①楼門
⑤三光門
⑥本殿
⑦地主社
⑧北門
⑨明月社
⑩東門
⑪社務所
⑫神楽殿
⑬宝物殿
北野天満宮は、梅と紅葉の名所として知られる京都市上京区にある神社。菅原道真公を御祭神にお祀りした全国の天満宮・天神社12000社の総本社です。
受験合格祈願で有名になった北野天満宮の歴史にふれ、参道から一緒に歩くイメージで北野天満宮の見どころをご案内します。人気の撫牛(なでうし)や、意外と奥深い梅についてもご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
目次
【京都】北野天満宮🌸🍁天神信仰発祥の総本社
目次を閉じる
北野天満宮の歴史
947年(天暦元年)、平安京天門の地である北野に天神信仰発祥のお社が創建されました。
御祭神は「文道太祖・風月本主」と崇められた菅原道真公。
学問に励まれ、学者・政治家・詩人・教育者など多方面に広くご活躍された道真公は「学問の神様」として敬われ、庶民からも広く親しまれてきました。
北野天満宮の楼門に奉掲されているのは「文道大祖 風月本主」の扁額です。
皇室との御縁が深い北野天満宮は、全国の天満宮・天神社の宗祀。御墓所である太宰府天満宮とともに、鎮護の神として崇敬され続けています。
ここからは北野天満宮の境内を、見どころと併せてご紹介していきましょう。
1. 一の鳥居
今出川通に面した正面入り口にそびえる大鳥居「一の鳥居」は、高さ11.4m。花崗岩でできています。
鳥居上部に奉掲された閑院宮載仁親王御筆「天満宮」の額は、2014年(平成26年)に修復され美しくなりました。
2. 表参道を歩いて、楼門へ
表参道沿いの左右には、影向松、茶席松向軒、東向観音寺、伴氏社、梅苑、そしていろんなタイプの牛像があります。
表参道を一緒に楼門へ向かって歩いてみましょう。
■影向松(ようごうのまつ)
一の鳥居をくぐって右手に見えるのは、『天神さんの七不思議』の伝説に数えられる「影向松(ようごうのまつ)」。
■茶席松向軒(しょうこうけん)
表参道の左手には見どころが並んでいるので順にご説明します。
茶席「松向軒」は、豊臣秀吉の大茶会「北野大茶湯」で使用された井戸があります。少し奥まっているので、言われなければ気づかずに通り過ぎてしまいそうにひっそりとした佇まい。
■東向観音寺(ひがしむきかんのんじ)
北野天満宮の神宮寺であった「東向観音寺(ひがしむきかんのんじ)」は、子授けのご利益で知られています。
■伴氏社(ともうじしゃ)
末社「伴氏社」の御祭神は、道真公の母君様。
子供の成長、学業成就の御利益があります。
■梅苑
楼門の手前、参道の左手一帯には「梅苑」が広がっています。
梅苑は、梅が満開になる2月初旬~3月中旬ごろに公開。毎年、多くの観梅者でにぎわっています。
3. 参道の牛像
■参道の牛像
お稲荷さんの神使は狐(白狐)、天満宮は牛です。
北野天満宮の参道両側には、いろんなタイプの牛像がありますよ。
4. 撫牛 ~頭が良くなりますように~
楼門に近づいてくると、表参道の左右に「撫牛(なでうし)」と親しまれる大きな牛さんの像があります。
"撫牛の頭を撫でた手で自分の頭を撫でると頭が良くなる" と伝わります。
頭だけでなく、肩や腰など良くなってほしいところを撫でながらお願いしてみましょう。
北野天満宮を参拝される際には、小さな子供から受験生、大人もぜひ牛さんに願いを込めて撫でてみてくださいね。
5. 楼門
石段の上に建つ門が、歴史紹介で「文道大祖 風月本主」の額をご紹介した「楼門」です。
「文道大祖 風月本主(ぶんどうのたいそ ふうげつのほんしゅ)」というのは、学問・文学の祖であり、漢詩や和歌に長けた人の意。学問の神様としての由緒を見ることができますね。
師走には迎春の準備として、写真のような干支大絵馬が扁額の下に奉掲されます。
北野天満宮の干支大絵馬は、日展特別会員の日本画家・三輪晃久画伯作。
2021年は12年に一度の丑年なので、ゆかりの深い梅と牛が大絵馬に描かれています。
コロナ禍で下を向きがちなすべての人にエールを贈るべく ”上を向いて前へ進んでいこう” という思いが込められた丑の絵だそうです。
6. 楼門から本殿へ ~境内の概略紹介~
主要部の概略は、北野天満宮で撮影した境内の案内図でご説明します。
楼門は右下①、中央部の四角い部分が本殿。
地図左端に見える北から南へ流れる川が紙屋川(西堀川)で、案内図よりも左(西)に御土居や「もみじ苑」があります。
楼門を入って右手に手水舎があり、トイレはその奥です。
※手水舎はもう1か所、⑩東門を入った右手にもあります。
※2021年1月現在、手水舎の柄杓は新型コロナの感染予防御対策で撤去されています。
手水舎の流水で清めたら、本殿に向かいましょう。
7. 【重要文化財】三光門
本殿への中門⑤が、重要文化財「三光門」です。
「三光(日・月・星)」の彫刻が名前の由来とされていますが、三光門に星の彫刻が見当たらないため「星欠けの三光門」とも呼ばれています。
8. 【国宝】本殿
本殿は、豊臣秀吉の遺命により秀頼が造営した桃山時代を代表する歴史的重要建築物です。
屋根は桧皮葺(ひわだぶき)。御祭神を祀る本殿と拝殿を石の間がつなぎ、脇殿・楽の間を連結した日本最古の八棟造(権現造)が特徴で、国宝に指定されています。
