栃木県最古の温泉・鹿の湯|ユニークな入浴方法を体験してみよう!

栃木県最古の温泉・鹿の湯|ユニークな入浴方法を体験してみよう!

約1300年も前から続く、栃木県としては最古の歴史を持つ温泉、那須郡の「鹿の湯」。硫黄の香りが強く、青っぽく白濁したお湯が特徴で、江戸時代には数々の大名が湯治に訪れるなどその効果効能は古くから知られてきました。41度から48度まで温度の違った浴槽が用意されており、かぶり湯や短熱浴といった特別な入浴法を日帰り温泉で試すことができます。

建物は明治時代や大正時代に建てられたものがそのまま残っており、木造で風情ある趣。今回は日帰り入浴共同浴場「鹿の湯」の入浴法や、オススメのお土産をご紹介します。

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栃木県最古の温泉・鹿の湯|ユニークな入浴方法を体験してみよう!

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鹿の湯とは?

那須湯本温泉

鹿の湯のはじまりは、7世紀前半にまでさかのぼります。狩野三郎行広という男が傷を負った鹿を追いかけて山に入り、湯につかりながら傷を癒す鹿を見つけました。その温泉は鹿の湯と名づけられ、738年には正倉院文書の中に登場しています。

江戸時代になると、江戸で勤務する大名たちがこぞって湯治に通い始めました。例えば1645年には、盛岡城主・阿部対馬守が将軍に湯治願を提出しています。また『奥の細道』で知られる俳人・松尾芭蕉も温泉を訪れており、鹿の湯近くの殺生石を詠んだ句を残しました。

鹿の湯(那須湯本温泉) 

このように多くの人々に愛されてきた鹿の湯。その泉質は「単純酸性 硫黄温泉(硫化水素型)」「酸性低張性高温泉」で、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症などに効果効能があります。

鹿の湯では、湯治に挑戦してみたい方のために湯治体験半日券や回数券を販売中。日帰り入浴はもちろん、本物の湯治さながらに1日に何度も、あるいは好きな時に何回も温泉に入ることができます。

建物は明治時代、一部は大正時代に建てられたもの。温泉だけでなく、時間をさかのぼってしまったかと思うような、レトロでひなびた景色や雰囲気も楽しめるスポットです。

まずは「かぶり湯」から

まずは「かぶり湯」から挑戦してみましょう。

浴槽のふちに膝をつけ、頭を下げます。そして大人は200回、子供は100回ほど、汲んだ温泉を頭からかぶってください。お湯が目に入らないよう気を付けながら、またお湯が飛び跳ねないよう注意しながら、静かにかけていきましょう。

たくさんお湯をかけると、どうしても頭が熱くなってきてしまうため、手ぬぐいなどを頭の後ろにかけておくのがおススメ。入浴前に体を温め、湯あたりやのぼせを防ぐのにもぴったりの入浴法です。

おすすめの「短熱浴」とは?

鹿の湯(那須湯本温泉) 

鹿の湯でおススメしている入浴法として、「短熱浴」というものもあります。これは腰まで1分、胸まで1分、首まで1分という順番に計3分、湯につかるのを繰り返す入浴法のこと。受付で砂時計を借りることが出来るので、その砂時計を使って時間を管理していきましょう。いきなり全身を湯につけるよりもゆっくり体が温まっていくので、無理なく余裕をもって入浴を楽しめますよ。

鹿の湯で推奨している1日の入浴回数は4回、1回15分程度。回数が多ければ多いほど体によいわけではなく、むしろ悪影響となることもあります。1日の入浴回数を守りながら、さまざまな入浴法を試してみてくださいね。

高温の湯にチャレンジ

鹿の湯(那須湯本温泉)

鹿の湯の男湯には41・42・43・44・46・48度の6つの浴槽、女湯には41・42・43・44・46度の5つの浴槽が用意されています。この浴槽から自分に合う温度を選んで入浴できるのも魅力で、熱い温泉が好きな方にもぴったり!低い温度から始めて、徐々に高い温度にチャレンジしていきましょう。

もちろん、湯あたりしてしまうため無理をして高い温度の浴槽に入る必要はありません。ご自身の体調と相談しながら入浴を楽しんでくださいね。

お土産は「湯の素」で決まり!

もし温泉を気に入ったなら、お土産を買って帰るのはいかがでしょうか。鹿の湯では、持ち帰りできる「湯の素」を販売しています。湯の素とは、自宅で本格温泉気分を味わえる入浴剤です。鹿の湯にいるような気分で、温泉を家でも楽しむことができますよ。自分用としても家族用としても、お土産にぴったりです。

湯の素は普段購入できないものなので、ぜひ訪れた際に購入してみてはいかがでしょうか。鹿の湯では、このほかに「記念入浴タオル」も販売しています。

◎温泉成分を洗い流さないで上がるのがおすすめ

鹿の湯(那須湯本温泉) 

温泉から出る際は、効果効能のある成分の入った温泉を洗い流さないようにしましょう。せっかく効果のある入浴法を行っても、シャワーなどで温泉を洗い流すともったいないです。
※敏感肌の方は洗い流してください。

入浴後はすぐに体中の水気をふき取り、湯冷めしないように。特に体が冷えやすい方はバスタオルなどを巻き、温かさを保ってください。こうした注意点を守りながら、さまざまな入浴法や温度で鹿の湯を満喫してくださいね。

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