世界遺産「三角西港」神秘の火「不知火」もあり!宇城の観光スポット

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世界遺産「三角西港」神秘の火「不知火」もあり!宇城の観光スポット

熊本県のほぼ中央に位置する宇城市。静かな港町には歴史的建造物や太古の神秘を思わせるものがあふれています。世界遺産の三角西港では明治の人々の思いを感じ、不知火町では神秘の火・不知火の謎に誰もがひきつけられることでしょう。さらに有明海と九州山地に囲まれた宇城市には自然豊かな観光スポットももりだくさん。

潮風も心地よい魅力あふれる宇城市を堪能するために、お勧めしたい観光スポット!えりすぐりの11選をご紹介します。

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世界遺産「三角西港」神秘の火「不知火」もあり!宇城の観光スポット

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1.三角西港

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青い空と深い緑の山々に囲まれた宇城市の三角西港(みすみにしこう)。明治政府による国家近代化政策の一環として築かれた港です。ハイカラで西洋風な建物が並ぶ姿に、当時の活気が伝わってきます。

有明海を目の前に眺めながらも、国内外との貿易ができる良港を持たなかった熊本にとって、この三角西港の築港は悲願ともいうべきものでした。道路や水路まで整然と備えた都市計画がなされていたという明治の大偉業に、当時の人々の想いが垣間見えるようです。

また、ここ宇城市の三角西港は明治三大築港の一つとされるだけでなく、明治産業革命の遺産として世界遺産にも登録されています。熊本・宇城市を代表する観光スポット、三角西港は必ず訪ねましょう。

2.石積埠頭(三角西港)

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宇城市の三角西港に来たらこの「石積埠頭」を歩くのが鉄則。コツコツと響く足音が、静かな海と山の景色に心地よく、全長756メートルはあっという間に感じるでしょう。

日本に現存する石積の埠頭は、ここ宇城市の三角西港だけです。設計を担当したのはオランダ人のローエンホルスト・ムルドル。実際の施工を担当したのは天草の石工たち。港が完成した120年前に熊本中がたいへんな歓喜に沸いていた様子も、ここが宇城市となり世界遺産となったことも見ていた石です!なんだかロマンあふれる石に思えてきます。

三角西港は、全体に明治のモダンな雰囲気が残されていますが、この石積み埠頭が重厚感を与えていることは言うまでもありません。石積埠頭と海のコントラスト、宇城市観光の記念にしっかり目に焼きつけてくださいね。

3.旧三角海運倉庫(三角築港記念館・オランダ館)

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重厚感あふれる宇城市の石積埠頭と相性ばっちりの「旧三角海運倉庫」。築かれたのは明治20年、土蔵造りの荷揚げ倉庫で、開港当時は米倉として使用されていました。港から荷がおろされ、ここに運び込まれている様子が思い浮かぶようです。

昭和の終わりに「三角築港記念館」となり、さらに平成に入ってからは「オランダ館」として本格的な洋食を楽しめるカフェになりました。宇城市で味わう異空間でのお食事は、宇城観光に添えておきたいワンシーン。
それとも、歴史ある港と海と山を一望できるテラス席にしましょうか?青空のもと、まったりと過ごす時間や、夕陽をみながらのひとときは、日常の煩雑さを忘れさせてくれるでしょう。

4.浦島屋

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小泉八雲=ラフカディオ・ハーンが、猛暑の長崎からの帰り道に立ち寄り「極楽」と言った逸話の残る「浦島屋」。のちに発表された短編小説『夏の日の夢』は、ここ浦島屋を舞台として書かれたものです。
小説の中で女将は「風鈴のような涼しい声」「胡蝶の美人といったおもむきである」と表現されていますが、これも浦島屋の女将がモデル。小泉八雲=ラフカディオ・ハーンは浦島屋の美しい女将に一瞬にして心を奪われたんですね。実際、相当美しい方だったそうです。

浦島屋は、当時の宇城の事業家たちが出資して、造られたホテル。宇城地方だけでなく、熊本市にさえ来賓をもてなす宿泊施設がなかった明治当時に、たいへんモダンなものだったでしょう。

現在の宇城の浦島屋は平成に入って復元されたものですが、当時の姿が忠実に再現され、資料館や「カフェギャラリー ラフカディオ」として使われています。宇城の地元の方にも観光客にも人気の観光スポットです。2階のバルコニー席から海一望の景色は絶景!宇城市を訪れたら、遠き日の文豪の気持ちに想いをはせてみるのもいいですね。

5.不知火(しらぬい)海の火祭り

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1年365日の中でたった1日、しかも数時間だけ!姿を現す神秘の火が宇城市に存在することをご存知でしょうか?「不知火(しらぬい)」と呼ばれる無数の火影で、旧暦8月1日の夜に、有明海や八代海に現れます。

『古事記』や『日本書紀』に登場する第12代天皇、景行天皇がこの不思議な火に導かれ、無事に沿岸にたどり着いたと言われるほど、古い歴史をもつ不思議の火「不知火」。なのに、いまだにその謎は解明されていないなんて!なんとミステリアスなんでしょう!

「不知火海の火祭り」は、この不思議の火の名前がそのまま町の名前になっているの宇城市・不知火町を代表するお祭り。総踊りや竜燈太鼓、たいまつ行列で大いににぎわいます。また花火の美しさも見事です。

そしてなんと言ってもクライマックスは「不知火の観望」です。夜も更けて12時前後から永尾神社(えいのおじんじゃ)で開催されています。宇城市観光の目玉ともいえるでしょう。今年の開催日を調べて、宇城市観光の日程を決める価値ありですね!

