社

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出雲国一宮は出雲大社だけではないってご存知でしたか?島根県松江市にある熊野神社も、実は出雲大社と同じ一宮なんです!一説には、和歌山県の世界遺産熊野大社の本家筋ともいわれ、「日本火出初之社」の異名をもっています。

とくに「火」を司る神社として篤い信仰を集めていて、「鑽火殿(さんかでん)」と呼ばれる熊野大社独特の社殿建築が観光の見どころの1つです。御朱印にも「火」の一字が記され、朱印をいただくと神社の名称が入った「護縁珠(ごえんじゅ)」が授けられます。

また、熊野大社の主祭神は「むすひ」の神「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」とされ、縁結びのお守りも観光客にたいへん人気ですよ!

19.神魂神社

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神の魂と書いて「神魂神社(かもすじんじゃ)」と読みます。現在は観光として入ることができますが、古くは禁足地でもありました。島根県松江市にあるこの神社の本殿は、床の低いものと高いものが階段で繋げられた造りになっており、現在残っている日本でいちばん古い大社造りとして1952年に、国宝に指定されている神社です。

ちなみに、この神社は宮司さんが必ずいるわけではないので、御朱印をもらうには運も必要。もらえなかった方はお守りをどうぞ。島根県松江市に観光で訪れた際は、他の神社が新しく思えるほど古びた雰囲気を感じられるパワースポット、神魂神社へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

20.玉作湯神社

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宍道湖南岸に位置する玉造温泉は、『枕草子』にも「三名泉」の1つとして登場する古くから知られた名湯!松江駅や出雲空港などからバスで30分弱とアクセスしやすいのも大きな魅力です。玉湯川沿いに多くの旅館が立ち並ぶほか、大型日帰り温浴施設「玉造温泉ゆーゆ」や広い足湯などもあり、宿泊客以外でも十分観光を楽しめますよ!

美肌の湯としても知られ、『出雲国風土記』には「一度入ればお肌が若返り、二度浸かればどんなケガや病も治ってしまう」と謳われてるほど!その泉質の良さから「神の湯」とさえ讃えられています。神々の集う国出雲の観光にピッタリの温泉地ですよ。

21.美保神社

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参拝を終え入口の方へと振り返ると、鳥居を挟んで青い海が広がります。島根県松江市に位置する美保神社(みほじんじゃ)は、そのロケーションの良さから結婚式を挙げる方も多い神社です。(結婚式中には御朱印をもらうことは難しくなるので、御朱印集めをしている方は運が必要かも!)

また、美保神社では毎年4月7日に青柴垣神事(あおふしがきしんじ)という祭事が開かれます。当屋(とうや)とされた夫婦を、幟をかかげサカキで飾った船に乗せ、湾内を一周する儀式などが行われ、その日の境内は衣装に身を包んだ人たちで賑わいます。ちなみに観光でのアクセスは、JR境港駅・米子鬼太郎空港から出ている直行バスが便利ですよ。

22.月照寺

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「山陰のあじさい寺」と言われたくさんの観光客が見物にくる島根県の月照寺。あじさいの見頃である6月中ごろ~7月には、3万本のあじさいが咲き乱れ、1万人もの人々が訪れます。雨の日は特に趣深く、日常を忘れられるでしょう。

また月照寺内には、「大円庵」という茶室があり、お抹茶と和菓子が頂けます。厳かな雰囲気の中、日本庭園を眺めながら頂けるのは格別。まるで日本画の世界に入ったような感じです。

歴代の松江藩主松平家の菩提寺でもある月照寺は、国の史跡に指定されています。静寂な境内を歩くと大人の背丈ほどもある迫力の大亀の石像に遭遇。その背中には高さ約3mの「寿蔵碑」を載せています。7代目治郷(はるさと)が父である6代目の宗衍(むねのぶ)の長寿を祈願して造られており、今では頭を撫でると長生きができるそうです。

