秘境椎葉で泊まるならこの宿!郷土料理・古民家・大自然を楽しむ11選

出典:剣士 / PIXTA(ピクスタ)

椎葉村は宮崎県北西部の内陸に位置する山里。村内の96%を山林が占め、1キロ平米あたりの人口密度は、わずか5人。福岡市の4000人と比べると、日本三大秘境と呼ばれるのもうなずけますね。

しかし、椎葉村内には築300年と言われる国指定重要文化財の鶴富屋敷や、平家とゆかりのある椎葉厳島神社などの観光スポットの他、2015年に世界農業遺産に認定された焼畑、絶景で知られる「仙人の棚田」などがあり、豊かな自然と歴史を求める人々を惹きつけて止みません。

そんな椎葉村には豪華なホテルこそありませんが、アットホームな旅館や民宿がたくさん。山の幸をふんだんに使った郷土料理はもう贅沢と言ってよいほど。伝統建築の風情ある古民家宿も見逃せません。そんな椎葉のおすすめ宿11選をご紹介します!(写真はイメージです)

1.源平の歴史を間近に感じる宿「旅館 鶴富屋敷」

◆宿の隣には国指定重要文化財が

旅館鶴富屋敷は那須家32代目が経営する椎葉村を代表する旅館。椎葉村の中心地区にあり、観光スポットの椎葉厳島神社までは徒歩2分、椎葉村役場までは徒歩7分と、観光にもビジネスにも便利な場所にあります。宿の隣には国指定重要文化財の鶴富屋敷(旧那須家住宅)があり、椎葉村にいらしたらぜひ見ておきたい観光スポット。

椎葉村は、1185年の壇ノ浦の戦いで敗れた平家が落ち延びた地といわれ、討伐を命じられた源氏の武将、那須大八郎と平家の末裔の鶴富姫が恋仲になり、女の子をもうけて鶴富姫が椎葉の地で育てたと言われています。当時の建物はもうありませんが、宿泊プランによっては、建立から約300年の歴史あるこのお屋敷で夕食ができるので、要チェック。重要文化財で食事ができ、椎葉の文化と歴史に肌で触れられるのが他にはない魅力です。

8つある客室はいずれも和室で、6畳から12畳までの広さがあります。田舎に帰ってきたかのような落ち着きも感じられますね。

◆宿のお料理には椎葉特産品も

お食事は、旬の食材をふんだんに使った山の郷土料理。椎葉名物の菜豆腐や川魚の焼き物、川のり、煮物、天ぷら、椎葉のそば粉で打ったお蕎麦、手作りのお漬物などなど、メニューの多様さ、ボリューム共に満足。

中でも、椎葉特産の川のリは今や希少品。もともと日本の清流の中でも自生地域が限られていて、椎葉村でも耳川の源流部のみ。また、採取の人手不足などで収穫量はわずかです。香り高く美味なので、宿泊の際はぜひ宿にリクエストしてみてくださいね。

それから、椎葉産のそば粉は村外にはほぼ流通しない幻とも言えるもの。地元産のお蕎麦はもお見逃しなく。お料理を食べる時も、さりげないメニューが、実はすごく希少品であったりするので、旅館の方に聞きながら食べると、一層食事が楽しくなりそうですね。

◆宿の夕食はぜひ重要文化財の鶴富屋敷で

はるばる遠い山奥まで行くなら、宿泊プランをグレードアップさせて、夕食は重要文化財の広いお部屋で楽しんでみてはいかがでしょうか。鶴富屋敷の広間は重厚な黒と赤茶色の部屋の内観に、畳の明るさが映えて日本家屋独特な雰囲気。囲炉裏もあって、まるで椎葉で生活しているような感覚が味わえます。

また、宿の方ではランチの利用もでき、竹のお盆にのった椎葉の郷土料理、鶴富郷膳がおすすめ。菜豆腐や煮しめなど、野菜を中心とした椎葉のヘルシーなお料理が味わえます。旅館鶴富屋敷で椎葉の料理と歴史文化を楽しんでみてください。

2.ゆったり家族旅行におすすめの宿「旅荘 陣屋の里」

◆高台にある全室一棟建ての離れ宿

椎葉村の中心地を見下ろす高台にあり、全客室が離れの隠れ家的な旅館。実際、有名人も数多く足を運んでいるそうで、部屋からは椎葉の美しい景色を楽しめるのが魅力です。椎葉村役場のある中心地から高台に上がるので、役場から車で5分程のアクセスです。

部屋は一棟建てで、和室8畳が6室。最大4名まで利用できます。子供さん連れの家族旅行でも、他の宿泊客に気兼ねせず、のびのび過ごせますね。客室は広縁つきで、のんびり椅子に座って外に広がる景観を眺めることも。

