熊本市内の定番観光スポット!水前寺成趣園の見どころ・お土産・甘味情報

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熊本市内の定番観光スポット!水前寺成趣園の見どころ・お土産・甘味情報

熊本市にある水前寺成趣園は、桃山式の歴史ある大名庭園です。水前寺成趣園では、美しい景観を楽しむだけでなく、細川家のゆかりの庭園として歴史を感じられる場所でもあります。平成の名水百選にも選ばれた湧水池や、細川家にゆかりのある古今伝授の間など、水前寺成趣園の見どころは様々です。市街地付近にある緑豊かな定番観光スポットの見どころや、おすすめのお土産、甘味についてご紹介します。

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熊本市内の定番観光スポット!水前寺成趣園の見どころ・お土産・甘味情報

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水前寺成趣園とは(歴史)

水前寺成趣園

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熊本市にある水前寺成趣園は、肥後細川藩の初代藩主である忠利公が鷹狩の時に訪れた際にとても気に入り、水前寺御茶屋を築いたのが始まりです。
その後、大規模な作庭が綱利公の代で施されました。そして完成したのが、桃山式の回遊式庭園「成趣園」です。
1877年の西南戦争で庭園の中心にあった御茶屋は焼失し、築山なども荒廃しました。しかし、有志達による払い戻しの要望により、肥後細川家の歴代藩主を祀る「出水神社」が創建。これにより、庭園は出水神社の社地として払い下げられることになりました。
1929年には水前寺成趣園として、国の名勝および史跡に指定されました。
現在では、熊本市内の定番観光地として定着し、地元民だけでなく各地から観光客が訪れる庭園となっています。

湧水池と富士

水前寺成趣園にある湧水池と、富士山を模した築山は、訪れて最初に目に留まるスポットです。
湧水池はその昔、肥後細川藩主の心をも癒したと伝えられています。
湧水は阿蘇に降った雨水が、地下にしみこむ過程でろ過され、熊本市まで流れてきた伏流水です。澄み切った綺麗な水は、環境省が選定した平成の名水百選にも選ばれています。
元々熊本地方は豊富な湧水に恵まれており、「水の都」とも呼ばれています。湧水池だけでなく、園内の出水神社にある「長寿の水」という名水も有名です。
美しい湧水池をはじめとして、富士を模した築山などは東海道五十三次を元に造られており、園内を順繰りに巡れるような工夫が施されています。
湧水池の周囲にある築山は、海を模している池の向こうにそびえる富士をイメージして配置され、まるで浮世絵から抜け出たような風景を見られます。
海を模した池の周辺を散策しながら、富士を眺めれば東海道五十三次を歩いているような気分になれますよ。

古今伝授の間

古今伝授の間は京都御所に建っていたものを、水前寺成趣園に移築したものです。
戦国時代、細川幽斎が八条宮智仁親王へ古今和歌集の開設の奥義を伝授したことから「古今伝授の間」と名付けられました。
親王への古今伝授は歴史に残る大事業であり、その記念すべき建物が古今伝授の間なのです。
元々は京都御所にありましたが、大正元年に水前寺成趣園の現在の場所に移築し、平成22年に修復事業が完了しました。
古今伝授の間は、その歴史から熊本で第一級の迎賓館とも言われています。唯一無二の建築は大変貴重で、熊本県の重要文化財に登録されています。
400年経っても色あせない情緒を感じる建物もさることながら、古今伝授の間から眺める日本庭園もとても美しいのでおすすめです。

流鏑馬の馬場

毎年春秋例大祭の奉納行事として、水前寺成趣園では、流鏑馬が奉納されます。流鏑馬の馬場は水前寺成趣園の東側に設けられた、奉納のための場所です。
この行事は武田流が奉仕し、疾走する馬にまたがった武者姿の射手が、標的に矢を放ちます。毎年、馬は150m走り、その間に立っている的に3本の矢を命中させます。
流鏑馬は、まず出水神社で祈願した後に、馬場で行うのが毎年の流れです。射手は合わせて4人で、それぞれが馬にまたがり、矢を放ちます。貴重な歴史的行事は庭園の入園料を支払えば、誰でも見学可能です。

銘菓 望月

熊本県の隠れた銘菓「望月」は、黄身餡を卵白で作った淡雪の皮で包んだお菓子です。
一口食べるとシュクリと溶けるような淡雪の食感が、他にはない味です。
望月は水前寺に住んでいるご年配の姉妹のお二人が製造しており、1日に作れる数に限りがあります。その上、保存料は一切使用しておらず、賞味期限は5日です。そのため、知る人ぞ知る隠れた銘菓と言われています。
望月を販売しているのは、水前寺成趣園の「みはらし」というお店と鶴屋百貨店のみです。
みはらしでは、お抹茶とのセットも注文できます。水前寺成趣園を訪れた際は、ぜひ購入してみて下さい。

スイゼンジノリ

九州の一部にしか自生しない食用の淡水産の藍藻類「スイゼンジノリ」。
スイゼンジノリは水前寺成趣園の池でも発見され、オランダのスリンガーによって、明治5年に世界へ紹介されました。
スリンガーはスイゼンジノリの生息環境の素晴らしさに驚き、「聖なる」という意味の「sacrum(サクラム)」という学名をつけています。
昔からスイゼンジノリは、地方特産の珍味として将軍家への献上品にもされていました。弾力のある食感が特徴で、現在でも高級日本料理の材料などにも使用されています。
調理方法としては、板状に加工したものを水で戻し、細切りにして使うのが一般的です。
味は無味無臭ですが、彩や食感、歯ごたえは癖になる楽しさです。
主に刺身のつまやあえ物、吸い口などの料理に使用されています。また、近年では加工せずに生のままで商品化もされています。

お土産スポットの参道

水前寺成趣園周辺の参道は、食べ歩きもできるお土産スポットになっています。
庭園を散策した後は、正門の入り口付近に広がる参道へ立ち寄るのがおすすめです。
お土産屋や飲食店が軒を連ねる賑やかな参道は、お土産を買うのにぴったりの場所です。
参道のお店にある商品は、お菓子や物産品、熊本名物など様々。いきなり団子やくまモングッズなどをはじめ、水前寺オリジナルグッズや水前寺もちなど、目移りするほど幅広いお土産品が揃っています。
熊本県や水前寺成趣園に観光で訪れた際は、参道でぜひお土産を購入してみて下さい。

◎駐車場情報

水前寺成趣園には、専用駐車場は整備されていません。そのため、車で訪れる際は周辺の駐車場やパーキングエリアを利用することになります。
おすすめの駐車場は水前寺駐車場で、庭園から徒歩で約3分の場所にある駐車場です。有料の駐車場に停められる台数は49台で、1日1台500円の駐車料金がかかります(※記載の価格は2020年2月5日現在のものです )。
短時間の利用なら、リパーク熊本国府1丁目駐車場や、水前寺鳥居前有料駐車場の方がお得に停められます。

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