苫小牧と周辺の観光スポット14選!一度訪れたらリピートしたくなる!

画像出典:合同会社トレビス / PIXTA(ピクスタ)

苫小牧と周辺の観光スポット14選!一度訪れたらリピートしたくなる!

苫小牧は札幌から高速道路で1時間ほど、鉄道で1時間半ほどにある港町です。新千歳空港からもバスで1時間ほどですから、空港出発前に立ち寄るというプランも可能な魅力的な立地です。苫小牧と言えば明治後期から続く王子製紙苫小牧工場が有名で、工業都市として近代以降北海道経済を支えてきた歴史があります。北海道らしい雄大な自然を体感できたり、新鮮な海の幸を堪能できたり。さらに歴史マニアにとっておいしいスポットも多かったりします。今回はそんな苫小牧のおすすめ観光スポットをご紹介します。

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苫小牧と周辺の観光スポット14選!一度訪れたらリピートしたくなる!

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1.樽前山

苫小牧市北西部に位置する「樽前山」には登山ルートがたくさんありますが、7合目から頂上を目指す形が一般的な観光ルートです。頂上までの道のりには80種類以上にも及ぶ高山植物を目にすることができますよ。

頂上では明治42年の噴火の際にできた溶岩ドームが出迎えてくれます。樽前山は山の上に更に溶岩ドームというドーム状の山が乗っかった特徴的な形の山なのです。登山愛好家の方はもちろん、登山初心者にもハードルが低いことから人気を集めています。

樽前山は活火山なので、溶岩ドーム付近は高温の蒸気が上がっており立ち入り禁止です。また季節や気候により登山状況が左右されるため、観光前のリサーチはお忘れなく。

2.樽前ガロー

「登山はちょっと苦手」という方でも樽前山の魅力を味わうことができる観光スポットが、樽前山南麓にある「樽前ガロー」です。樽前ガローは樽前山から流れる清流が、長い年月の中で岩を侵食させてつくりあげた崖のこと。林の中に現れるほぼ垂直に切り立った岩の壁は、色鮮やかな苔に覆われ、その様子はまさに自然による彫刻作品といってもいいでしょう。

聞き慣れない「ガロー」というのは東北地方の言葉で「崖の間に川が流れている場所」という意味。その名の通りの風景が広がる観光スポットです。川のせせらぎを聴きながら散策すれば、マイナスイオンをたっぷり浴びて癒されること間違いなしですね。

ただし、このエリアは階段などの整備がなく非常に滑りやすいので、登山靴などで訪れることをおすすめします。またヒグマの生息地でもあるため朝夕の立ち入りは避け、音を出して観光するようにしてください。

3.ウトナイ湖サンクチュアリ

ウトナイ湖の白鳥

出典: Takeshi Kawai

「あばら骨の川の沼」というアイヌ語由来の名前の通り、「ウトナイ湖」を水源として数多くの小河川が平らな湿地帯の四方へと広がっています。ウトナイ湖と苫小牧周辺の湿地帯は、260種類以上の鳥類が保護される、日本初のバードサンクチュアリでもあり、渡り鳥の中継地点としても知られています。3月から4月には白鳥も降り立つことから、この美しい渡り鳥を目にしようとバードウォッチャーや観光客が苫小牧へ数多く訪れます。

湖畔にはウトナイ湖の自然を更に楽しめる観光スポットが用意されているので、こちらもお忘れなく。ネイチャーセンターでは、野鳥や渡り鳥について楽しみながら学べるので、苫小牧に観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください。レンジャーも待機しているので、気軽に質問ができるのもいいところですよ。

実際にバードウォッチングがしたくなったら、双眼鏡や長靴レンタル(有料)もあるので、手ぶらでも問題ありません。ラムサール条約にも登録されているウトナイ湖畔でのバードウォッチングはきっといい観光の思い出になりますよ。

バードウォッチングなど観光したら、小腹がすいたら「道の駅ウトナイ湖」へどうぞ。道の駅ウトナイ湖では、苫小牧市内で採れた新鮮な野菜や水揚げされたばかりの苫小牧の海の幸を楽しめるショップとレストランがお客さんを温かく迎えてくれます。

