国立工芸館が石川県金沢市で10月25日から一般公開!名誉館長は中田英寿さん♪

国立工芸館が石川県金沢市で10月25日から一般公開!名誉館長は中田英寿さん♪

東京国立近代美術館工芸館は東京都千代田区から石川県金沢市に移転し、「国立工芸館」として、新たにオープンします。日本で唯一の陶磁、ガラス、漆工、木工・竹工、染織、金工、人形、デザインなどの工芸をメインにした国立博物館になっています。

今回金沢には約1900点を移転予定。工芸の街として発展を遂げる金沢にふさわしい国立工芸館の名誉館長は、日本サッカー界の英雄である中田英寿さん。引退後、日本各地を歩いていくうちに日本の奥深さに触れたといいます。

今回は、装いも新たに生まれ変わった国立工芸館の魅力をご紹介します。

※こちらの情報は2020年8月4日時点のものとなります。コロナウイルスによる影響で変更となる可能性があるため、詳しいお知らせは運営サイトをご確認のほどお願い致します。

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国立工芸館が石川県金沢市で10月25日から一般公開!名誉館長は中田英寿さん♪

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金沢に残った2つの建物を移築し再使用!

旧陸軍金沢偕行社(改修前)

旧陸軍金沢偕行社と旧陸軍第九師団司令部庁舎という、いずれも19世紀末期に建てられた建物をそのまま移築し、内部はリニューアル。

入口向かって左側の旧陸軍第九師団司令部庁舎は、師団司令部の執務室として、また右側の旧陸軍金沢偕行社は、陸軍将校の社交場として使われていたものです。

金沢は第二次世界大戦の空襲から被害を免れたため、このような貴重な建築物が残っています。

国立工芸館の移転特別展の展示内容は?

展示室1・2・3という、1Fから2Fにわたる全3室の展示スペースでは、季節ごとに展示替えを行い、テーマに沿った多様な展覧会を開催します。10月25日からは開業記念の工芸展も開催されます。

特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展Ⅰ 工の芸術―素材・わざ・風土(仮称)」
会期:2020年10月25日(日)- 2021年1月11日(月・祝) 観覧料:一般500円 大学生300円

特別展は、「所蔵の名品より『素材』・『わざ』・『風土」』をキーワードに、日本の近代化のなかで各地方の工芸家たちがどのように『素材―自然」』と向き合ってきたか、また時代と共に『自然のイメージ』をどのように捉え直してきたかを探り、常に更新されていく日本の『風土』を紹介」となっていて、展示品から日本の工芸のすばらしさを見て取れる展示になっていますよ。

営業時間は、 9:30~17:30 まで(入館は17:00 まで)、祝日を除く月曜日定休(祝日の場合は次の平日休館)となっています。

その後の特別展予定

特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展Ⅱ うちにこんなのあったら展 気になるデザイン+工芸コレクション(仮称)」

会期:2021年1月30日(土)- 4月15日(木)

特別展「国立工芸館 石川移転開館記念展Ⅲ 近代工芸と茶の湯―四季のしつらい―(仮称)」

会期:2021年4月29日(木)- 7月4日(日)

常設展示とミュージアムショップなどの施設内容

多目的室

1階の施設

「工芸とであう」では、工芸にはじめてふれる方のために、工芸の見どころをわかりやすく紹介。3D画像でインタラクティブに楽しめる、最新デジタル技術を用いたコーナーもあります。

ミュージアムショップでは、展覧会図録やグッズ、工芸関連書籍などを販売。

アートライブラリでは、快適な空間で国内外の工芸・デザインに関する本や雑誌を閲覧可能。

2階の施設

松田権六の仕事場では、金沢出身の重要無形文化財保持者(人間国宝)であった漆芸家・松田権六(1896-1986)の工房を移築・復元し、作家ゆかりの制作道具や関連資料、記録映像を展示しています。

芽の部屋では、「作品」になる前のアイデアスケッチや図案などの資料を展示していますよ。開館記念としてスタートした国立美術館クラウドファンディングを支援した若手作家の作品も展示。

多目的室は、講演会やワークショップなどの展覧会関連イベントのほか、こどもから大人まで楽しめるプログラムを用意。また、ラウンジ(旧師団長室)では、デザイン性のすぐれた家具を設置し、くつろげる休憩室として利用可能。

国立工芸館の屋外展示も充実!

様々な展示が行われる

国際的に活躍する陶芸家・金子潤(1942- )の、3メートルを超える大型の作品がエントランスの中庭にそびえていますよ。今回新たに収蔵。

また、東京の工芸館の庭に設置されていた金工作家・橋本真之(1947- )が、10年かけて制作した《果樹園》も、移転してきました。

国立工芸館への交通アクセスと博物館概要

国立工芸館外観

JR金沢駅より、兼六園シャトルで、「県立美術館・成巽閣」 下車、徒歩約2分。

車の場合、金沢西ICから20~30分、金沢森本ICから20~30分です。

飛行機の場合、小松空港が便利です。車で50分、連絡バスから金沢駅西口で乗り換えて1時間で到着。

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国立工芸館周辺は博物館が多数!

温故知新の国立工芸館に学びに行こう

「兼六園周辺文化の森」は、日本三大名園のひとつである兼六園を中心に、石川県立美術館、いしかわ赤レンガミュージアム(石川県立歴史博物館、加賀本多博物館)、金沢城公園、金沢21世紀美術館、鈴木大拙館など、博物館や美術館が多数存在。

そこに日本海側唯一の国立美術館となる「国立工芸館」が開館します。この博物館には作品が多数存在しますが、その作品の1つ1つは職人が作っています。そして、その作品が作られる背景には日本の気候、風土、文化というものがあります。

ただ作品を眺めるだけでなく、そこからインスピレーションを得て様々な創造・想像をしてみてはいかがでしょうか。

提供:PR TIMES
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