名称:歴史公園鞠智城・温故創生館
住所:〒861-0425 熊本県山鹿市菊鹿町米原443-1
公式・関連サイトURL:http://kofunkan.pref.kumamoto.jp/kikuchijo/
よみがえる古代の山城!熊本県菊池市の観光スポット鞠智城跡をご紹介
熊本県菊池市のおすすめ観光スポットといえば鞠智城跡です。菊池市には、鞠智城というお城があったことをご存じでしょうか。大化の改新後、20年と経たないうちに大和朝廷が建立した建物です。現在はその鞠智城跡に、当時の八角形の建物や、古代の人が知恵を絞った米倉等が復元されています。
歴女・歴男だけでなく歴史にあまり興味がない方も、ここに行けば日本史の授業で習った古代の時代に一瞬でタイムワープしたような気持ちになるのは間違いないでしょう。
よみがえる古代の山城を是非、体感しに行って下さい。
目次
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鞠智城とは
鞠智城とは、朝鮮半島で行われた白村江の戦い(663年)で、唐及び新羅の連合軍に敗れた際に、日本列島へ侵攻されることを防ぐため、西日本各地に大和朝廷が建立した城の1つです。
2004年2月27日には国史跡に指定されました。古くは、平安時代初期に編纂された『続日本記』にもその記録が残っていることから、由緒ある山城であるといえるでしょう。
八角形鼓楼
鞠智城跡には4つの八角形建物の跡が見つかっており、日本国内にある他の古代山城には見られない構造をとっていました。
この八角形という形は、特別な意味合いを持った建物であったと考えられています。この建物は、鼓の音で時を知らせる役割を果たしていました。他にも、唐・新羅の連合軍が侵攻してきていないかを確認する、物見やぐらとしても利用されていました。
復元された八角形鼓楼という建物は、高さが15.8センチメートルあり、総重量が約76トンにもなる瓦が乗っています。
その他の復元建物
米倉
八角形鼓楼を少し山側に歩くと、「米倉」と呼ばれる建物があります。
建物の跡に荷重がかかっても耐えられる構造と、辺り一帯から炭化した米が見つかったことから、その名の通り食料としての米を蓄える施設として復元されました。
この建物は、長さが7.2メートルで幅が9.6メートル。湿気を防ぐための高床式で、ネズミに食い荒らされることを防ぐためのネズミ返しという仕掛けが施されています。日本史の教科書で学んだ古代の人々の知恵を是非、実物を見て感じてください。
板倉
また鞠智城跡には米倉を上に登っていった所に、武器や武具等を保管するための倉庫がありました。「板倉」と呼ばれていた倉庫で、高床式の掘立柱建物跡の一棟が復元されました。その板倉は、建物の内側にまで柱が配置された構造です。高床式であっても武器や武具の重さに耐えられるよう、頑丈に造られていたと言えるでしょう。
復元された建物は、長さ6.9メートルで幅が12.0メートルあります。屋根は茅葺(かやぶき)で、壁は側柱に掘った溝に板を落とし込むという手法によって構成されており、現代では見かけることのない古代ならではの技法が施されています。
兵舎
さらに、鞠智城跡には「兵舎」と呼ばれる比較的大きな建物がありました。唐・新羅の連合軍が侵攻してきていないかを確認するための八角形鼓楼で警備を行ってきた人達が、防人(さきもり)と呼ばれる人々です。防人の歌が掲載される万葉集では関東地方の言葉が使われていたとされており、遠く離れた場所から九州の海岸警備に来た防人が、集団生活を送っていた場所がこの兵舎でした。
復元された兵舎は、長さが26.6メートルで幅が7.8メートルあり、板葺きの屋根、土壁、土間づくり、突き上げ式の窓といった構造となっています。
南と西に残る土塁
土塁とは、人や動物等が侵入してくることを防ぐために築かれた、土製の堤防上の壁のことです。鞠智城の南側にある土塁は、土を積み上げて固めるという作業を、何度も重ねることで強固な壁を作るという手法が採られていました。「版築(はんちく)」と呼ばれる手法です。
西側に残る土塁の方は、馬の背中のような尾根が続く形となっています。西側は、南側のような版築だけで高さを築いたものではなく、基底部分となる土の上に版築を行うことによって高さを作り上げています。
「灰塚展望所」と「長者山展望広場休憩所」
「灰塚展望所」は西側土塁の南に位置し、鞠智城だけでなく周辺の景色をも望むことが出来る場所です。晴れた日には、島原湾の向こう側にある雲仙岳を一望できるスポットとなっており、人気です。
「長者山展望広場休憩所」は、灰塚展望所の東側にある小高い山の上にあります。この建物は休憩所としての役割を果たしています。出入りのしやすさから四囲を壁で囲まれたものではありませんが、屋根や柱に施された建築技法は古代建築の意匠が取り入れられており、見応えありです。
すぐ隣にトイレもありますので、ちょっと一休みするにはうってつけの場所といえますね。
温故創生館と長者館
長者山展望所をずっと東に行った場所に、「温故創生館」という施設があります。この場所では、鞠智城を設けることになった時代背景や城の構造について、パネルや写真等を通して学ぶことができます。城内を肉眼で楽しんだ後に立ち寄ると、菊池市に広がる情景に当時の時代を重ね合わせることができ、より一層歴史の深さを感じることができるでしょう。
「長者館」は「温故創生館」の北側に隣接してある建物で、熊本県内の土産物を販売する物産館となっています。また、熊本の郷土料理として有名なだご汁を楽しむことのできるお食事処もあります。是非、ご賞味ください。
◎アクセス
古代の山城「鞠智城」の跡地は、熊本空港から車で約40分、植木I.C.から車で約20分、菊水I.C.から車で約45分の距離にあります。お越しの際には下記のサイトをご参考のうえ、是非、車をご利用ください。
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