4.錦大沼公園

錦大沼公園は苫小牧の雄大な自然がそのまま感じられる貴重なスポットです。錦大沼と錦小沼を有するため、総面積は236ヘクタールとスケールの大きさが魅力な苫小牧の観光スポット。四季折々の木々の表情を眺めながら森林浴が楽しめますよ。

錦大沼公園内にはオートキャンプ場「苫小牧アルテン」も併設されていおり、アウトドア愛好家が苫小牧の自然を楽しむべく訪れる観光スポットでもあります。キャンプ場内にはバンガローやログハウスも用意されており、テントだけでなくお好みのスタイルでキャンプが楽しめます。キャンプ以外にもパークゴルフやカヌー、乗馬体験などのアクティビティ観光が可能なので退屈することはありません!

もう一つ忘れてはならないのが「温泉施設ゆのみの湯」です。キャンプ施設に源泉かけ流しの露天風呂まであり、まさにとびきりの贅沢ですね。樽前山を前にして、苫小牧の自然の中で思い切り開放感を味わっちゃいましょう。もちろんキャンプ客以外でも利用可なので、錦沼公園を観光した帰りに一風呂浴びてみるのはいかがでしょうか。

5.王子製紙苫小牧工場

苫小牧といえば王子製紙を連想する方も多いでしょう。JR苫小牧駅の線路脇にそびえ立つ工場の煙突からは絶えることなく煙が出ていて、苫小牧のランドマークと言っても過言ではありません。そんな日本有数の企業、王子製紙の苫小牧工場では一般の工場観光が可能となっています。

王子製紙が明治後期に苫小牧に工場を作って以来、現在に至るまで苫小牧工場は世界最大スケールで紙の安定供給を支えています。工場観光は無料ですが、観光希望日の数日前までに予約が必要となるため、お早目の予約をおすすめします。

6.苫小牧市科学センター

「苫小牧市科学センター」は、サイエンス好きにはたまらないスポットです。中でも目玉はロシアの宇宙ステーション「ミール」(予備機)の展示です。ミールは1986年2月に打ち上げられ、無重力環境で様々な実験が行われました。その後2001年に老朽化のため南太平洋に落下し、その使命を終えたといいます。苫小牧市科学センターで展示されているのは、実際に打ち上げられたミールではなく予備機として製造されたものですが、レプリカではなくあくまで実物。宇宙飛行士のリアルな世界を垣間見ることができます。

苫小牧市科学センターにはミール以外にも、乗り物マニアであればテンションが上がってしまいそうな展示の数々、そして宇宙には行けなくても星の世界へトリップできるプラネタリウムなど、科学の世界を体で楽しめるバラエティ豊かな観光アトラクションが揃っています。サイエンス好きの方にはもちろんのこと、そうでない人もこれを機会に興味が湧くかもしれませんよ!

7.苫小牧市美術博物館

苫小牧の歴史や文化に触れるなら、出光カルチャーパーク内にある「苫小牧市美術博物館」を観光してみましょう。エントランスに足を踏み入れると、そこには実物大のマンモスの親子のレプリカが出迎えてくれます。常設展では苫小牧周辺の自然誌からアイヌの人々の生活、そして苫小牧の近代以降の開拓と産業都市としての歴史に至るまで、苫小牧についてあますことなく勉強できるようになっています。

苫小牧市美術博物館を出るとそこは水・緑・太陽をテーマにしたサンガーデン(大型屋内庭園)があります。四方をガラスで覆われたサンガーデンは勉強で疲れた頭を休めるにはもってこい。ガーデン内には様々な植物が訪れる人の心を癒してくれます。お天気がよければ併設されているカフェに座って日光浴しながら苫小牧観光の一休みをしてみませんか。

8.海の駅ぷらっとみなと市場

「海の駅ぷらっとみなと市場」は、お腹が空いたときや苫小牧のお土産選びにぴったりな観光スポットです。観光客だけでなく地元っ子にも愛されるこちらの市場には、苫小牧周辺で収獲された新鮮な野菜や果物、そして魚介類が勢ぞろい。市場の活気あふれる雰囲気の中、思い切り買い物と食事と観光を楽しみましょう。

