【北海道】神威岬の観光情報|神様がいる岬で海の絶景を眺める

【北海道】神威岬の観光情報|神様がいる岬で海の絶景を眺める

神威岬の観光情報をご紹介いたします!神威岬は、積丹半島にある「積丹ブルー」の海の美しい絶景が広がる岬です。

積丹半島にはえびす岩、黄金岬や島武意海岸などの景勝地が数多く立地していますが、「神威岬」はアイヌ語で「神の住まう岬」として別格扱いです。その名の通り、古くよりアイヌの方々から1855年まで「女人禁制」が守られるなど古来より信仰の対象とされてきた特別な岬とされていました。

本記事では、古来よりパワースポットとして知られている「神威岬」の観光情報・絶景を眺めるためのポイント・札幌駅や余市駅等から神威岬へのアクセスをご紹介します。

目次

【北海道】神威岬の観光情報|神様がいる岬で海の絶景を眺める

神威岬の観光情報

神威岬の語源は、アイヌの言葉で「神」を示す「カムイ」からきています。広い北海道でもカムイの名を関するのは「神居古潭」(旭川市)、「神威岳」(大樹町など数か所)などごく少数で、それだけ「カムイ」はアイヌの方々にとって特別な場所なのです。

そして、北海道には岬は数多くありますが、なかでも「神威岬」と言われる岬は、この積丹町と北海道北東部の浜頓別町・枝幸町にまたがるものの2つしかありません。後者は「北見神威岬」として区別されることが多いので、単に「神威岬」といえばこの岬を指します。

積丹ブルーの美しい海が美しい岬を見れば、ここに神様が住んでいるといわれても納得できることでしょう。

神威岬の付け根にある駐車場より、先端すぐ近くまでは観光客向けに遊歩道が整備されているので、片道約20分の散策コースを歩けば目の前に広がる奇岩の島「神威岩」がそびえたつ神威岬の先端に行けます。

◆女人禁制の門

女人禁制の門

岬の先端に行く遊歩道の途中に女人禁制の門がありますが、1855年まではこの門から先に女性が立ち入ることが禁じられていました。
なぜ女人禁制だったのかには諸説ありますが、源義経伝説がその1つとして挙げられます。

源義経は日本史の教科書などでは平泉で非業の死を遂げたとされていますが、この地に伝わる伝説では義経たちは北海道にかろうじて脱出し、津軽海峡を渡って日高地方平取(びらとり)にやってきたとされています。

平取の首長の娘、チャレンカは、平取の地にやってきた義経と恋に落ち永遠の愛を誓いあいました。しかし、ユーラシア大陸への野望を捨てきれなかった義経はチャレンカに黙って大陸に渡ってしまいます。義経がいないことに気づき後を追いかけて来たチャレンカは義経が北海道を去ってしまったのだと悟って、神威岬で絶望のあまり海に身を投げてしまいました。

それ以来、「和人の女性が乗った船が神威岬の沖を通ると必ず沈没する」という噂が立つようになり、それ以来、神威岬のこの門の先は女人禁制とされたという昔話が残っています。
女人禁制は1855年に解かれましたが、明治の初めごろまでは女性は神威岬に自主的に近づかなかったとか。

現在では老若男女問わずこの門をくぐって岬の先端まで行くことができるほか、この門は夜間閉園の際に閉じるゲートの役割も兼ねています。

◆神威岬の先端に行ってみよう

神威岬先端へ行く遊歩道

女人禁制の門から約18分で灯台のある神威岬の先端に行くことができます。観光のメインとなる岬の先端部では、海に浮かぶ神威岩を眺めることができ、360度のうち、陸の方向を除いたおよそ300度の海の絶景を見ることができます。

コバルト色をした積丹ブルーの水平線がかすかに丸みを帯びているので、「地球は本当に青くて丸いんだな」と感動すること間違いなしでしょう。

◆神威岬の展望台

先述した「女人禁制の門」の手前を右折すれば標高約80mの「神威岬展望台」に到着します。少々勾配がきつい道になりますが、ここまでくれば「神威岬に観光に来た」という達成感で満ち溢れるに違いありません。

◆神威岬のベストシーズンは?開園・閉園は何時?

神威岬のベスト観光シーズンは夏の6月から9月中旬ごろまでといえます。特におすすめなのが6月で、梅雨がない北海道は晴れが多く、「女人禁制の門」の開門時間が一番長いからです。
6月の開門時間は18:30まで、逆に冬季(11月~3月末ごろ)は15:30で閉まります。その他の月の開門、閉門時刻は積丹町観光協会のHPをご覧ください。

神威岬の絶景を「積丹神威クルーズ」で沖から観光しよう

もし、こんな絶景を違う角度から見てみたいと感じたら、神威岬より約7分の余別地区より出港する観光船「神威クルーズ」がおすすめです。約50分の船旅では、様々な角度から神威岬、神威岩をはじめとした奇岩の数々を見ることができます。

積丹で生まれ育ち、現在も漁師を続けながら観光船を運航している船長の解説にも耳を傾けてみましょう。生粋の積丹っ子の船長は神威岬周辺の海を知り尽くしているので、操縦の腕は確かです。

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神威岬へのアクセスは?札幌・小樽や最寄り駅からの行き方をご紹介!

神威岬は積丹半島の先端にあり、最寄り駅はJR函館本線の余市駅です。観光には空港や札幌・小樽からのレンタカーをおすすめします。後に述べるように1日1往復の「高速しゃこたん号」を除いて美国(びくに)~神威岬のバス路線廃止が決定しているので、交通がとても不便だからです。

神威岬へは最寄りの余市ICより国道229号(雷電国道)経由で51.2km、1時間ほどかかります。札幌からは札樽自動車道、後志自動車道経由で余市ICへ。約2時間で到着できます。

◆列車・バス・タクシーでのアクセス

北海道中央バスのバス車両

神威岬は、札幌駅や札幌時計台前から出発する高速バス「高速しゃこたん号」の終点です。このバスに乗れば札幌駅から乗り換えなしなので楽ですが、観光に使えるのは午前中の1本のみで、到着は13時前(2023年8月現在)で、折り返し便が14時ごろ出発となります。

JR小樽駅やJR余市駅からバス(21系統積丹線)ならば、11時半ごろには神威岬に到着できます。しかし、折り返しの最終バスは15時半前には出てしまうので要注意です。なお2023年中をもって小樽駅より美国バス停以遠の廃止が決定しているので、小樽駅から神威岬まで行くバスは1日1往復の「高速しゃこたん号」のみとなります。

岩内バスターミナルからは神威岬バス停まで神恵内線が夏季(4/1~10/1)に1日1往復のみ乗り入れます。
レンタカーを利用できない方は「高速しゃこたん号」か、小樽駅・余市駅から美国までバスで行き、美国タクシー(電話:0135-44‐2039)の利用がよいでしょう。

◎まとめ

源義経とその恋人チャレンカにまつわる言い伝えがある神威岬は、アクセスがとても不便な反面、美しい「積丹ブルー」の海が観光客の疲れを癒してくれます。「北海道の角(つの)」ともいえる「神の住まう岬」をぜひ散策してみましょう。

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