アゼルバイジャン観光はこれで完璧!『VIVANT2』ロケ地から絶景まで解説

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アゼルバイジャン観光はこれで完璧!『VIVANT2』ロケ地から絶景まで解説

アゼルバイジャン共和国はカスピ海に面した国で、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。しかし、深い歴史と近代建築が融合したその魅力は計り知れないほど豊かで、世界遺産の旧市街、太古の炎が燃え続ける神秘的な絶景、そして近未来的な都市景観や輝く夜景など、多様な顔を持つ国です。

特に、人気ドラマ『VIVANT』の続編『VIVANT2(仮題)』のロケ地となったシェキの「キャラバンサライ」は、今注目を集めています。この記事では、初めてアゼルバイジャンを訪れる方にも必見のおすすめ観光地を、厳選して10か所ご紹介します。


この記事を書いた人


Y Yasue

京都出身、旅行が趣味です。カプリ島「青の洞窟」、ユングフラウ、アンテロープキャニオン、マウナケアでのサンライズは、特に心に残る絶景でした。またアイスランドでは、オーロラやアイスケーブの神秘的なクリスタルブルーなど、多くの感動を体験しました。これからも、旅の計画に役立つ情報から、心に響くような感動まで幅広く発信していきます!


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アゼルバイジャン観光はこれで完璧!『VIVANT2』ロケ地から絶景まで解説

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アゼルバイジャンへようこそ!

「火の国」とも呼ばれるアゼルバイジャンは、ヨーロッパとアジアの交差点に位置しています。

首都は、アゼルバイジャン東端に位置するバクー。石油とガスの恩恵を受け発展を続ける近未来的な高層ビルと、世界遺産に登録された旧市街が隣り合わせになった不思議な魅力を持つ都市です。また、緑豊かな渓谷に抱かれた古都シェキや、古代の岩絵が残るゴブスタンなど、バクー以外にも見どころが豊富にあります。

1. シェキ・ハーン宮殿とシェキの歴史地区 ~『VIVANT2』ロケ地!~

シェキ・ハーン宮殿(アゼルバイジャン・シェキ)

アゼルバイジャン北西部に位置する古都シェキは、美しい自然に囲まれた魅力的な場所です。

なかでも、18世紀に建てられた「シェキ・ハーン宮殿」は、シェキを代表する観光地。色鮮やかなステンドグラス「シェベケ」や、草花をモチーフにした精緻なフレスコ画が宮殿の内外を彩り、訪れる人々を魅了します。特に、午前中に差し込む陽光がステンドグラスを透過する様子は息をのむほど幻想的です。宮殿には博物館やカフェも併設されているので、ゆっくりと見学を楽しめます。

キャラバンサライ(アゼルバイジャン・シェキ)

シェキの町全体は、歴史を感じさせる古都の雰囲気に満ちています。ドラマ『VIVANT2(仮題)』のロケ地として話題の「キャラバンサライ(Caravanserai)」は、かつてシルクロードを行き交う商人が利用した隊商宿のことです。その重厚な建物は現在、歴史情緒あふれるホテルとしても利用されており、ここで宿泊すれば、まるで中世にタイムスリップしたかのような特別な体験ができます。

首都バクーからはバスで5時間ほどかかりますが、時間をかけてでも訪れる価値のある素晴らしい観光地です。

2.【世界遺産】バクー旧市街

シルヴァン・シャー宮殿「バクー旧市街(世界遺産)」アゼルバイジャン

アゼルバイジャンの首都バクーの中心に位置する旧市街(イチリ・シャハル)は、まるで中世にタイムスリップしたかのような歴史的な雰囲気に包まれています。堅固な城壁に囲まれたこのエリアは、バクーの歴史と文化の象徴です。

旧市街を歩けば、石畳の小道が迷路のように続き、イスラム建築の美しい建物が軒を連ねます。見どころは、バクーのシンボルである「乙女の塔」と、シルヴァン・シャー朝の歴代君主が暮らした壮麗な「シルヴァン・シャー宮殿」。乙女の塔からは旧市街を一望でき、宮殿からは当時の王族の暮らしぶりを垣間見ることができます。他にも、歴史あるモスクや隊商宿(キャラバンサライ)が点在し、歩くたびに新たな発見があります。