23.松江歴史館

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江戸時代、出雲国の中心地だった島根県松江。松江城をはじめ造成当時の町並みを今に残す城下町です。歴史館では、城や町の移り変わりについて資料や映像、模型などを使ってわかりやすく展示しています。

基本展示として、常時松江藩政や城下の人々の暮らしを紹介しており、広いスペースで見応え十分。また企画展示では、ひと月ごとに内容が変わり、基本展示と併せて観るとより深く理解することができます。

歴史館に行ったら立ち寄りたいのが、喫茶きはる。松江の和菓子研究家「伊丹二夫」氏による職人の技と美意識が注ぎ込まれた上生菓子が頂けます。広い庭園を眺めながら、繊細で美しい芸術品のような和菓子と抹茶を堪能してくださいね。

24.小泉八雲記念館

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怪談集などで知られる作家小泉八雲(こいずみやくも)の功績を記念して建てられた文学館です。八雲がまだ英名のラフカディオ・ハーンを名乗っていたころに、妻セツと新婚生活を過ごした旧居の隣に建てられています。その場所は松江城裏手の塩見繩手(しおみなわて)と呼ばれる武家屋敷通りの一角にあり、脇のお濠を遊覧船が通っていきます。柳の枝が涼しく揺れる堀端を歩くだけでも、日本の文化と怪談に興味を抱いた八雲の気持ちを察することができるはずです。

館内には、八雲が執筆した原稿のほか夫妻の遺品や生活の品々が数多く展示されています。塩見繩手には島根名物出雲そばのお店やお土産屋も立ち並んでいるので、松江観光の小休止にぴったりですよ。

25.島根県立美術館

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JR松江駅の西、宍道湖に面して建てられた島根県立美術館は、1999年にオープンした山陰地方最大級の総合美術館です。数多くの近代日本画のほか、モネやシスレー、クールベといった西洋印象派の巨匠たちの作品も収蔵されています。各展示室はとても広く、ゆったりと鑑賞できるのも特長の1つ。

ですが、何といっても一番の魅力はガラス張りのロビーから眺める宍道湖の夕日!「日本の夕日百選」にも選ばれた袖師ヶ浦の北端に立地していることから、湖水の向こうに沈む赤々と雄大な太陽を望むことができますよ。絵画鑑賞だけでなく、デートコースとしてもおすすめの島根観光スポットです。

26.島根県宍道湖自然館ゴビウス

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島根県松江市と出雲市の間に広がる宍道湖。ラムサール条約にも登録されている島根県のシンボルには、今も豊かな生態系が残されている観光スポットです。そんな宍道湖やお隣の中海周辺に生息する約200種もの生き物を飼育・展示しているのが、この島根県宍道湖自然館ゴビウスです。

「ゴビウス」とはハゼなどの小魚を表すラテン語で、自然館のマスコットは宍道湖に住むマハゼの「ゴビィ」!

50以上の水槽では、マハゼはもちろんのこと素朴でかわいい淡水の生き物を観賞することができますよ。出雲大社と松江しんじ湖温泉を結ぶ一畑電車の湖遊館新駅から徒歩5分とアクセスも良好なので、島根観光のアクセントにちょうどよい観光スポットです。

27.由志園

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宍道湖と並ぶ島根県のシンボル、中海に浮かぶ大根島(だいこんじま)。湖中の島としては比較的大きな大根島は、名前とは裏腹に高麗人参と牡丹の栽培が盛んでした。かつての島民は、これらの作物を女性が行商で売ることで収入を得ていました。

そこで、観光客を呼ぶことで生活を安定させられないかと門脇由蔵・栄親子が開設したのが、この由志園(ゆうしえん)です。約4万平方メートルの広大な敷地を要する池泉回遊式日本庭園で、とくに初夏の牡丹やツツジが美しいことで多くの観光客を惹き付けています。牡丹については、付属の「牡丹の館」で一年中鑑賞可能!また、「雲州人参の里」では高麗人参茶の試飲もできますよ。島根に訪れた際は、ぜひ立ち寄ってほしい観光地です。

