山形・最上の観光スポット6選!芭蕉も歩いたみちのくの旅を味わおう

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山形・最上の観光スポット6選!芭蕉も歩いたみちのくの旅を味わおう

最上(もがみ)町は、山形県北東部にある町です。豊かな自然に囲まれた最上は、歴史名所や温泉地、桜の名所など多くの見どころがあり、一年を通して多くの観光客が訪れます。

そんな最上ですが、特に江戸時代の俳人・松尾芭蕉にゆかりある観光スポットが多くあることで知られています。松尾芭蕉の代表作、「おくのほそ道」は、芭蕉が弟子の曾良を連れて東北・北陸の旅をした際の紀行文として有名ですが、ここ最上にも訪れて「封人の家」「山刀代峠」「最上川の舟下り」「仙人堂」など多くの足跡を残して俳句を作っています。

今回は最上の「おくのほそ道」のゆかりの地に重心を置き、最上の観光スポット6選を紹介します。

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山形・最上の観光スポット6選!芭蕉も歩いたみちのくの旅を味わおう

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1.封人の家(ほうじんのいえ)

JR陸羽東線(りくうとうせん)堺田駅より徒歩5分の所にある最上の「封人の家」。こちらは、芭蕉がおくのほそ道行脚で山形県で最初に泊まった場所として有名な、最上の観光スポットです。「封人」とは国境を守る役人のことで、ここは旧有路家(きゅうありじけ)の住宅であったと言われています。

この建物は昔の茅葺き寄棟造りの広間型民家の代表であり、土間に馬小屋があることが特徴です。人と馬が共に暮らしていた当時の生活を知ることができる最上の貴重な観光地で、現在は重要文化財に指定されています。最上の観光に来たら訪れておきたい名所です。

2.山刀代峠(なたぎりとうげ)

「山刀代峠」は最上郡最上町と尾花沢市を結ぶ峠で、「おくのほそ道」ではここを越えることは最大の難所だったとされています。自然の厳しさばかりではなく、山賊が出没するということで危険が大きい場所でもありました。実際に、「封人の家」の当時の当主であった有路氏は、芭蕉たちの身を守るために案内人をつけることを勧めたそうです。

今ではこの「山刀代峠」は散策道として整備されていて、観光客も安全に観光することができます。峠の頂上には記念碑や展望台があり最上を一望することもできましすよ。

3.川の駅 ヤナ茶屋もがみ

お店の名前のヤナとは、伝統的は鮎漁の一つである「ヤナ漁」に由来します。最上小国川で採れる有名な松原鮎は、形、香り、食感が一味違います。

「ヤナ茶屋もがみ」の店内は一人席から少人数、お座敷、テーブル席まで勢揃い。どの席からも、外を眺めれば四季折々の最上の自然が楽しむことができ、観光客から評判です。お食事処では鮎料理と最上早稲(もがみわせ)の十割そばが自慢。炭火焼きで焼いた鮎の塩焼きをはじめ、うどん、ラーメン、丼もの等もそろえています。観光で疲れた体に染み入ります。

「産直 四季の香り」では、最上町の農家から毎日採れたての新鮮な野菜や山菜が届けられ、旬の味を楽しむことができます。最上観光のお土産にもどうぞ。

また、つり橋を越えて隣接している「森のふれ愛ランド アニマルセラピー」は動物公園。犬をはじめとしたかわいい小動物に触れることができ、観光するのも忘れて心が癒されること間違いなしです。

4.最上川芭蕉ライン下り

最上川は日本三大急流の一つで、山形県を縦断している川です。芭蕉は、梅雨の雨が集まり猛烈な勢いで流れている様子を見て、「五月雨をあつめて早し最上川」の句を詠みました。今ではこの最上川で屋形船に乗って、船頭さんが歌ってくれる最上川舟唄を聞きながら郷土料理を食べる、というのが最上の人気の観光スタイルです。

白糸の滝や仙人堂を眺めたり、最上の豊かな自然や四季折々の景色を楽しむことができます。舟下リコースの中間点には休憩所が、終着点にはお土産を買うことができるコーナーがあります。芭蕉の俳句入りの最上川竹笠、矢作のみそまんじゅうなどバラエティー豊かな最上のおみやげの品々が揃っていて、観光のお土産として配っても喜ばれるでしょう。

5.仙人堂(外山神社)

仙人堂は外川神社として知られ、縁結びやパワースポットとしても有名な観光地です。ここは最上川を渡らなければ行けませんので、渡し舟を利用してください。

縁結びといえば、源義経と芭蕉との出会いには時空を越えた不思議な縁があります。芭蕉の「おくのほそ道」は芭蕉が義経の足跡を訪ねる旅でもあったといわれますが、800年前に源義経が最上川を船で上り、300年前に松尾芭蕉が最上川を船で下り、この仙人堂で二人の縁を結んだそうです。最上観光に来る前でも、来た後でも、このような歴史を調べてみるとまた最上の思い出が深まりますよ。

6.舟形若あゆ温泉・あゆっこ村

大きなあゆのシンボルが目印の舟形若あゆ温泉は、最上にある日帰り温泉保養施設です。サウナ付き大浴場と露天風呂があり、最上の景色を一望できます。若あゆ温泉自体には宿泊施設はありませんが、あゆっこ村には森の中に立ち並ぶコテージ、炊事設備のついたキャンプ場などがあり宿泊して最上の観光を楽しむことができます。

また、敷地内にあるふれあい広場には、家族向けのいろいろな遊び方ができる多目的な設備も併設。野球場、サッカー場、テニスコートの他に、ゲートボール、イベント広場など。ウッディパークにはお子様向けの木製の遊具もあり、ご家族との観光の合間に立ち寄っても楽しめます。

◎まとめ

山形県最上町の観光スポットをご紹介しました。松尾芭蕉の「おくのほそ道」と縁の深い場所が多く、特に歴史好きの方には気になる観光地があったのではないでしょうか。芭蕉が旅した江戸時代は、「山刀代峠」にしても「最上川の舟下り」にしても厳しい自然と向きあったり、自分の身の安全を気にしながらの命がけの旅だったことと思いますが、現在ではずいぶん気軽に観光することができるようになっています。

最上の観光に来たら、旅の思い出をスマホで写真を撮るだけではなく、歳時記を片手に俳句を一句ひねってみて、風流を味わってみませんか。

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