関東初出店!成田空港第1ターミナルに京友禅のアロハシャツの店「パゴン」オープン

関東初出店!成田空港第1ターミナルに京友禅のアロハシャツの店「パゴン」オープン

成田空港第1ターミナル4階にアロハシャツのブランド「パゴン」がオープンします。アロハシャツは「亀田富染工場」が1枚1枚手作りするこだわりの逸品。アロハシャツのほかにもカットソーや京風小物などが置いてあり、楽しいお店になっています。

目次

関東初出店!成田空港第1ターミナルに京友禅のアロハシャツの店「パゴン」オープン

アロハシャツはもともと日系人が考えたもの

アロハシャツはハワイ生まれですが、そのルーツは日本にあるといわれています。一説には、19世紀末から20世紀の初めにサトウキビ農場で働いていた日系人が持参した着物を洋風(パラカシャツ)に仕立て直したのが始まりです。貧しかった労働者には、洋服は貴重でした。

アロハシャツの普及に貢献したのが「ムサシヤショーテン」で、1930年代にはすでに「アロハシャツ」という名前で売り出されていました。かつては染め物工場はハワイになく、当時のアロハシャツは京都などの日本で染められた製品も多数ありました。

1950年代にハワイが観光地化されていく流れでアロハシャツはハワイのシンボルになっていったのです。生地もレーヨンからポリエステルに移り変わっていきましたが、それが沖縄に逆輸入され、「かりゆしウェア」になりました。

ですから、アロハシャツが日本のデザインとマッチするのも必然的なのです。

京都の職人の技が光る

「亀田富染工場」の職人たちが京友禅の技で染色していくアロハシャツはどれも心のこもった逸品。企画、染色する場所を決める型作り、熟練した職人による寸分たがわぬ染色、余分な染料を落とす洗浄、職人さんの手による裁縫に至るまですべてメイドイン京都。

日本の着物づくりの技を生かしたアロハシャツはどれも個性的ですが、違和感がなく、それでいて芸術的なものになっていますよ。

京都に3店舗。関東進出は初

成田空港はもちろん、関東にも初出店。京都には「本店」「祇園店」「三条店」の3店舗を設けていて、ネットショッピングにも対応していますが、職人さんによる手作りで、風合い、色合いも微妙に異なるので、店舗に行って決めるのがおすすめです。

「パゴン」がオープンするのは第1ターミナル4階です。

伝統を継承しつつも日々進化を続けている

今は昔に比べて着物を着る人も少なくなりました。しかし、日本が誇る染め物の技術を廃れさせまい、「京友禅」をもっと多くの人に知ってほしいという思いから生まれたアロハシャツ「パゴン」。

作るものは違えど、職人さんが製品に懸ける思いはいつの時代も変わりません。この優れた技術を次の世代にも受け継がれるよう応援したいですね。

写真提供:成田国際空港株式会社
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