山奥の静かな宿で、心身ともにリフレッシュ。離れ宿だからこそ味わえる、ゆったりとしたひと時です。

◆宿では良質な地元食材を使った郷土料理

お食事は山菜や焼き魚、菜豆腐など、椎葉の郷土料理が中心。料理の種類も豊富で、しかも地元産の食材をふんだんに使うので素材が良質。懐かしい味ながら、山奥の椎葉村以外ではなかなか食べられない山の幸を、夕食で朝食で沢山食べられますよ。

宿泊プランは夕朝食付き、朝食付き、素泊まりから選べますが、近くに飲食店は少ないので、2食付きがおすすめです。外出せずにゆったり過ごせますね。静かなプライベート空間を大切にされたい方にもぴったりのお宿です。

3.木材の温もりある宿「森の民宿 龍神館」

◆宿は温かみあるログハウス

椎葉村の中心部を離れて県道142号線に乗り、日向椎葉湖沿いに車を走らせること約25分。山々に囲まれた自然の美しい場所に森の民宿龍神館はあります。県道142号線から宿への道の分岐点には、木製の新しい看板があるので目印に。

宿は山荘を思わせるロッジ風の造り。客室は居心地の良い全6室。和洋室、洋室、和室から選べます。建材には椎葉産の木材を使っているので、温もりある館内に心もなごみますね。寒い季節はなんといっても囲炉裏に薪の暖炉。囲炉裏を囲めば、やさしい女将さんとの会話も弾み、じんわりと心も体も温まります。

宿の女将さんは、「農林漁家民宿おかあさん100選」に認定された方。この制度は、民宿の経営に成功し、地域の活性化に貢献している民宿のおかあさんたちを選定し、良質な民宿経営のモデルにしようと始まったものです。椎葉の歴史や山の生活、料理など、ここでしか聞けない女将さんの話に耳を傾けてみてください。

◆宿では数々の手料理を堪能、自然体験も

椎葉村の宿は本当にたくさんのお料理を出してくれますが、ここ龍神館もご多分にもれず、お腹いっぱいに椎葉の郷土料理を味わえます。山菜、椎茸、川魚、手打ち蕎麦に煮しめ…焼いて、煮て、蒸して、お刺身で、お宿の心づくしの手料理を是非ご堪能あれ!

春は椎葉の自然に触れるアクティビティがおすすめ。メープルシロップ体験では、カエデから樹液の採取や加工を体験でき、山の生活の一端に触れられます。天然のメープルシロップ1リットルを作るのに、数十リットルもの樹液が必要ということですから、自然の貴重さを実感する体験になりそうです。

4.クニ子おばあちゃんで知られる「民宿 焼畑」

◆焼畑農法を唯一継承する民宿

椎葉村が世界農業遺産に認定されたのは、2015年12月。日本で唯一継続的な焼畑を行う地域として、国連食糧農業機関が自然との共存を図る、その農業システムを評価しました。民宿焼畑を経営する椎葉さんもまた、江戸時代から焼畑の伝統を守り続けてきた一家。

しかし、焼畑農法を続けているのは、もうこの椎葉家のみとなってしまいました。宿では、その焼畑の恩恵であるソバやヒエなどを食事で提供してくれます。また、映画やNHKスペシャル、本にも取り上げられた、あの「クニ子おばば」の家でもあります。

◆標高900m 山里の歴史感じる宿

宿へのアクセスは、椎葉村役場からさらに西へ分け入ること車で約70分、標高約900mの地にあります。まさに山奥ですが、庭から望む山の景色は美しく、静けさと安らぎ、そして新しい発見を求めるにはぴったりの土地ではないでしょうか。

宿は築100年以上という椎葉の伝統的な日本家屋。客室はきれいにされていて、快適に過ごせます。木造だけに、初めてでも落ち着く雰囲気がいいですね。中でも食事の部屋は、歳月を重ねた杉材の家具もあり、レトロな雰囲気というより、もはや歴史のどっしりとした重厚感さえ感じられます。

◆宿で食べられる蕎麦粉はもはや幻?