28.カラコロ工房

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昭和のレトロな建物で、こだわりのモノを創れる島根県のカラコロ工房。昭和初期に建てられた旧日本銀行の当時のままの外観や内装がモダンで、アーティスティックな気分にさせてくれる観光スポットです。。

アクセサリーやステンドグラス、和菓子など匠たちの指導の元、様々な体験ができるメニューも充実。イベントもたくさん行われているので観光でも気軽に参加できます。

またグルメ&フードコーナーもあり、地元島根の食材を使ったランチが人気の「ふれんち酒場 びいどろ」や、北欧ロバーツコーヒーが楽しめる「COVAr おやつさろんcafe」など雰囲気があって美味しいお店が盛りだくさん。一日中楽しめる島根の観光スポットですよ。

29.大根島

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島根県の東部中海に浮かぶ大根島は、東西に約3km、南北に約2kmほどの小さな島。本州からは、道路と橋で繋がっているので松江駅からバスで行ける観光地です。

この地で牡丹栽培が始まったのは、約300年前。長年にわたり品種改良を重ね、現在では300種類を超える牡丹があります。島には牡丹園がいくつかあり、日本庭園の由志園や大山の眺望が絶景の大根島ぼたん園、特殊な栽培方法をしている江島牡丹園など、それぞれ観光できますよ。

また周辺には大根島ローズランドもあり、約250種類、800本のバラが見られます。美しい花々を一通り観光し終わったら、大根島の丘に佇むカフェCelesteがおすすめ。少し高台にあるので見晴らしも良く、こだわりのケーキと美味しいコーヒーが頂ける島根の観光スポットです。

30.美保関町

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島根県の北東端、日本海に突き出た半島の町美保関(みほのせき)。境水道の向こうはすぐ鳥取県境港市です。リアス式海岸の顕著なこの地域の特産は、なんといっても豊富な海の幸!深い湾の入り組んだ天然の良港には、イカやズワイガニにアジなど新鮮な魚介が毎日水揚げされます。

観光の見どころは島根の美しい海沿いの風景のほか、「世界灯台100選」にも選ばれた美保関灯台や戦前の趣を残す旅館「美保館旧館」などがあります。

とくに近年注目の観光スポットが、平成18年に「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれた「青石畳通り」!美保神社~仏谷寺までの参道の風景で、島根の歴史ある港町だからこそ出せる味わいが、多くの観光客を魅了しています。

31.江島大橋

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ダイハツ・タントカスタムのテレビコマーシャルで話題にもなった島根の「ベタ踏み坂」。車のアクセスをベタ踏みしないと登れないほどの急勾配な道路としてこの愛称が付き、観光客も多く訪れるようになりました。正式名称を江島大橋(えしまおおはし)といい、島根と鳥取をつなぐ長さ1,4キロメートルの橋です。5千トン級の船が橋の下をくぐれるようにと設計され、いちばん高い所はなんと45mにもなります。

また、アクセスはJR境港駅より車で10分ほどの位置にあり、島根に訪れた際にはぜひ足を運んでほしい観光スポットです。どこか他の観光地に向かう際にタクシーから覗くだけでも江島大橋の迫力を味わえますよ。真正面から見るとまるで壁のようです。

32.石山銀山(銀山柵内)

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栄えた時期には世界の3分の1の量の銀が、島根の石見銀山から採掘されたといわれています。そしてここの鉱夫たちは、命を削って銀を掘っていたと言われており、坑内のガスや粉じんなどが原因で長生きできなくなることを覚悟の上に働いたといいます。

近くには「石見銀山世界遺産センター」や「石見銀山資料館」もあるので、ぜひ銀山の観光と合わせて訪れることをオススメします。ただスケールや雰囲気だけを感じるのではなく、なぜ世界遺産に選ばれる銀山になったのか、どのような歴史があったのかを知り、実際に世界遺産をその身で味わえば、知識も感動もさらに深まるはずです。人生で一度は訪れたい、島根観光必見のスポット。