市場内の食堂街を歩いてみれば、溢れんばかりに盛られた海鮮丼はもちろん、いい香りの湯気が立つラーメンやカレーのお店が並んでいるので、選ぶのに困ってしまいますね。そこで、ぜひとも味わっていただきたいのがホッキ貝を使ったご当地メニューです。

苫小牧港はホッキ貝の水揚げ量日本一ということで、海鮮丼にはイキのいいホッキ貝がびっしり。ほかにもホッキカレーやホッキラーメン、ホッキ貝入りの餃子など、ホッキ貝尽くしのメニューが目白押しです。市場隣にはひときわ目立つ黄色い建物がホッキガイ資料館となっていて、ホッキガイについて学んでから、ホッキ貝をいただくこともできる観光スポットなのです。もちろん市場ではホッキ貝の販売もあるので、お土産にもいいでしょう。

9.緑ヶ丘公園

眺めがよくて苫小牧の景色を一望するなら「緑ヶ丘公園」へ行ってみてください。苫小牧駅からバスと徒歩で30分ほどの公園にある展望台がなんと無料で観光できるのです。苫小牧市政50周年を記念して建てられた展望台からは、苫小牧市街はもちろんのこと、辺りを取り囲む雄大な樽前山と辺り一面に広がる平野、そして海がパノラマで広がります。広大な苫小牧の景色を目の前にしてゆっくり深呼吸したら、疲れも吹っ飛んでしまいますね。

10.樽前山神社

「樽前山神社」は樽前山を霊峰としてお祀りしている苫小牧の観光パワースポットです。樽前山中にも樽前山神社奥宮がありますが、登山をしなくても苫小牧市内にあるこちらの神社でお参りが可能です。

樽前山神社では山を司る大山津見神(おおやまつみのかみ)、木を司る久々能智神(くくのちのかみ)、原野を司る鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)の三柱の神様が祀られています。ほかにも願掛けができる「願掛けかえる様」や「願掛け牛」といったかわいらしいお姿の神様もいるので、何かお願いごとをして観光してみてはいかがでしょうか。

11.勇払開拓史跡公園

苫小牧から電車でお隣の勇払(ゆうふつ)は無人駅で電車が止まるとき以外は、静けさに包まれています。しかしこの勇払は、現在の苫小牧の原点ともいうべき歴史的に重要な場所でもあります。徳川幕府から北方警備と開拓の命を受けた八王子千人同心(当時の半農半士の幕臣)が1800年に苫小牧へ移住したことから開拓の歴史の幕が開きます。

自給自足の生活の中で鍬を下ろし、苫小牧の農地整備や道路建設、そして警備交易に従事した彼らの生活は決して楽なものとは言えませんでした。不慣れな気候と苫小牧のやせた土地での農作業ははかどらず、十分な収穫が得られなかったため、冬の間には多くが命を落としたという悲しい歴史が伝えられています。

勇払駅からほど近い場所にある「勇払開拓史跡公園」には、志半ばでこの世を去った千人同心が眠る墓石が立てられています。同じ敷地内にある「勇武津資料館」では当時の生活道具や出土品が展示されており、タイミングがよければ職員の方からの詳しい説明を聴くことができます。

12.美々川カヌーツーリング

美々川カヌーツーリングは、千歳から苫小牧のウトナイ湖へ流れる美々川をカヌーで下る観光アクティビティです。樽前山登山以外にも自然観光体験を求める方におすすめ。苫小牧市街からレンタカーで30分ほどの場所に集合して、北海道の自然を肌で感じながらカヌーを漕いでいきます。

カヌーが初めてでも、始めにスタッフからライフジャケットの着用、カヌーの操作方法、注意事項や動植物への配慮の仕方などしっかりレクチャーを受けられるので、安心して参加できます。全体的にゆったりした約2kmのハーフコースとウトナイ湖の手前まで進む約4kmのフルコースが用意されており、レベルや体力に合わせて選べるのがありがたいところ。ツーリングの途中には白鳥などの渡り鳥がよく現れるポイントや木がアーチ状に生えたジャングルのようなエリアを通るので、冒険家気分にひたれます。