6.永尾神社

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「永尾」、これを「えいのお」とはなかなか読めませんよね?713年に建てられたとされる宇城市を代表する歴史ある神社「永尾神社(えいのおじんじゃ)」

「えい」とは魚のエイのことで、神様が巨大なエイの背中に乗って、この地に鎮座したという伝説からきたもの。またこの周辺の地形をエイの形になぞらえると、ちょうどシッポのところに当たるのがこの神社の場所、といったことから「えいのお」と名がついたとも言われています。神社内に飾られているエイの絵、きっと宇城市の伝説として心に残りますよ。

また、鳥居が海の中に建つ姿は必見!宇城市を代表する観光スポットです。1年に数時間だけ宇城に現れる神秘の火・不知火の観望所としても知られています。エイの伝説、海の中の鳥居、そして不知火!なんとも神秘的ですね。宇城市観光の際には大漁満足・商売繁盛そして海上・交通安全のご利益をいただいて帰りましょう。

7.A列車で行こう

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宇城市への移動は、JR九州の人気の観光列車「A列車で行こう」を利用するのがおすすめ。ジャズの流れるおしゃれな列車は、南蛮文化をテーマにしたモダンな内装。木目調やステンドグラスが美しく、いつもとは違う旅を演出してくれるでしょう。

また「A-TRAIN BAR」という名のカウンターバーで販売されるドリンクには、オトナの列車らしくアルコールまでそろっています。とくに宇城名産・デコポンをアレンジしたハイボールが人気!グラスを片手に山を抜け、海を眺めながらの優雅な移動は、宇城市観光に彩りを添えますよ。三角駅に到着しても、きっと「もっと乗っていたい!!」って思うことでしょう。

JR熊本駅からJR三角駅までを約45分で結んでいます。人気の列車なので、早めの予約をおすすめします。宇城市観光の日程は「A列車で行こう」の運行日に合わせましょうね!

8.天草宝島ラインのシークルーズ

宇城市の三角港まで来たら天草はもうすぐそこ!ぜひ行ってみましょう。車での移動もいいですが、おすすめしたいのは海のルート。天草宝島ラインは「三角」‐「天草・松島」‐「天草・本渡」を結ぶ船。船上からの景色もさることながら、この船の見た目のカッコよさも人気です!

宇城市・三角港から松島までは約17分、本渡まではさらに35分。ガイドさんの案内を受けながら、天草五橋や雲仙の普賢岳、天草の美しい島々を眺めていたらあっという間に着いちゃいますよ。宇城市観光の思い出には、この眺めもぜひ添えてくださいね。

またJR三角駅から出る「あまくさみすみ線」と連結しているので観光にはとっても便利。JRの乗車券と、この天草宝島ラインの乗船券がセットになった切符を購入するとちょっぴりお得になります。宇城市観光におすすめです!

9.イルカウォッチング

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宇城市から天草まで足をのばしたら、イルカウォッチングは外せません。天草には野生のイルカが暮らしていて、出会える確率はなんと98パーセント以上!

クルーザーの音はこわくないの?慣れたものなの?と聞きたくなるほどに、クルーザーの近くに群れをなして現れてくれるんです。そして、観光客についてくるかのように泳いだり、見事なジャンプを披露してくれたり・・・その人懐っこい姿に癒やされること間違いなし!天草の美しい海と山の景色も合わせてしっかりと目に焼き付けましょう。

10.高舞登山(たかぶとやま)

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宇城市の三角港から天草宝島ラインを使い、航路約17分で天草松島に到着。宮城の松島、長崎の九十九島と並んで「日本三大松島」と称される天草・松島の美しい景色は宇城から足を延ばして見ておきたい絶景です。中でも、天草五橋と松島を見渡す高舞登山(たかぶとやま)からの眺めは最高。ぜひ足を運びましょうね。

青い海に緑の島々が点在する姿、そしてその先に望む雲仙の普賢岳。なんとも雄大で神秘的な景色は、都会の喧騒を忘れさせてくれるでしょう。また天草五橋の姿も一望。天草五橋とは天草の島と島をつなぐ5つの橋の総称ですが、実はひとつひとつが、姿も構造も違っていて見応え十分な橋です。

さらに「日本の夕日100選」に選ばれる天草の夕焼けの美しさは見事!波のない静かな海を、黄金に輝く太陽が沈みゆく感動的な姿、必見ですよ。

11.御輿来(おこしき)海岸

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「御輿来(おこしき)」なんだか気高い名前の海岸ですよね。なぜならその由来は景行天皇にあるからです。古事記などに登場する12第天皇・景行天皇が、この海岸の美しさに驚き、神輿を止めてまでしばし見入った・・・との伝説からついた名称「御輿来海岸」。その美しさはいまだ健在で、宇城市からほんのちょっと足を延ばせば出会える絶景です。

干満の差の激しさで知られる有明海ですが、干潮時に海水が引いたときここ御輿来海岸には、美しい砂紋(さもん)が表れるのです。しかもその砂紋は延々5キロメートルにも渡ります。「干潟のアート」と称されるのも納得!圧巻の景色ですよ。

さらに、これが夕暮れ時と重なった時がすごい!砂紋と夕陽が織りなす景色は、例えようのないほどの美しさです。ただしその幻想的な絶景が表れるのは、日の入りと干潮が重なるときだけ。宇土市HPなどで確認して、宇城市観光の日程決めることがポイントです。

◎まとめ

熊本県・宇城市の観光スポットえりすぐり11選のご紹介、いかがでしたか?熊本県のほぼ中央に位置する宇城市。海や山に囲まれ自然豊かで、神秘性も秘めた町です。町のあちこちで絶景に出会いながら、世界遺産の三角港では海の心地よい風と歴史を感じる・・・。とても風光明媚な観光になるでしょう。宇城市の旅をおもいきり楽しんでくださいね!

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