33.代官所跡

出典: ja.wikipedia.org

上でも紹介した「石見銀山資料館」。大森代官所(おおもりだいかんしょ)として、石見銀山の行政をまとめていた島根の関所が、現在そのまま資料館になっており観光できます。この資料館には銀の採掘に使用されていた道具や、その頃の資料が観光展示され、石見銀山のヒストリーを見物できます。

また代官所の庭には、桜・つつじ・紅葉など季節ごとに咲く植物が植えられており、四季折々に変わる島根の自然を見ることもできますよ。さらに、百姓一揆などが起こったときに、代官がこっそり逃げ道に使っていたのではないかと言われている抜け穴を見学することも。

facebookには公式アカウントもあるので、島根観光に行く際は確認してみましょう。今オススメの観光情報や、最近の出来事を見ることができますよ。

34.鞆ヶ浦

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島根県・石見銀山で採れた銀は、鞆ヶ浦(ともがうら)の港から運ばれていました。博多からの商船が銀を受け取り、それを世界へと輸出していました。

島根県大田市仁摩町に位置するこの地は、銀で栄えた歴史をもつ集落です。また、銀を効率よく運び、そして盗まれるとこのないように、銀山とこの港を最短距離で結んだ道を石見銀山街道といい、現在でも観光や散策することができる山道となっています。

ちなみに、観光の際のアクセスは山陰本線の馬路駅(まじえき)から歩いて10分ほど。島根観光の際は石見銀山と合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

35.温泉津温泉

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約千三百年もの歴史を誇る島根の古湯、温泉津温泉(ゆのつおんせん)。石見銀山西方の入り江に位置し、世界遺産の構成資産の1つにもなっています。細長い山あいの趣ある町並みは、温泉街としては初めて国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されました。

また、温泉津はお湯そのものの質が高いことでも有名!「元湯泉薬湯」と「薬師湯」の2つの共同浴場ではそれぞれ異なる源泉を使用していて、どちらも古くからさまざまな効用があるとして親しまれています。

とくに「薬師湯」の泉質は、日本温泉協会の審査で全項目「オール5」の最高評価を獲得したほど!歴史あり、薬効あり、風情ありと三拍子そろった温泉津温泉は、島根観光のお宿にピッタリですよ!

36.三瓶温泉

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島根県・三瓶山(さんべさん)の麓にある温泉地、三瓶温泉。泉質は含塩化土類食塩泉で、黄色く濁ったお湯となります。観光での日帰り温泉でオススメなのが、「亀の湯」と「鶴の湯」。こんこんとお湯が湧く亀の湯は、昔ながらの雰囲気が魅力的で、入浴料も木の箱に入れるという無人風呂。「温泉は湧いてるから、入りたい人はお好きにどうぞ」といった乙な佇まいが観光客にも人気です。

鶴の湯の方は、亀の湯よりも整備されており綺麗なお風呂で、こちらも自由に入れる無人風呂。三瓶温泉の特徴である鉄分を多く含んだ黄色いお湯が、もったいないほどドバドバ汲み出されている光景があります。近くには「さひめ野」という旅館もあり、島根観光の宿泊地としてもピッタリ。ちなみにこちらも日帰り入浴ができ、おみやげ処もあるので、島根観光で訪れた際はお好きな温泉に立ち寄ってみてくださいね。

37.三瓶山

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登山やリフトで島根の自然を満喫し、その疲れを温泉で洗い流す。そんな体験が島根県の三瓶山(さんべさん)ではできるんです。島根県のほぼ中央に位置する三瓶山は、6つの山々からなっており、いちばん大きな山は男三瓶山(おさんべさん)という1126mの山になります。山の麓には、「北の原キャンプ場」があるので、観光ではキャンプをメインに、そちらに宿泊してもいいかもしれませんね。

周辺には「さんべ壮」という宿もあり、そちらで日帰り温泉を楽しむこともできますよ。ハイキングや島根の自然観光を楽しみたい方にオススメな島根の観光スポットです。

38.五百羅漢(羅漢寺)