2000年12月、シルヴァン・シャー宮殿や乙女の塔を含むバクー旧市街は、ユネスコの世界遺産に登録されました。旧市街は、現代的な高層ビルが立ち並ぶ新市街と隣接しており、新旧が織りなすコントラストも魅力の一つ。バクーを訪れたなら、必ず立ち寄りたい観光地です。

3. ヘイダル・アリエフ・センター

ヘイダル・アリエフ・センター(アゼルバイジャン)

「ヘイダル・アリエフ・センター」は、その流れるような曲線美で訪れる人々を魅了する現代建築の傑作であり、首都バクーのランドマーク。世界的に有名な建築家ザハ・ハディッド氏が手がけたこの建物は、アゼルバイジャン文化の発展と未来への展望を象徴しています。

波打つようなユニークな外観は、見る角度によって様々な表情を見せ、アート作品のようです。内部空間も同様に曲線で構成され、広々とした空間には展示ホール、会議場、図書館などを配置。アゼルバイジャンの歴史や文化を紹介する常設展のほか、国際的なイベントや企画展も頻繁に開催されています。

ヘイダル・アリエフ・センターは、バクーの近代化を象徴するランドマークとして、その美しいデザインと革新的な建築で世界中から注目されています。昼間はもちろん、夜にはライトアップされ、幻想的な姿を見せるため、時間を問わず訪れたいスポットです。

4. フレイム・タワー

フレイム・タワー(アゼルバイジャン)

3本の炎の形をしたタワー「フレイム・タワー」は、「火の国」と呼ばれるアゼルバイジャンを象徴するかのような、印象的な超高層ビル群。日中は鏡面ガラスが太陽の光を反射して輝き、バクーのモダンなスカイラインを彩ります。

フレイム・タワー(アゼルバイジャン)

フレイム・タワーは夜になると、バクーの夜景を幻想的にライトアップ!タワー全体を覆うLEDスクリーンに炎が燃え盛る映像や、アゼルバイジャンの国旗がはためく様子などが映し出され、その迫力と美しさは、訪れる人々を圧倒し、多くの写真愛好家を魅了しています。

フレイム・タワーは、バクー市内のどこからでもその姿を望むことができ、特に夜は必見のランドマーク。近代的なバクーの象徴として、その存在感を放っています。

5.【世界遺産】ゴブスタン国立保護区

ゴブスタン国立保護区【アゼルバイジャン世界遺産】

バクーから南西へ約60kmに位置する「ゴブスタン国立保護区」。太古の歴史を肌で感じられるこの広大な保護区は、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

数千年前の人々が残した岩絵(ペトログリフ)が数多く点在。狩猟や踊り、動物の姿などが描かれたこれらの岩絵からは、当時の人々の生活や信仰、文化を垣間見ることができ、まるで古代の美術館を巡っているかのようです。

ゴブスタンのもう一つの見どころは、世界的に珍しい泥火山「マッド・ボルケーノ」です。地球の内部からガスや泥が噴き出す様子は、他ではなかなか見られないユニークな自然現象。ボコボコと泡立つ泥の様子は、まるで地球が生きているかのような力強さを感じさせます。

ゴブスタンは、人類の歴史と地球のダイナミズムを同時に体験できる、アゼルバイジャンならではの魅力的なスポット。バクーからの日帰りツアーも豊富に用意されており、アクセスしやすいのも魅力です。

6. ヤナル・ダー(燃える山)

ヤナル・ダー(アゼルバイジャン)

「火の国」アゼルバイジャンを象徴する自然現象の一つが、バクー近郊に位置する「ヤナル・ダー」。アゼルバイジャン語で、文字通り「燃える山」を意味します。

ここは、地中から天然ガスが噴出し、それが数千年にわたって燃え続けているという、世界でも珍しい場所。その昔、シルクロードを行く隊商たちもこの燃える山を見て、アゼルバイジャンを「火の国」と呼んだと言われています。

規模はそれほど大きくありませんが、特に夕暮れ時から夜は炎の美しさが際立ち、神秘的な雰囲気。オレンジ色の炎が岩肌からゆらめき幻想的な光景を創り出します。

7. バクー・ブールバール(国立海岸公園)

バクー・ブールバール(国立海岸公園)アゼルバイジャン

海沿いに約25kmにわたって広がる「バクー・ブールバール(国立海岸公園)」は、バクー市民の憩いの場であり、観光客にとってもリラックスできるスポットです。美しい遊歩道が整備され、常に活気にあふれています。