風情ある民家の一室で頂ける食事は、山の恵みそのもの。民宿焼畑では、昔から椎葉で食されてきた野草を天ぷらなどで頂くことができ、椎葉独自の食文化を身近に感じられるまたとないチャンス。

特に、宿周辺の地域では、蕎麦は団子状にして味噌汁で頂くのが通常の食べ方。これが椎葉の伝統食「わくど汁」です。蕎麦を細い麺状にして食べる「蕎麦切り」の慣習は元々ないようです。わくど汁には凝縮されていますよ!麺では味わえないような強烈な香りと味が。ぜひご賞味を。

ちなみに、宿では自家製の蕎麦粉も販売しているので、興味のある方はぜひ。焼畑で生産された蕎麦粉はここでしか手に入らない希少品、というより幻に近いですね。

◆名物おばあちゃん「クニ子おばば」

ところで、宿の名前にもなっている「焼畑」。民宿を支える「クニ子おばば」こと、椎葉クニ子さんは先祖から伝わる蕎麦の種を守りたいと、焼畑を続けてきた方です。

焼畑の他、山野草とその調理法への知識が深く、宿では野趣あふれる山野草メニューを出してくれます。クニ子おばあちゃんを始め、民宿をされている息子さんご夫婦の人柄も温かく、珍しい山里での生活文化や歴史に話が咲き、再訪したい宿になるでしょう。

実際に、蕎麦や山菜を使った料理体験ができるのもこの宿の魅力。民宿の近くには共同作業体験場の「焼畑粒々飯々」が開設され、蕎麦挽きやこんにゃく作り、木工細工作りなどが楽しめます。冬にはかまくら作りやソリ遊びも。

椎葉の生活体験ができる貴重な民宿ですね。時季や天候などの条件がそろえば、焼畑の見学もできるので、宿に問い合わせてみてください。

5.椎葉の美景と街並みが望める宿「旅館 奥日向」

椎葉村の中心部、役場のすぐ横にある宿なので、椎葉村の中でもアクセスしやすい旅館。歩いて2分の場所にはAコープ椎葉店もあるので、ちょっとした食料品の買い出しにも便利な位置取りです。魅力は眺望の良さ。客室や食堂からは、椎葉の美しい自然を見渡せます。

部屋は洋室シングルが4室、和室が4.5畳~8畳までの6室。掃除の行き届いた気持ちのいいお部屋です。中でも、おすすめは広縁付きの和室。宿は耳川を見下ろす小高い場所なので、部屋の窓からは椎葉の山々や街並みをのんびり見渡せます。

食堂からの眺めも良く、美景を楽しみながら頂く椎葉の郷土料理は、これまたすごいボリューム。追加料金で量を増やせますが、通常の量でもどれから食べようか迷うくらいの品数です。……これぞ椎葉流の歓待ですね。地元の食をたっぷり味わってください!

6.ビジネスにも便利な宿「森の宿 三越」

椎葉村の中心地域にあって、国道265号線に面しているのでアクセスもしやすいお宿。椎葉村役場へも車で2分、椎葉厳島神社へは車で1分なので、ビジネスにも観光にも便利な場所です。スタッフさんの対応もアットホームなくつろぎ宿。近くを流れる渓流のせせらぎを聴けば、すっかり山旅気分ですね。

白壁が印象的な宿は、バンガロー風の造り。レストランは木材が数多く用いられ、明るい雰囲気に心もなごみます。お部屋は洋室2室と和室9室から選べて、洋室にはゆったりのツインルームも。小さなお子さん連れの家族には、5畳から10畳の和室がおすすめです。

ビジネス利用の方には、1泊3食付きでリーズナブルなビジネスプランもあるので、出張の際は要チェックですよ。椎葉の手作り郷土料理を、比較的お安い料金で味わえてお得です。

7.清流のせせらぎが心地よい宿「民宿おまえ」

椎葉村の中心地から西へ向かい、県道142号線を外れてさらに耳川上流を行くと、清流のせせらぎが心地よい民宿おまえがあります。宿の先には、紅葉の名所として知られる尾前渓谷が広がり、ヤマメの釣場としても知られていて、宿の目の前はまさに大自然。椎葉村の中でも、とりわけ静かな環境を選びたいなら是非おすすめのお宿です。

お部屋は和室で8畳が2室、6畳が3室。もちろん、天然のせせらぎが聴こえてくるので、心もゆったり。川沿いには大小様々な形の岩が転がり、のんびり散歩をしながら渓谷美を楽しめます。食卓では、川の幸、山の幸を使った椎葉の郷土料理を味わえます。

ところで、宿のある尾前地区では、国指定重要無形文化財の尾前神楽が有名です。12月の第2土・日曜日に尾前神社に奉納される尾前神楽は、手足の大胆な動きで麗しく舞うのが特色。深山に息づく椎葉の伝統文化にぜひ触れてみてください。

8.目の前に大自然が広がる宿「民宿 紅葉屋」

椎葉村役場から北西へ車で約45分、大自然が広がる尾前渓谷に民宿紅葉屋があります。先ほどご紹介の「民宿おまえ」のもう少し上流に位置しています。

付近を流れる清流耳川は水量も豊富でヤマメの絶好の釣場。季節によっては、その日に釣れたヤマメや鮎が料理に並ぶこともあり、新鮮な旬の食材を椎葉の郷土料理で味わえる、グルメのお宿でもあります。ちなみに、ご主人は釣りの名人とか。