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島根県の石見銀山で亡くなった人たちを供養するために、五百羅漢(ごひゃくらかん)は造られました。その石像に同じものはなく、一体一体表情や体つきが違っています。25年の歳月をかけて造られたといわれており、坐禅を組むように階段状に並ぶ姿は迫力があります。

その五百羅漢を安置する羅漢寺(らかんじ)は、供養のための場所なので、観光での境内の写真撮影は禁止されています。羅漢寺で感じるものがあれば、写真ではなくそれを心に留め、石見銀山の歴史を感じる場所にしましょう。近くには石見銀山世界遺産センターや石見銀山資料館もあるので、観光前に予習しておけばさらに深い目で五百羅漢を観光することができますよ。

39.琴ヶ浜

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歩くと音のなる砂浜を知っていますか。島根県大田市仁摩町にある琴ヶ浜(ことがはま)は、鳴り砂という歩くとキュッキュッと音のする面白い現象が起こる砂浜があることで有名な観光地です。鳴り砂は石英(クオーツ)を多く含んでいる砂浜でしか起こらず、ゴミなどの不純物が少し混ざるだけでも音が出なくなるといわれています。このめったに起こらない条件と、キレイな自然が保たれている砂浜は、日本でも数ヵ所しかありません。

ちなみに、砂が乾いていないと音は鳴らないので、観光へ行くなら晴れている日が必須条件!歩くだけでも面白いですが、島根では海水浴場としてもにぎわう場所なので、夏がベストシーズンの島根の観光スポットです。

40.仁摩サンドミュージアム

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その名のとおり「砂」をテーマとした島根の観光スポット、仁摩(にま)サンドミュージアム。なぜ鳥取ではなく島根に?その疑問はごもっともです!実は、島根県大田市仁摩にある琴ヶ浜は日本有数の「鳴り砂」で有名。館内ではもちろん、その音の秘密について学ぶことができます。

6つのガラス張りのピラミッドが特徴的なミュージアムでは、ほかにも世界一の砂時計やアーティストによる砂の芸術作品、世界の砂の標本などを展示!併設の「ふれあい交流館」では砂を使ってコップに絵を描くガラス工芸を体験することも出来ますよ。島根を代表する観光地、世界遺産の石見銀山の最寄り駅にも近いので、島根観光の途中に組み入れやすい観光スポットです。

41.しまね海洋館アクアス

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シロイルカのショーが人気のしまね海洋館アクアスは、2000年にオープンした中国・四国地方最大級の施設。約400種10000点の海の生物たちに出会える観光スポットです。

西日本では島根県のみ唯一シロイルカを見ることができ、シロイルカによる「バブルリング」は必見。シロイルカの頭頂部の鼻から出した気泡で大きな輪を作り、それをシロイルカ自身がくぐり抜けます。通称「幸せのバブルリング」とも呼ばれ、リングを出す時のシロイルカの可愛らしい表情に思わず笑顔。観光で来た際はぜひ見てみてくださいね。

その他にもペンギンやアザラシ、シュモクザメもいて迫力満点。南の海をダイビングしているような気分になれる島根の観光地ですよ。

42.石見畳ヶ浦

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畳ヶ浦(たたみがうら)とは、千畳敷(せんじょうじき)と同じく畳を敷き詰めたような平らな岩の地形が続いていることにちなんでいます。

千畳敷と呼ばれるところは日本に多々あれど、島根の石見畳ヶ浦が他と一線を画しているのは「天然の地学博物館」とも称される貴重な地形・地層が露出している点です。とくに、ノジュール(団塊)と呼ばれる無数の岩の突起は必見!通常海底に長い年月をかけてできるものが、地震によって一気に隆起したと考えられています。他にも「賽の河原」や「馬の背」といった奇岩奇勝が数多く散在し、島根観光で訪れる人たちを圧倒します。

