ウミガメだけじゃない!絶景に囲まれた「大浜海岸」の魅力に迫る

画像出典:コンチ / PIXTA(ピクスタ)

ウミガメだけじゃない!絶景に囲まれた「大浜海岸」の魅力に迫る

徳島県海岸郡にある大浜海岸は、ウミガメの産卵地で有名です。1967年には「大浜海岸のウミガメおよび産卵地」として国指定の天然記念物にもなりました。地元の人たちに愛され大事にされている海岸はとても美しく心を癒してくれます。夕日や写真撮影のスポットとしても観光客の人気を集めています。今回は、大浜海岸の見どころやウミガメの産卵時期、アクセス情報など観光情報をまとめてご紹介します。

目次

ウミガメだけじゃない!絶景に囲まれた「大浜海岸」の魅力に迫る

白砂が美しい海岸

徳島・大浜海岸白砂が美しい海岸

出典: snufkin / PIXTA(ピクスタ)

大浜海岸は白砂が美しい海岸として有名で、1996年には「日本の渚百選」にも選ばれました。訪れるウミガメの保護のために海水浴などの遊泳はできませんが、海辺の散歩や写真を撮る人々にも人気の観光スポットです。大浜海岸のある美浜町は2009年~2010年にかけて放送されたNHKの朝ドラ「ウェルかめ」の舞台でもあり、ウミガメの子どもを見かける地元の砂浜として大浜海岸で撮影も行われました。

美しい浜辺で風景を楽しみながら一人でたそがれる人も多くいます。夕暮れ時は沈む夕日が美しくロマンチックなので、カップルで訪れるのもおすすめです。また、11月下旬~2月中旬頃の寒い時期には運が良ければ幸運を呼ぶ「だるま朝日」が見られる可能性もあります。

ウミガメの上陸を助けるために常に地元の人たちによって清掃されてきれいな状態が保たれています。また、大浜海岸のすぐ近くにはうみがめ博物館「カレッタ」もあるので、ウミガメについて詳しく知りたい方は合わせて訪れると良いでしょう。

ウミガメの産卵を見られる時期

「大浜海岸」ウミガメの産卵イメージ画

大浜海岸には毎年国指定の天然記念物であるアカウミガメが上陸します。ウミガメの産卵を見られるシーズンは毎年5月~8月中旬頃です。地球温暖化など様々な影響により年々訪れるウミガメの数は減少傾向にありますが、運が良ければウミガメの産卵を見られる可能性があります。

ウミガメの産卵が行われる時間帯は主に日が沈んで暗くなってからです。大浜海岸では常に遊泳が禁止されていますが、ウミガメが訪れる期間とされている5月20日~8月20日にかけては、砂浜及び周辺の道路にも規制がかかります。

ウミガメの産卵を見学したい場合は、美浜町の保護監視員に申し出て誘導してもらいましょう。近くにいると、ウミガメが上陸した際には案内放送があります。産卵が見られなくても、ウミガメの足跡など上陸の痕跡が見られる場合もあります。

徳島最大の海蝕洞「えびす洞」

徳島最大の海蝕洞「えびす洞」

大浜海岸の端にある大きな岩山は、えびす洞と呼ばれている海蝕洞(かいしょくどう)です。標高52mの岩山の内側が波によって大きく削られており、穴の大きさは直径30m、奥行き40mです。

長い年月をかけて削られたえびす洞を訪れると、自然の大きなパワーを感じられます。えびす洞には岩山をぐるりと巡る遊歩道が整備されており、山上には展望台があって大浜海岸から遠くの太平洋までを遥かに見渡せます。大浜海岸を訪れる際には絶対に立ち寄りたいスポットです。

「うみがめマリンクルーズ」を体験

うみがめマリンクルーズは、日和佐港から千羽海崖(せんばかいがい)やえびす洞などを経由し、また日和佐港へ戻る約40分間のクルーズです。地元の漁師さんが漁船を利用して開催しており、乗船ガイドの解説付きなので土地について学びながら歴史ある風景を楽しめます。

コースは日和佐港から立島、平家岩と指ノ鼻、通り岩を経由して千羽海崖の前を通って折り返し、えびす洞からまた日和佐港へ帰ります。クルーズの目玉でもある千羽海崖は標高248mの断崖絶壁になっており、室戸阿南(むろとあなん)海岸国定公園の特別保護地区にも指定されている名勝です。

うみがめマリンクルーズでは、えびす洞をまた違った角度で見ることができます。波が穏やかな日には空洞の中まで接近できますが、遊歩道の陸側よりも海側の方が大きく空洞が開いており迫力があると話題です。定期便は毎月第3日曜日の11時から出ており、その他の日程では完全予約制になっているため、公式ホームページや電話でご予約下さい。最低4人の参加から運行可能で、季節や海の状態によって運行時間が変わったり、運行不可になったりする場合もあります。

■運行時間

10:00~17:00(夏期は18:00まで)

■料金(税抜き)

大人…2,000円
子ども(小学生以下)…1,000円
幼児(3歳以下)…無料

いつまでも守り続けたいウミガメの産卵地

徳島県の大浜海岸は、日本国内でも貴重なウミガメの産卵地です。世界中でも珍しいうみがめ博物館もあり、地域の人たちは海岸の美しさやウミガメを守ろうと日々努力を続けています。周辺の海陽町で毒蛇であるマムシが発見されたこともあるので、訪れる際には羽織ものを持参し夏場でも肌の露出に気を付けるようにしてください。不安な方は、毒蛇・マムシ撃退用のスプレーなども用意しておくと良いでしょう。

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