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白浜温泉は、日本三古湯のひとつに数えられるとても歴史ある温泉。日本三古湯とは日本で古くから歴史がある温泉のことで、白浜温泉・有馬温泉・道後温泉を指します。更には三大温泉地にも数えられる由緒ある温泉地で温泉施設や宿泊施設が密集しています。そんな白浜の醍醐味と言えば日本三古湯を存分に堪能できる外湯めぐり。雰囲気のいい温泉施設を一つ一つ楽しめます。

温泉観光地として重宝されてきた白浜温泉の歴史

飛鳥、奈良の時代から「牟婁の温湯」「紀の温湯」の名で知れ渡っていて、当時の歴代天皇をはじめ多くの宮人が来泉した1350年余りの歴史ある温泉観光地です。大規模な温泉街が作られたのは1919年の第一次世界大戦後、白良浜付近で源泉を掘り当てることに成功したのがきっかけで、白浜の名の根拠も白良浜からきています。

戦後まもなくは新婚旅行スポットになったり、ストリップ劇場が数件あったりと様変わりしてきましたが、1975年頃から南紀白浜アドベンチャーワールドや白浜エネルギーランドが開園したことにより現在の家族向けレジャー温泉地の姿に定着しました。

白浜イチの歴史を持つ「崎の湯」

出典： naonao / PIXTA(ピクスタ)

湯崎七湯のひとつにかぞえられる崎の湯は、白浜温泉の最も古い歴史を残す温泉。広大な太平洋を見渡せる岩造りの露天風呂です。湯舟と海がほぼ一体で岩に打ち寄せる波を感じながらの入浴は開放感に満ち溢れています。

海が荒れている日は入浴できませんが、波の音や太平洋を渡る船の姿は崎の湯でしか感じられない最高のひと時。温泉の硫黄の香りと海の磯の香りを一緒に感じれるのも崎の湯ならではです。

崎の湯の効能はリウマチ性疾患や更年期障害など。お風呂のお湯がそのまま海に流れるのでシャンプー・リンス・石鹸などの使用は禁止されています。入浴のみ存分に楽しみましょう。

特徴の違う２つのお湯に浸かれる「牟婁の湯」

出典： Sakura Ikkyo / PIXTA(ピクスタ)

牟婁の湯は、崎の湯と同じく湯崎七湯のひとつに数えられる由緒ある温泉です。旅館やホテルが立ち並ぶ湯崎温泉街にあり白浜温泉でも代表的な外湯。浴場の大きな2つの湯舟は異なる源泉をひいています。

ひとつは崎の湯と同じ無色透明の行幸源泉。もうひとつはすぐ側に湧く茶緑っぽい色のまぶ湯源泉。一度に2種類のお湯を堪能できる贅沢な浴場です。

まぶ湯の効能は冷え性やアトピー性皮膚炎など。行幸湯は温度が低めで、まぶ湯は少し熱めなのでのぼせないよう注意してください。

水着で入浴できる温泉「しらすな」

しらすなは水着を着用して入る混浴露天風呂で白良浜海水浴場に隣接しています。大きなプールのような温泉で一度に約100人ほど入れるくらいの広さ。まぶ湯から源泉をひいていて、夏期は38-40℃、冬期は42-43℃に温泉の温度が保たれています。

夏期の海水浴シーズンは砂を落として水着のまましらすなで入浴可能。冬期は足湯用のベンチが用意されていてシーズンを通して楽しめます。夏期の少し海の冷たい日でも風呂に浸かると硫黄を含む塩泉効果ですぐに身体の芯から温まります。海を見渡し景色も堪能出来てのんびりしたひと時を過ごせるので家族やカップルなど幅広い層に人気です。

鄙びた南国感が素晴らしい「白良湯」

白良湯は白良浜にあり、昔ながらの銭湯を思わせる番台のある庶民的な温泉。連日常連客で大盛況です。白良湯は2階建てで1階は部分は木造の休憩所とテラス、階段をのぼった2階が浴場です。

お湯につかり窓から見える景色は真っ白な白良湯と真っ青な海。ライオンの口から出るお湯の近くに座ると肌に気泡がはじけて爽快感のある湯触りを楽しめます。景色と湯をたっぷり堪能した後は1階の休憩所でゆっくりとくつろいで下さい。源泉は生絹湯で疲労回復や健康増進などの効能があります。

気軽に浸かれる白浜温泉「つくもと足湯」と「御船足湯」

つくもと足湯

出典： Gengorou / PIXTA(ピクスタ)

つくもと足湯はまぶ湯2号を源泉とした足湯。保湿力も抜群でしばらく浸かっていると内臓が温まるのをじんわり感じるほどです。温まった体にあたる海風がとても心地よく感じられます。アクセスも抜群の箇所に位置しているので入浴する時間がない時に足湯だけでも楽しまれてはいかがでしょうか。

御船足湯

松乃湯の前に位置している御船足湯。白浜のシンボル、円月島を眺めながら足湯を楽しめます。夕方には沈む夕日と円月島が見れてとても幻想的でロマンチックなのでカップルにも大人気のスポット。運が良いと貸し切り状態でくつろげることもしばしばです。

白浜温泉のアクセスと駐車場

白浜温泉へのアクセスについて、代表的なものを一部紹介します。

▼ 電車を利用する場合
京都・新大阪・和歌山から白浜駅までは、特急くろしお号で一直線。京都発の場合は約2時間50分、新大阪発なら約2時間15分、和歌山発なら約1時間15分で白浜に着きます。

▼ 車（自家用車・レンタカー）を利用する場合
《 大阪・京都方面から 》
吹田JCT→松原JCT→南紀田辺I.C→南紀白浜I.C→白浜温泉

《 神戸方面から 》
りんくうJCT→泉佐野JCT→南紀田辺I.C→南紀白浜I.C→白浜温泉

《 駐車場は？》
白浜町白浜駅前駐車場
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町1600

タイムズ白浜
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町868

▼ 飛行機を利用する場合
南紀白浜空港が近いです。南紀白浜空港から白浜温泉まではタクシーでたったの5分。

白浜温泉周辺の宿泊施設

白浜温泉には多くの宿泊施設が密集しているのでどこに宿泊しようか迷いますよね。そんな数多くの宿泊施設の中から家族やカップル、友達同士の旅行など幅広い層に大人気のオススメの温泉宿を紹介します。

源泉かけ流し湯宿 長生庵

沢山ある温泉宿の中でも数少ない源泉を保有する温泉宿。大浴場とは別に貸切温泉風呂や半露天檜風呂を楽しめる部屋などもあります。大浴場は時間を気にせず好きなときに入れるので心行くまでリラックス。食事も料理人による地元名産品を使った懐石料理が味わえて、贅沢なひと時が過ごせます。

白浜温泉 オーベルジュサウステラス

内風呂、露天風呂を楽しめて貸切風呂もあり旅の疲れをしっかり癒せます。夜の露天風呂は夜空に星がたくさん見え、時間を忘れて眺めてしまう程の絶景。半露天風呂付客室ではバラ風呂もお楽しめます。和食と洋食のシェフがいるので文句なしの料理が味わえます。

一般財団法人 和歌山県教育互助会 湯処むろべ

甘露の湯にゆったり浸かれる極上の温泉宿。甘露の湯は化粧水と言われるほどトロトロで、美肌効果も期待できる質感。露天風呂は岩風呂なので風情も楽しめ、静かなひと時を過ごせます。自慢の会席料理はもちろん、冬期はウツボやクエなどの魚介を使った鍋も楽しめます。

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