ツーリングにはガイドさんが並走してくれるので安心ですが、フルコースの後半は川幅が狭かったり、沈没しやすいスポットもあり、コントロール力が必須になります。レクチャー時に教わるテクニックをしっかり覚えておくことが大事ですね。苫小牧からのアクセスだけでなく、新千歳空港間、またはJR南千歳駅間の送迎サービスもあるので、カヌーツーリングで鳥の鳴き声や川のせせらぎに癒されてから空港へ向かうという観光プランも立てられます。

13.イコロの森

アイヌ語で「宝物」を意味するイコロの森は、名前の通り自然の宝物で溢れていますよ。苫小牧から千歳へ向かう国道から山側に道を折れてイコロの森へ進んでいくと、そこは別世界です。

見どころはガーデンニングのプロたちが丹精込めて作り上げたガーデン。四季折々の花の表情が目を楽しませてくれるので、季節が変わるたびに観光に訪れるコアなファンも多いとか。ガーデニンググッヅや北海道在住の作家によるクラフト雑貨がみつかるショップもおススメです。観光を通して新たな趣味が見つかるかもしれませんね。

ガーデン以外にも乗馬が体験できる「乗馬クラブリーフ」があります。馬の動かし方のレクチャーもあるので、乗馬の経験がなくても大丈夫ですよ。6種類の屋外トレッキングコースの中からお好きなコースを選べます。いつもより高い目線で北海道の自然に触れてみてください。

お腹が減ったら森のトンネルを抜けた先にある「トマティーヨ」へ。地元の旬菜をふんだんに使った創作イタリアンのレストランです。ここの人気メニューは生パスタ。四季折々の森の景色を一望しながらいただくイタリアンは絶品。カフェコーナーもあるので、鳥のさえずりをバックミュージックにゆったりとした観光が楽しめます。

イコロの森は熊、リス、鹿などの野生動物の生息地でもあるので、注意事項を厳守の上観光するようにしてください。また、乗馬クラブリーフ以外は11月から3月は冬季休業期間となります。お出かけ前のご確認をお忘れなく。

14.ノーザンホースパーク

ノーザンホースパーク

出典: MIKI Yoshihito.

ノーザンホースパークは、北海道の本物の自然の中で馬と触れ合えるテーマパークで、馬が大好きな人や馬に乗ってみたい方には大人気のスポットです。敷地内には12種類、約80頭もの馬が飼育されており、中にはかつての競走馬が余生を穏やかに過ごしているので、競馬ファンにとってはひいきの馬に再会できるかもしれません。

園内にはポニーによるショーから乗馬トレッキング、そして本格的な乗馬レッスンなど、魅力的なアトラクションがいっぱい。ミュージアムで馬について幅広く学べば、園内で出会う馬の気持ちが理解できて、友達になれるかもしれませんよ。

雪の時期でもノーザンホースパークで退屈することはありません。敷地内を走る馬橇(そり)を目にしたり、スノーモービル、スノーラフティングやクロスカントリーといったウインタースポーツも体験できちゃいます。年中無休で北海道の自然を堪能できる最高のスポットといえます。

◎まとめ

北海道観光の要となる札幌からも近距離で、なおかつ新千歳空港からも好アクセスの苫小牧は、北海道リピーターにも北海道民にとっても見どころの多い観光エリアです。

港湾都市ということもあり、東北、首都圏、名古屋、関西間のフェリーが毎日運航しているので、マイカーやマイバイクで観光ができるのも大きなメリット。フェリーで北海道上陸を果たしたら、そのまま苫小牧近郊から札幌、小樽、旭川まで遠出観光が可能となります。もちろんローカル線やバスを駆使して自らの足で各地を回るスローな観光もアリです。

そんな好立地条件を持った、知る人ぞ知る魅力が満載の苫小牧に足を運んで、お気に入りを発見して、更なる穴場発掘に挑戦してみてください!

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