43.月山富田城

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戦国時代に中国地方で1、2を争う勢力を誇った戦国大名・尼子氏(あまごし)。その居城、月山富田城(がっさんとだじょう)は、JR安来駅から足立美術館を経由してバスで30分の島根県広瀬町にあります。

標高は200m足らずとさほど高くないものの、あまりにも急峻で特徴的な山容から遠目にもそれと分かるお城跡です。本丸からは、遠く中海や境港まで眺望可能!頂上まで登らなくても、中腹の山中御殿平周辺には立派な石垣や復元建物があるのでそちらも観光してみてはいかがでしょうか。

また、月山富田城の戦いといえば「我に七難八苦を与えたまえ」と三日月に祈った山中鹿之介も有名!広瀬町内では鹿之介の不屈の精神にあやかった「祈月守」も販売されています。

44.足立美術館

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100以上にもなる横山大観の作品と美しい庭園で知られた島根の足立美術館。創設者の足立全康による日本画の魅力を理解し、日本庭園を通して島根の四季の美に触れてほしいという願いが込められた美術館です。コレクションには、横山大観の他に現代日本画の巨匠としても知られる平山郁夫や、芸術家の北大路魯山人の陶芸作品など日本が誇る芸術を島根で堪能できますよ。

また5万坪におよぶ6つの庭園には、自然の山々と人工の庭園の調和が美しい枯山水庭や水面に映る光と影が美しい池庭など情緒溢れる島根の風景が広がります。庭園を一望できる喫茶室はランチにおすすめ。島根和牛を使ったビーフカレーや笹巻きおこわなど地元の食材が味わえます。その他にもコーヒーやケーキ、あんみつなどもあるので、庭園を眺めながら島根観光の優雅な一時をどうぞ。

45.ローソク島

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ローソクのように縦に伸びた岩の島が、島根県隠岐の島町にあります。島のてっぺんにはちゃんとローソクの芯のように飛び出ている部分もあり、フォルムはまさにローソクそのもの。そして夕暮れ時に、落ちてきた夕日とローソク島が一直線に重なるように見れば、ローソクに火がともったようなような美しい光景を見ることができます。夕方の空がまるで大きなローソクで照らされたような空間となり、一気にロマンチックな観光スポットとなります。

また、その光景をベストな位置から見ることのできる観光遊覧船や、ローソク島の全景を見ることのできる観光展望台もありますよ。

46.玉若酢命神社

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島根県隠岐の島町の中心街、西郷にほど近い玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ)。この神社の主祭神玉若酢命は、『古事記』など大和朝廷の記録には一切登場しない島独特の神様といわれています。

島の開拓期から存在するとされる玉若酢命神社には、やはり隠岐独特の建物が残っているのが大きな見どころ!隠岐造(おきづくり)と呼ばれる本殿や旧拝殿、随神門などはいずれも国の重要文化財です。代々の社家億岐家(おきけ)の住宅も、隠岐地方を代表する古民家として一見の価値あり!樹齢2千年以上ともいわれる「八百杉(やおすぎ)」も、たいへん見ごたえのある天然記念物の杉の巨木ですよ。島根観光で訪れた際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

47.隠岐モーモードーム

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約800年の歴史を持つ島根の伝統文化「牛突き」。元々は、隠岐へとご配流になった後鳥羽上皇をお慰めするために行われたそうです。年に4回行われる本場所大会では、一方の牛が逃げ出すまで行われます。

突き牛は2歳から6歳の雄の和牛。横綱クラスになると体重は1000kgを超え、巨体がぶつかり合う様は迫力満点です。円形の土俵で東西の出入り口から入場してくる闘牛は、まるで力士のよう。全天候木造ドーム型の牛突き場は雰囲気があります。隠岐・島後までは出雲空港から30分、大阪伊丹空港からは1時間。観光で訪れた際は日本最古の島根の伝統文化を肌で感じてみてくださいね。

48.鬼の舌震

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JR木次線(きすきせん)出雲三成駅の南約2kmにある奇勝「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」。黒雲母花崗岩が長い年月をかけて渓流に浸食されたもので、国の名称および天然記念物に指定されている島根の観光スポットです。

名前の通りの荒々しい景観なのですが、由来は鬼とは関係ありません。むしろ悲恋の神話が基になっていて、これにちなんだ高さ45mの「舌震“恋”吊り橋」もあります!観光のベストシーズンは、やはり谷が色づく紅葉の時期!駐車場も完備されているので、島根の自然観光におすすめですよ。渓谷を観光散策した後は、「舌震亭」の舌震グッズと「元祖 舌震そば」をどうぞ!