中でも、趣向をこらした田舎料理メニューは好評です。団子状に練った蕎麦粉を入れた「わくど汁」に、猪肉を入れる独特のアレンジ。蕎麦粉を練って団子状にし、それを野菜と共に味噌汁で食べる郷土料理が椎葉の名物「わくど汁」。蕎麦の強い香りと風味を楽しめるのが特色で、そこにクセのない猪肉の旨味が見事にマッチして美味です。

客室は和室8畳が1室に、6畳が6室。掃除もきれいにされていて、清流のせせらぎに心もほっと落ち着く癒し宿です。

9.風情ある古民家宿「富どの亭(ふどのてい)」

古民家を改築して2006年にオープンした民宿。役場のある椎葉村の中心地から、西へ車で約40分、県道142号線沿いにあって、正面にあるマエガシの木と石垣がシンボルのお宿です。

この宿の魅力といったら、やはりアットホームな雰囲気と風情ある古民家の居室。笑顔の素敵なご夫婦が迎えてくれます。囲炉裏では地鶏を炭火焼。郷土料理を味わえます。また、居間の壁に埋め込まれた箪笥は椎葉独特の家具仕様。重厚な色合いがなんとも古民家らしいところですね。

付近は不土野渓谷がひろがり、清流はもう川底が透き通って見えるほどの美しさ。自然真っただ中を味わえる、椎葉のあたたかい民宿です。

10.さりげないセンスを感じる宿「民宿 丹野」

古民家を改装した、1日1組限定の農家民宿。ダイニングは民宿のイメージとは違ったオシャレな造りで、昔の民家の造りを一部残しつつも、天井を高くアレンジした室内は開放的です。さりげなく飾られたお花も、宿の方の心遣いですね。

一方、寝室には囲炉裏があり、壁に埋め込まれた箪笥が特徴の椎葉の伝統和室。昔懐かしい雰囲気の落ち着く居室です。

木目のテーブルに並ぶご馳走は、田舎料理だけに留まらない手料理がたくさん。グラスや器からはセンスが感じられ、盛られた郷土料理はモダンな感じの和食に。創作料理屋さんで出てきそうなイメージです。民宿をされているご夫婦との会話も明るくはずみそうですね。

季節が合えば、よく手入れされた庭には咲き乱れる花々も見られます。傾斜地に民家が作られている椎葉村独特の石垣も見事な造りです。宿の内観から外観に至るまで、宿の方の心遣いとセンスが感じられる、温もり宿です。なお、秋・冬の子供さんの宿泊は、薪がある為不可なのでご注意ください。

11.一棟貸切の素泊まり宿「民宿 上村」

長期滞在も可能な、椎葉では珍しい一棟貸切の素泊まり宿。役場のある椎葉村の中心地から南西へ車で約30分のアクセスです。宿の前の車道より小高い場所にあるので、見晴らしの良い場所にあり、近くの渓谷からはせせらぎの音も聴こえ、静かな時を過ごすには絶好のお宿。椎葉に釣りにいらっしゃる方にもおすすめの宿です。

庭先には専用の湯殿がしつらえてあって、中は木の温もりある造りで五右衛門風呂。お風呂からは椎葉の自然風景を見渡せます。宿は築百数十年の古民家だけあって、居間の囲炉裏や箪笥には生活の歴史をひしひし感じます。がしかし、部屋は清潔にされていて、昔のテレビや電話がアンティークとして飾られるなど、ちょっとしたセンスも感じられる造りになっています。

宿のご主人は夕方にお風呂を沸かしてご自宅に帰ってしまうので、まさに貸切状態。あとは自炊の食材などを自分で用意すれば、別荘のように泊まれる、ちょっと野性的な椎葉の古民家宿です。

◆椎葉村への交通手段とアクセス

◎まとめ

椎葉村のおすすめ宿はいかがでしたか?

椎葉村の宿は、人が温かくアットホームで、佇まいに歴史と懐かしさを感じられます。お料理は田舎料理ながら豪華そのもの! 「わくど汁」のように他ではなかなか食べられない珍しいメニューも。そして、自然あふれる椎葉村には至る所に清流があり、せせらぎに心癒される宿もありましたね。

食の豊かさ、自然の壮大さ、重厚な歴史と伝統感じる民家の佇まいは、椎葉の宿ならではの魅力。心も洗われる日本の山里で、新しい発見の旅をしてみませんか。

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