出雲の鰐淵寺は紅葉の時期がおすすめ!周辺の観光スポットもご紹介

画像出典:のびー

出雲の鰐淵寺は紅葉の時期がおすすめ!周辺の観光スポットもご紹介

鰐淵寺(がくえんじ)は、山陰地方の中でも「紅葉が美しい散策道」として有名な観光地です。かつては修行者が訪れる修験道として名が知られ、弁慶もこの地で修行をしたという伝説が残っています。鰐淵寺へ至る道には、修行者が打たれたとされる「浮浪の滝」や、「蔵王堂」など、歴史的に見どころのある場所も点在。ちょうど紅葉の時期になるとお祭りが開かれることもあって、この時期鰐淵寺付近には多くの観光客が訪れます。今回は、紅葉の美しさと伝承の神秘を同時に触れられる鰐淵寺の魅力についてお伝えします。

目次

出雲の鰐淵寺は紅葉の時期がおすすめ!周辺の観光スポットもご紹介

目次を閉じる

鰐淵寺とは?

出典: 二匹の魚

島根県出雲市別所町の山中に佇む、天台宗の寺院である鰐淵寺。御本尊は千手観音と薬師如来です。6世紀末頃、当時の天皇である推古天皇の眼病を癒すために信濃の智春上人が滝に祈ったところ、病が治ったことから勅願寺として建てられたと伝えられています。後の平安末期には修験道として発展し、その名を全国に広めました。青年期の3年間をこの寺で過ごしたとされる武蔵坊弁慶の他、隠岐諸島へ流刑された後醍醐天皇や、戦で勝利した後に根本堂を建てたとされる戦国武将の毛利氏など、さまざまな人物との関連が見られる歴史的に興味深いお寺です。

浮浪山の奥深くに建てられた鰐淵寺は、美しい自然風景を見られることでも有名です。最も有名なものは、秋の境内を彩る紅葉。広大な敷地内には数多くのもみじが立ち並び、「山陰随一の紅葉の名所」とまで評され、毎年多くの観光客を楽しませています。

紅葉の時期や見どころは?

出典: 安ちゃん

鰐淵寺の紅葉が見頃となるのは例年11月中旬~末頃。境内で色付いているのは「イロハモミジ」という品目で、鋸葉が不揃いで切れ長な小さな葉が特徴です。見どころポイントは、苔むした石段に敷き詰められるもみじの絨毯、その頭上でトンネルを作る紅葉並木。本堂へと至るまで、境内の日本風景を幾重にも重なる鮮やかな紅葉が彩ります。

また、鰐淵寺付近ではもみじ以外の風景を楽しむこともできますよ。摩蛇羅社常行堂の辺りには大きなイチョウの木が佇んでおり、毎年お堂周辺を黄金色に染め上げています。さらに、境内には冬桜の姿も。上手く冬桜の開花時期と重なれば、紅葉と桜を一枚の写真におさめることも可能ですよ。

鰐淵寺では、毎年11月末に「紅葉祭り」が行われているため、お祭りの時期に合わせて紅葉を見に行くのも良いでしょう。お祭り期間中は、特産品の販売も行われます。

鰐淵寺の御朱印やお守り

鰐淵寺の御朱印は、参道入り口の受付でもらえます。もしも御朱印帳を持っていれば、入山料と一緒に預けましょう。

こちらでは三種類の御朱印が用意されていて、一つ目は、「大悲殿」と記された鰐淵寺の御朱印。二つ目は、百八観音霊場第30番の御朱印。三つ目は、「瀧」と記された出雲国神仏霊場第2番札所の御朱印となっています。欲しい御朱印を受付で伝えましょう。朱印料は500円(※記載の価格は2019年11月10日現在のものです)。御朱印と一緒に、巡礼の証である護縁珠も貰えますよ(御縁珠のみの購入はできません)。全ての関連社寺を巡拝すると、自分だけの「ご縁の輪」のお守りが完成します。

周辺の観光スポット

鰐淵寺のある山には、興味深い観光スポットが多く存在します。

鰐淵寺から遊歩道を辿り、徒歩約20分の位置に存在する「浮浪滝」。その昔、信濃の智春上人が仏器を滝に落としたところ、滝に住む鰐がくわえて拾い上げたことから「鰐淵寺」の由来となりました。水量が少なくなっていれば、滝の裏側に建てられた蔵王堂がよく見えます。蔵王堂では修験道の守護神である蔵王権現が祀られており、弁慶をはじめとした多くの修行者がこの滝に打たれました。

蔵王堂の右側には「龍眼水」と呼ばれる湧水があり、天皇の眼病を癒した伝承の通り眼病平癒の効能があるとされます。浮浪滝までの道程は鰐淵寺側よりも足場が悪め。山歩きに慣れていない方は、少し苦戦するかもしれません。ヒールのある靴などは控え、歩きやすい格好で観光しましょう。

「根本堂」は、鰐淵寺が毛利氏を支援したことから毛利氏によって建築され、薬師如来と千手観音がご本尊として祀られています。また、根本堂の近くにはかつて出雲大社の近くに社殿を構えていた摩陀羅神社の姿が。こちらには、船旅安全・風邪の神様である摩陀羅神が祀られています。

さらに、弁慶が大山寺から持ち帰ったとされる釣鐘(国重文)が見られるスポットもありますよ。敷地外であれば、縁結びの神社として人気の観光地・出雲大社へも寄りたいところ。自動車があれば、約40分ほどで到着できる距離にあります。

アクセス方法

鰐淵寺付近へは、路線バスもしくは車でアクセスできます。
・路線バスでお越しの場合
一畑電鉄雲州平田駅~鰐淵寺駐車場で約20分ほど。

・車でお越しの場合
山陰道斐川ICから約35分。
もしくは、山陰道宍道ICから県道184号線を経由すると約25分で駐車場へ到着します。

バス・車どちらを利用しても参道を歩いて行かなければならないため、さらに約15分ほどかかります。

入山料、駐車場について

入山料は、大人500円​・中高生300円・小学生200円。
20名以上の団体であれば、大人400円・中高生250円、小学生200円となります。
(※記載の価格は2019年11月10日現在のものです)。
拝観時間は8:00~17:00、受付時間は16:30までです。

また、鰐淵寺敷地内には専用駐車場があります。
第一駐車場は大型バス7台分、バスがない場合は車30台分、第三駐車場は車20台分の駐車スペースがあるのでぜひ利用しましょう。
(2019年11月現在、第二駐車場は使用不可となっています)

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

出雲でおすすめの記事

出雲のアクセスランキング