49.船通山

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島根県と鳥取県の境に位置する船通山(せんつうざん)。標高は1142mと決して高くはありませんが、この山が有名なのは『古事記』に登場する神話の山だから!船通山の麓に降り立ったスサノオノミコトは、この地でヤマタノオロチを退治し、三種の神器の1つ天叢雲剣を得たと伝わります。現在では、山頂まで登山道も整備され、観光に便利な駐車場も用意されています。途中には、鳥上滝(とりがみのたき)や樹齢千年といわれるイチイの大木に烏帽子岩など、魅力的な自然景観がいっぱい!4月にはカタクリが見頃を迎え、紫色の可憐な花の群落が観光客の目を楽しませてくれます。

登山観光の後は、北麓の斐乃上温泉へ!近年「日本三大美肌の湯」に選ばれたアルカリ性のお湯で、しっかりとリフレッシュしましょう。

50.菅谷高殿

ジブリアニメ『もののけ姫』で世界的に有名になった日本独自の製鉄法「たたら」。島根県西部の出雲国は、そのたたら製鉄の中心地でした。今日まで現役で続いているたたら場はほとんどありませんが、雲南市にある菅谷たたら山内(さんない)は、当時の町並みを現代に伝える島根でも貴重な地域!山内とはたたら製鉄の関係者の居住区を指します。

その一画にある菅谷高殿(すがやたかどの)は、全国で唯一現存する実際に使用されていたたたら場の建物!1751年からちょうど170年の長きにわたってたたら製鉄の火を燃やし続けてきました。山内にはほかにも、伝承館や三軒長屋などジャパンオリジナルのたたら技術について学べる観光施設が点在していますので、島根観光で日本の伝統技術を味わってみては。

51.津和野城址

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島根と山口の県境に位置する津和野町。山陰の小京都として萩と並ぶ町並みは、島根の観光地として高い人気を誇っています。山間の城下町を見下ろす霊亀山にかつて聳えていたのが、津和野藩亀井家の居城津和野城です。建物は残っていませんが、山上に累々と連なる急角度の石垣は美しくお城ムードも満点です。本丸の手前までは観光リフトが通っているので安心!山麓に城下町を望む絶好の景観スポットなので、島根津和野観光で外すことはできません。

ちなみに、お殿様は登るのが大変な山の上ではなく、普段はふもとのお屋敷に住んでいました。その居館跡には、馬場先櫓という貴重な建物が現存していますよ。

52.広瀬絣藍染工房

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広瀬絣藍染工房(ひろせがすりあいぞめこうぼう)は、ワンコインで藍染体験をすることができる島根観光のスポット。ふきんやハンカチなら時間も30分ほどで、同じものは二つとないオリジナルの広瀬絣を作ることができます。

もちろん店内には広瀬絣で染めた商品もあり、さまざまな色味や模様が素敵なストールや手提げバッグを置いています。お店の位置する松江堀川の街並みのような、歴史の残るスポットに馴染む和のデザインが魅力的な商品です。

アクセスは松江駅から車で10分。松江城のお堀の外側に位置しているので、松江城周辺を観光で散策する際は合わせて寄ってみてはいかがでしょうか。先に広瀬絣のアイテムを買い、身に着けてから散歩すれば島根観光の良い思い出になるかも。

