アゼルバイジャンの世界遺産	ゴブスタンの岩絵の文化的景観

アゼルバイジャンの世界遺産 ゴブスタンの岩絵の文化的景観

南コーカサスに位置するアゼルバイジャン。アゼルバイジャンには、バクー油田など豊富な天然資源がソ連崩壊やアルメニアとの紛争で落ち込んだ経済を支えています。2006年には、ドルジバパイプラインに次いで世界第2位の規模を誇るアゼルバイジャンの首都バクー、ジョージア、トルコを結ぶ全長1768kmの原油パイプライン、BTCパイプラインが開通しました。

高層ビルなどの開発が進んでいる都会的な町並みと歴史的な町並みの両方を見ることができるアゼルバイジャンには、2つの歴史的な世界遺産があります。今回は、アゼルバイジャンの世界遺産の一つ、ゴブスタンの岩絵の文化的景観についてご紹介いたしますので、アゼルバイジャンへの旅行の計画を立てる際には、ぜひ参考にしてみてくださいね!

目次

アゼルバイジャンの世界遺産 ゴブスタンの岩絵の文化的景観

ゴブスタンの岩絵の文化的景観とは?

アゼルバイジャンのコブスタン西部にあり、首都のバクー中心部からは40マイル南西に位置するコブスタン国立保護区は、1966年に保護区に設定され、2007年にゴブスタンの岩絵の文化的景観という名でアゼルバイジャンの世界遺産に登録されました。

考古学的な記念碑などが多く残っているコブスタン国立保護区には、60万点を超えるロック・アートが存在し、太古の人類や動物、戦い、宗教的な舞踏、闘牛、武装した漕ぎ手が乗っている小舟、槍を携えた戦士、ラクダの隊商、太陽、星々など、多彩なロック・アートが描かれています。

これらは、平均すると5000年から20000年も遡ると考えられているんですよ!コブスタン国立保護区は、アゼルバイジャンで最も人気の国立保護区であり、この国にとってかけがえのない宝庫にもなっていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね!

ゴブスタンの岩絵の文化的景観へのアクセス

アゼルバイジャンのバクーから南西へ約60km、車で約1時間の場所に位置しているコブスタン国立保護区へは、バクーからバスやタクシーでアクセスすることができます。バクーからコブスタンへはまず、124番または88番のバスでラウンドアバウトまで行き、そこから195番のバスでコブスタンへ行きます。コブスタンでバスを降りたら、徒歩またはタクシーで国立保護区へと向かいます。

ゴブスタンの岩絵の文化的景観のおすすめポイント2

先史時代の生活を伝える先史的彫刻群

先史時代の生活を伝える先史的彫刻群がある地域に見られるたくさんのロック・アートは、黒海とカスピ海に挟まれているコーカサス山脈と、それを取り囲む低地からなる面積約44万平方kmのコーカサスにおける先史時代の生活の魅力的な姿を伝えています。

コブスタンのロック・アートは保存状態が良く、イネ科ヨシ属の多年草であるヨシまたはアシの船に乗っている旅人、ウシ科のレイヨウやスイギュウを狩る男たち、踊る女性たちなどの姿を読み取ることができます。

いかだ船でペルーのカヤオ港から南太平洋のツアモツ島まで8000km弱の航海を行ったことで知られているノルウェーの有名な人類学者、海洋生物学者、探検家であるトール・ヘイエルダールは、1961年から2002年に亡くなるまでの間、何度もアゼルバイジャンを訪れ、彼のプロジェクトの一環として、このコブスタン国立保護区の研究を行っていたんですよ!先史時代の生活を伝える先史的彫刻群は、太古の昔に描かれた様々な絵を見ることができる貴重な世界遺産です。

薬効があるとされる泥がある泥火山

地下深くの粘土が地下水およびガスなどと一緒に地表もしくは海底に噴火して堆積した地形やその現象を意味する泥火山は地球上に700あると言われていますが、そのうちの400はコブスタンとカスピ海にあると見積もられています。たくさんの科学者や地元の人々は、薬効があるとされている泥を塗りたくなってしまうそうです。

地下で固まっていない泥が断層などの割れ目を伝い地表に吹き上がってできる泥火山の現象は、だいたい20年に一度の周期で生じると言われています。2001年には、アゼルバイジャンの首都バクーから15kmのところにある泥火山が、突然15mもの高さの炎を吹き上げたことがニュースにもなったんですよ!

◎まとめ

ゴブスタンの岩絵の文化的景観をご紹介してきましたが、いかがでしたか?あまり日本人には馴染みの薄い国かも知れませんが、アゼルバイジャンは大変魅力的なスポットが多くあります。ぜひアゼルバイジャンを訪れる際には、そんな太古の歴史に触れることができる素敵な世界遺産もぜひ見に行ってみてくださいね!

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