【スペイン】ピカソの『ゲルニカ』はどこに展示?名画の舞台もご紹介!

【スペイン】ピカソの『ゲルニカ』はどこに展示?名画の舞台もご紹介!

『ゲルニカ』といえば、ご存じパブロ・ピカソが書いた名画です。ピカソの代表作の1つともいえるこの絵は有名なので、きっと中学・高校の美術の教科書で見た人も多いはず。

しかし、この絵が描かれたいきさつについては知らない人も多いのでは?
この『ゲルニカ』は、スペイン・バスク州のビスカヤ県に実際にある町の名前で、この町で起こった戦争の悲劇を題材にしています。

この記事では、ピカソがこの絵を描いた動機や経緯、そして『ゲルニカ』の本物がどこの博物館に展示されているのか?について解説します。

さらに、『ゲルニカ』が展示された博物館のあるマドリード、ゲルニカの町の場所と行き方についてもご紹介していきます。

※博物館の情報、航空ダイヤ・乗り継ぎルート等の情報は2024年10月時点のものです。

目次

【スペイン】ピカソの『ゲルニカ』はどこに展示?名画の舞台もご紹介!

『ゲルニカ』とは?名画が描かれたいきさつは?→実は数奇な運命を辿った絵

『ゲルニカ』が生まれるそもそもの発端となったのは、1937年5月に行われたパリ万博スペイン共和国館に展示するためでした。当初は全く筆が進まなかったのですが、転機が訪れました。

当時、スペインは内戦状態で、共和制を目指す勢力と中央集権的国家を目指す勢力で争っていました。当時のピカソは共和制勢力の方を支持していたのですが、1937年4月26日、ヒトラー率いるドイツが支援した中央集権側勢力がゲルニカを無差別爆撃。

この前代未聞の悲劇により、多くの罪のない人々が命を失い、または負傷しました。

これに憤慨したピカソは、一心不乱に『ゲルニカ』を完成させたのです。

名画『ゲルニカ』はどこに展示されている?

そんな名画『ゲルニカ』が展示されているのは、スペイン・マドリード市にある「ソフィア王妃芸術センター」という美術館です。

20世紀の近現代美術コレクションを中心に展示している館内には、ピカソをはじめ、サルバトール・ダリなどの著名な画家の作品がずらり。

ちなみに『ゲルニカ』は、2023年9月まで撮影禁止でしたが、2023年10月から撮影可能になっています。

◆ソフィア王妃芸術センターの場所は?

ソフィア王妃芸術センターがあるのは、マドリード最大の鉄道駅であるアトーチャ駅のすぐ近くです。この付近はホテル・レストランも集中しているにぎやかな場所となります。

◆チケットの購入は公式サイトがおすすめ!

ソフィア王妃芸術センター

ソフィア王妃芸術センターの入館券は当日でも購入できますが、公式サイト(英語:外部リンク)で購入したほうが安く済みます。

▼ソフィア王妃芸術センター付近のおすすめホテル

舞台となった町「ゲルニカ」までの行き方

ゲルニカのバスク議事堂

ピカソの名画の舞台、ゲルニカという町があるのは、スペイン・バスク州のビスカヤ県です。人口は約1,7000人という比較的小さな町ですが、先述したように、世界初の無差別爆撃の惨禍に遭ったのも、この町というのを忘れてはいけません。

◆シンボル「ゲルニカの木」「バスク議事堂」

ゲルニカの木が描かれたバスク議事堂

1937年のゲルニカ爆撃を奇跡的に逃れた「ゲルニカの木」は人々の希望のよりどころとなりました。昔は、この木の下で話し合いが行われたといわれています。爆撃時に生えていた木は三代目で、今は四代目の木が植えてあります。

そして、「ゲルニカの木」のすぐ近くにあって、1937年の爆撃を逃れた「バスク議事堂」にも、やはり不屈と自由のシンボル「ゲルニカの木」が描かれています。

◆ゲルニカへのアクセス

ゲルニカの町の最寄り空港は、スペイン北部にあるビルバオ空港です。
ゲルニカまでは車で約40分ほどで、列車・路線バスの場合は1時間あまりかかります。

列車の場合、ビルバオ市内のザスピカレアク/カスコ・ビエホ駅(zazpikaleak/casco viejo-bilbao)から約50分。バスの場合はアバンド(Abando)バスターミナルから約45分です。

◆ゲルニカのホテル

日本から直行便も!スペインまでの格安航空券情報

マドリード オリエンテ広場

日本から直行便もあるスペインへの行き方をご紹介!格安で行ける乗継便や「ゲルニカ」最寄りのビルバオ空港への行き方も解説いたします!

◆直行便でマドリードへ一飛び!

イベリア航空

ピカソの故郷、スペインまでは日本から直行便が就航!
2024年10月27日より東京(成田)⇔マドリードを、イベリア航空が週3便で運航します。ノンストップ便を使えば、約16時間あまりで、成田からマドリードまで一飛びです。奥深き「情熱の国」スペインの旅の神髄を、ぜひ楽しんでみてください。

◆マドリードまでは乗継便が格安!

エティハド航空利用でマドリードへ

直行便以外でマドリードへ向かうのならば、2024年10月時点で最安の「エティハド航空」といった「中東系エアライン」や、中国の航空会社、トルコの「ターキッシュエアラインズ」等が安くておすすめです。

◆ビルバオ空港(ゲルニカの最寄り空港)に行くには?

ビルバオの街並み

ゲルニカの町の最寄りである「ビルバオ空港」までは、首都マドリードから飛行機で約1時間。フランクフルトや、イスタンブールなどからも国際線があります。

日本からビルバオに行くなら、東京(羽田・成田)や関空から、イスタンブール経由「ターキッシュエアラインズ」が便利です。

◎マドリードで本物の『ゲルニカ』を鑑賞しよう

マドリードの風景

ピカソは生涯にわたり何万点という作品を残しました。特に『ゲルニカ』は、ピカソの生涯を語る上で欠かせない、屈指の代表作です。マドリードに来る機会があれば、ぜひ本物の『ゲルニカ』と「対話」してみてください。そこから何かメッセージを感じ取ることができたなら、はるばるスペインまで旅行に来た価値があるはずです。

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