福井県は和紙の生産日本一!「越前和紙の里」の観光の見どころを解説します

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福井県は和紙の生産日本一!「越前和紙の里」の観光の見どころを解説します

「越前和紙の里」は、和紙をテーマにした体験・回遊型の施設です。越前和紙の里がある今立地区は1500年もの長い歴史を持つ越前和紙の産地。全長230mの風情ある通りには、越前和紙に関わる建物が多く並んでいます。

越前和紙の里には「紙の文化博物館」「パピルス館」「卯立の工芸館」の3つの施設があり、様々な視点で和紙の歴史や魅力にふれることができます。品質や種類、量ともに全国一位を誇る越前和紙。伝統と自然が織り成す美しい街並みを眺めつつ、歴史ある和紙の世界を楽しんでみませんか?

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福井県は和紙の生産日本一!「越前和紙の里」の観光の見どころを解説します

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紙の文化博物館

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紙の文化博物館は平成29年にリニューアルオープンした越前和紙の博物館です。ここでは越前和紙の発祥や歴史を物語る資料や古紙、道具などが数多く展示され、和紙の奥深い歴史について学ぶことができます。本館1階の和紙の里・ガイダンスゾーンでは、越前和紙の産地の歴史と今を映像やパネルで紹介しています。

新しい和紙の使い方を提案するコーナーや、和紙にふれる体験のコーナーもあります。別館の和紙の交流・情報ゾーンは、産地を代表する和紙が100点以上並び、様々な技法で作られた和紙を楽しむことができます。また年に数回開催される特別展では、国の重要有形民俗文化財に指定された古紙や紙漉き道具が展示されます。

パピルス館

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誰でも気軽に紙漉き体験ができる「パピルス館」。世界でたった1枚、自分だけの和紙が作れます。手順を教えてもらいながら漉いた紙に、押し花をや葉っぱをのせたり色を付けたりして、自分好みのレイアウトに仕上げていきます。スタッフが丁寧にサポートしてくれるので、小さなお子様も一緒に体験を楽しめます。またオプションで作れるはがきやコースター盤、うちわやランプシェード、御朱印帳などはお土産にもおススメです。

体験の所要時間は20分から40分程度。予約は不要ですので、いつでも体験できます。パピルス館内に併設するショップでは、書画用の和紙から工芸用の和紙、折り紙、しおりなど、和紙を使った雑貨が豊富に取り揃えられており、産地価格で購入できます。

卯立の工芸館

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江戸時代中期の紙漉き家屋を移築復元した「卯立の工芸館」。卯立というのは「卯立(うだつ)が上がる」の語源でもあり、日本家屋の屋根に取り付けられる小柱、防火壁、装飾のことです。この今立地区では卯立を上げた伝統的な建物が多く見られます。「卯立の工芸館」は、玄関正面に卯立を立ち上げた「妻入り卯立」というこの地区独特の建築様式で、見事な存在感を放っています。ここでは伝統工芸士による伝統的な和紙作りの行程を見学できます。

原料づくりから紙漉き、天日干しまで、手漉き和紙の全ての作業工程が見られるのは全国で「卯立の工芸館」だけ。卯立の工芸館では、本格的な「流し漉き」体験も可能です。昔ながらの道具や原料を使って、伝統工芸士による紙漉きのレクチャーを受けられる貴重な場所です。

紙漉きの里「五箇地区」

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昔ながらのたたずまいが残る、紙漉きの里「五箇地区」。大滝町、岩本町、不老(おいず)町、定友町、新在家町の5つの町からなるこの地区は、高級手漉き和紙の産地として和紙作りを支えてきました。街を流れる岡本川を中心に、多くの和紙業者が軒を連ねています。岡本川に沿って通りを歩けば、和紙を作り出す音やにおいを感じ取ることができるでしょう。

春には、「神と紙の祭り」と言われる紙の神様を祀る祭礼が行われ、御神体をのせた神輿が街を練り歩きます。「美しい日本の歴史風土100選」にも選ばれた風情ある街並みを、のんびりと散策してみてはいかがでしょうか。

紙祖神を祭る「岡太神社・大瀧神社」

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五箇地区から東へ5分ほど歩いたところにある「岡太神社・大瀧神社」は、日本で唯一「紙の神様」を祀る神社です。今から約1500年前、岡本川の上流に美しい女神が現れ、村人に紙漉きの技を教えたと言われています。そして女神は紙祖神「川上御前」と崇められ、岡太神社の祭神として祀られました。まさに「紙漉きの聖地」と呼ばれるに相応しい場所です。

また、岡太・大瀧神社、両神社の本殿および拝殿は、神社の本殿の中では最も複雑な屋根の形状を持つ建物として、国の重要文化財にも指定されています。その独特の佇まいは、訪れた人々を圧倒的な存在感で魅了し続けています。

◎アクセス

越前和紙の里へのアクセスは公共の交通機関がおすすめです。

【バスの場合】JR武生駅より福鉄バス「南越線」和紙の里行きから「和紙の里」もしくは赤坂行き「和紙の里」下車。

【車の場合】武生I.Cから車で約10分です。駐車場は乗用車約60台分あります。

越前市今立地区を代表する観光地として親しまれる、和紙の里エリア。古い日本の伝統が今もなお息づく街で、歴史の奥深さを体感してみてはいかがでしょうか。

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