53.太皷谷稲成神社

出典: minato kaidou

日本の中でこの神社だけ「稲荷」ではなく「稲成」と記される、島根の「太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)」。主祭神は稲荷神社と同じおいなりさんで、五穀豊穣や商売繁盛の神として信仰されています。太皷谷稲成神社の「稲成大神」さまについては、他にも失せ物(紛失物)が見つかるというご利益もあるとか!「日本五大稲荷」の1つともいわれ、参道には稲荷神社に付きものの千本鳥居もあり、島根に訪れた外国人観光客の姿もしばしば見受けられます。

金銀2種類のおきつねさまが刺繍された「喜常御守(きつねおまもり)」も人気!津和野城跡へ登るリフト乗り場への道すがらにあるので、島根県津和野観光で立ち寄るには絶好の観光スポットですよ。

54.津和野殿町通りの掘割

出典: 風待人 / PIXTA(ピクスタ)

読み方は殿町通り(とのまちどおり)。島根県津和野町にある散策スポットで、山影の小京都と呼ばれるほど、古く美しい島根の街並みが残ります。掘割(ほりわり)とよばれる水路には、金・赤・白・黒鮮やかな鯉が泳いでおり、観光にのんびりと歩きたくなる情緒豊かな時間が流れています。

周辺には、千本の鳥居をくぐっていく「太皷谷稲成神社」や、日本庭園を見ながらくつろげる「沙羅の木」、イタリアンを食べることのできる「ピノ・ロッソ」などもあり、好きな場所に立ち寄りながら、半日ほど散策できる観光スポットですよ。

さらに、乙女峠にあるマリア聖堂のそばには受話器が2つある公衆電話があり、受話器を同時に取った男女は結ばれるといわれている観光スポットもありますよ。

55.匹見峡

出典: 寺戸祐樹 / PIXTA(ピクスタ)

島根県益田市の南西部、広島県との県境に近い匹見峡(ひきみきょう)。大きく分けてお互いに10kmほど離れた表匹見峡と奥匹見峡の2つがあり、前者の前後にはさらに前匹見峡と裏匹見峡もあります。国道488号線や191号から渓谷沿いの道へ1本入れば、何十kmにも及ぶ絶景のドライブコース!紅葉の時期にはたくさんの観光客が訪れます。

もちろん渓から渓へ歩いて巡る観光もオススメ。数多くの断崖の淵や奇岩を目にすることができますよ。さらに、最奥の奥匹見峡は車では入れない秘境の観光エリア!決して華やかではないものの、清冽で涼しげな滝が累々と続きます。島根の自然散策をした後は、匹見の町内に日帰り温泉施設や道の駅もありますよ。

56.国賀海岸

出典: ja.wikipedia.org

隠岐島前地方の西の島にある国賀海岸は、隠岐群島随一の景観あるいは隠岐観光のハイライトとも称される景勝地です。長さ約13kmにもわたる断崖絶壁の奇勝で、国の名勝や国立公園にも指定されています。国内最大級といわれる高さ257mの海蝕岸「摩天崖(まてんがい)」や天然の岩のゲート「通天橋」など、豪壮な見どころがあちこちに点在!ドライブはもちろんのこと、遊歩道もあるのでのんびり散歩しながら絶景を堪能できる観光地ですよ。

また、崖の上の台地は放牧場となっているので、牛や馬がのびのびと暮らしている様子を眺めることも可能。周辺は観光地化されすぎていないので、じっくりと島根の大自然観光を満喫しましょう。

◎まとめ

島根で行ってみたい観光スポットは見つかりましたか。友達と行く旅行はもちろん、一人旅・デート・家族旅行と、どのシチュエーションでもゆったりとした時間の中で楽しめる観光スポットが島根にはあります。そしてどのシチュエーションにも便利に働くのが車での移動。島根県の格安レンタカーを予約すれば、車での快適な旅が満喫できますよ。

出雲大社や万九千神社に行くなら祭事に合わせて。町を散策したりハイキングに行くならあなたの好きなシーズンに。いつ訪れても最高の旅を味わえるのが島根観光の魅力です。次に旅する観光地を、「島根」にしてみてはいかがでしょうか!

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