ここでは、カスピ海の雄大な景色を眺めながら散策を楽しんだり、ベンチで休憩したり、カフェで一息ついたりと思い思いの時間を過ごせます。公園内には、ミニベニスと呼ばれるゴンドラクルーズや観覧車「バクー・アイ」、モダンアートのオブジェ、噴水など、様々なアトラクションや見どころが点在。大人から子供まで楽しめます。

夕暮れ時は、カスピ海に沈むサンセットと、フレイム・タワーをはじめとするバクーのきらびやかな夜景が同時に楽しめる絶景ポイントとして人気。歩き疲れたら、海岸沿いのレストランでアゼルバイジャン料理を味わうのもおすすめです。

8. アゼルバイジャン国立カーペット博物館

アゼルバイジャン国立カーペット博物館

美しいカーペットは、アゼルバイジャンが誇る伝統工芸品のひとつです。バクー・ブールバールの一角に建つ「アゼルバイジャン国立カーペット博物館」は、丸められたカーペットのようなユニークな外観が特徴で、その建物自体が芸術作品です。

この博物館では、紀元前から現代に至るまでの貴重なアゼルバイジャンカーペットが展示されています。地域ごとに異なる織り方、色合い、デザイン、そして込められた意味など、カーペットの奥深い世界を学ぶことができます。職人の手によって丁寧に織り上げられたカーペットは、単なる敷物ではなく、まさに「織りの芸術品」。その繊細な技術と豊かな色彩に魅了されることでしょう。

アゼルバイジャンの文化と歴史を深く理解するためにも、ぜひこの博物館に立ち寄ってみてください。併設されたショップには、お土産にぴったりのカーペット関連グッズがそろっています。

9. 殉教者の小道

殉教者の小道(アゼルバイジャン)

バクーの高台に位置する「殉教者の小道」は、アゼルバイジャンの近現代史における重要な場所。1990年1月20日の「黒い1月事件」でソ連軍によって犠牲になった人々や、ナゴルノ・カラバフ紛争の戦没者を追悼するために造られました。

静かで厳かな雰囲気に包まれた小道を歩くと、それぞれの犠牲者の名前が刻まれた墓碑が並んでいます。アゼルバイジャンにとって、独立への道のりを示す痛ましい記憶であり、国民的な英雄を弔う場所として深く敬意が払われています。

小道の奥には、永遠の炎が燃えるモニュメントがあり、その脇からはカスピ海の雄大なパノラマを一望できます。夕暮れ時には美しい景色と相まって、深い感慨にふけることができるでしょう。アゼルバイジャンの歴史を理解し、彼らがたどってきた道を心に刻むためにも、ぜひ訪れてほしい場所です。

10. アテシュギャーフ(拝火教寺院)

アテシュギャーフ(拝火教寺院)アゼルバイジャン

バクー近郊の「アテシュギャーフ」も、アゼルバイジャンが「火の国」と呼ばれる理由を深く感じさせる歴史的な場所です。ここは、かつてゾロアスター教の信者(拝火教徒)が巡礼に訪れた拝火教寺院。天然ガスが地中から自然に噴出し、炎が燃え続ける現象を神聖視して寺院が建てられました。

今も炎が燃え上がるその光景はまさに神秘的で、当時の人々が火を崇拝した理由を肌で感じることができます。この寺院は、ゾロアスター教だけでなく、ヒンドゥー教やシーク教の巡礼者も利用した歴史があり、異なる文化や信仰が交錯したユニークな場所でもあります。

バクー市内から比較的アクセスしやすく、アゼルバイジャンの古代からの歴史、宗教、そして「火」との深いつながりを学ぶ上で欠かせないスポットです。

◎旅行のベストシーズン、アゼルバイジャンへのアクセス

アゼルバイジャン

アゼルバイジャン観光のベストシーズンは、温暖で過ごしやすい春(4月~6月)と秋(9月~10月)です。

2025年現在、日本からアゼルバイジャンのヘイダル・アリエフ国際空港(GYD)への直行便はありません。一般的には、イスタンブール(トルコ)、ドバイ(アラブ首長国連邦)、ドーハ(カタール)、フランクフルト(ドイツ)などで乗り継ぎます。

過去と未来が融合する「火の国」、アゼルバイジャンへの旅行で、心に深く残る体験と思い出をたくさん見つけてくださいね!

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