北野天満宮は、写真のように「左近の松・右近の梅」です。
京都御所の紫宸殿やお雛様にみられるように「左近の桜・右近の橘」が一般的ですが、元は桜ではなく梅でした。
現在も、京都嵯峨野の大覚寺、奈良の唐招提寺には「左近の梅」が植えられています。
ちなみに、太宰府天満宮は「左近の白梅・右近の紅梅」。
飛梅として有名なのは、左近の白梅です。
9. 史跡「御土居」 ~史跡御土居のもみじ苑~
もみじ苑で有名な史跡「御土居(おどい)」は、豊臣秀吉が京都市内約23kmにわたって築いた土塁です。平安京の北西部にあたる御土居が北野天満宮の境内にあり、史跡の指定を受けています。
「史跡御土居のもみじ苑」は、例年11月から12月中旬に開苑。特に紅葉の鮮やかな期間には、もみじの御土居舞台をライトアップで幻想的に演出。道真公ゆかりの紅葉したもみじを堪能できます。
10. 梅苑 ~北野天満宮 梅苑公開~
境内は約50種・1500本もの梅木がある梅の名所です。
道真公の祥月命日である2月25日は「梅花祭」。多くの露店や蚤の市が並ぶ縁日でにぎわっています。
◆梅苑公開
梅の見ごろは例年2月中旬~3月下旬ごろ。梅苑公開には多くの観梅客が訪れます。
金・土・日の夜間はライトアップも実施。LEDやろうそくのゆらぐ灯に照らされた梅は幻想的でステキですよ。
11. 宝物殿 特別展にも注目
北野天満宮の宝物殿には、全9巻の国宝『北野天神縁起絵巻 承久本』、重要文化財『昌俊弁慶相騎図絵馬』をはじめとした古文書、刀剣、蒔絵や屏風、茶道具など多くの工芸品を収蔵しています。
宝物殿は、縁日の毎月25日、観梅・青もみじ・紅葉などの季節拝観、企画展などで拝観できます。
特別展『鬼を切った刃 鬼切丸 別名 髭切』後期 ※公開延期
2021年2月1日~3月14日に公開予定だった特別展『鬼を切った刃 鬼切丸 別名 髭切』の後期日程は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けて公開延期になっています。
公開開始日や詳細など最新の情報は、公式ホームページでご確認ください。
※2021年1月29日現在の情報です。
12. お守り・絵馬・御朱印
学問の神様として有名な北野天満宮の定番は、合格祈願・学業向上のお守りです。
幸せを呼ぶ五色の「星まもり」も人気。厄除守、延命長寿、病気平癒守、交通安全、干支守などのお守りもあります。
初詣や入試シーズンは、合格祈願参拝のピーク。天神様の絵馬掛所には、入試・合格・学業向上などを祈願する絵馬がたくさん奉納されています。
御朱印は数種類あるので、お好みで選べます。
梅苑、もみじ苑、特別展など、期間限定のレアな御朱印もおすすめですよ。
#御朱印#御朱印巡り
— ぺこ旅 (@JtRSAAe1hAguJqF) January 13, 2021
今日の御朱印63 京都編⑦
北野天満宮
全国12000社の天満宮・天神社の総本社
梅干しがあったのでなんでかな~と思ったら境内に50種類もあるそうです(゜〇゜;)
時期が厳しいけど見たかったな~(*≧∀≦*) pic.twitter.com/f1Gyru6nRF
13. 書き初め ~書道の上達を願って挑戦
書家としても知られる道真公にあやかれるよう、天神様は書き初めも有名です。
北野天満宮で書き初めしてきた
— nooo (@nooo13806152) January 2, 2020
乱筆失礼しました😅
初めての #横浜流星 笑 pic.twitter.com/iHT0wFSwub
書き初めは1月2日~4日の間、誰でもできます。期間内に行かれるなら、初詣を兼ねて書道の上達を祈願しつつ書き初めに挑戦してみませんか?
14. 長五郎餅でいっぷく
東門から境内に入ってすぐ左手に、北野名物「長五郎餅」があります。長五郎餅は、参拝後の休憩やお土産にもおすすめですよ。
北野踊りやお茶屋さんで有名な「上七軒(かみしちけん)」は、東門のすぐ東側。
ほかにも天神さんの周辺にはカフェや飲食店が複数あるので、休憩やランチもOKです。
15. 北野天満宮へのアクセス
北野天満宮へのアクセスは、市バスなら「北野天満宮前」下車すぐです。
所要時間の目安は京都駅から30分ほど。二条駅や円町駅、烏丸今出川駅などであれば15分程度で行けます。
参拝専用の無料駐車場があるので、自家用車やレンタカーもOK!
ただし、毎月25日の縁日など駐車できない時があるのでご注意ください。初詣や受験シーズンなど混雑時の駐車場情報は、地元スタッフによる初詣最新リポートを参考にしてくださいね。
◎北野天満宮から平野神社、金閣寺も巡ろう
北野天満宮から歩いて数分と近い場所に、桜で有名な平野神社があります。天神様の北門から左(西)方面に、平野神社の赤い鳥居が見えていますよ。
京都市内の北西部に位置する北野天満宮の周辺には、金閣寺や龍安寺、仁和寺などの有名寺院や、苦を抜いてくださる「くぎ抜きさん」ほか行きたい名所がたくさんあるので、あわせて参拝観光するのがおすすめです。
名称:北野天満宮
住所:京都府京都市上京区馬喰町
公式サイトURL:https://www.kitanotenmangu.or.jp/
国内のエリア一覧
海外のエリア一覧
カテゴリー一覧
skyticketで最安値を確認!
-
航空券
-
レンタカー
-
ホテル