出雲の須佐神社の参拝方法から周辺の観光スポットまで

画像出典:おはぎさん / PIXTA(ピクスタ)

出雲の須佐神社の参拝方法から周辺の観光スポットまで

須佐神社は、島根県中部を流れる須佐川のほとりに位置する神社。周りには山々やのどかな風景がたたずんでいて、まるで昔にタイムスリップしたような気分になります。この須佐神社は、出雲国風土記や風土記、延喜式にも登場する由緒ある古社で、1861年に建設された本殿は県の文化財にも指定されているほどです。最近ではその神秘的な雰囲気の境内は、パワースポットとして注目を集めています。そんな須佐神社の魅力と周辺の観光スポットを今回はご紹介しましょう。

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出雲の須佐神社の参拝方法から周辺の観光スポットまで

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須佐神社の歴史

須佐神社は、島根県の出雲市にあります。この地は日本神話の中で八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治した英雄、須佐之男命(スサノオノミコト)に関わりがあります。あまりの乱暴さに姉の天照大神(アマテラスオオカミ)によって追放された須佐之男命は地上に降り立ち、その後最終の地となったのが須佐神社です。

出雲国風土記には、地に降り立った須佐之男命が「この国は良い国だから、土地に自分の名前をつけよう」と言い「須佐」と名付け、自らの魂をここに鎮めたとされています。

御祭神は須佐之男命の他、妻の稲田比売命(イナタヒメノミコト)とその両親の足摩槌命(アシナズチノミコト)、手摩槌命(テナヅチノミコト)と八岐大蛇退治に登場する四神が祀られています。

須佐神社の神域の中で、とりわけ強烈なパワースポットとされているのが御神木の周り本殿の裏手にある御神木の周り。推定樹齢1300年、幹周りは6メートル、根の周り9メートル、樹高は24メートルという大木で「大杉さん」との呼び名で親しまれています。現在では御神木を守る囲いがされているため直接触れることはできませんが、その御神木の根に触れて、生命力の偉大さを肌で感じてみましょう。

そしてもう一つのパワースポットは、須佐神社の鳥居の後方に須佐之男命の姉である天照大神をお祀りする天照社。いつも弟の須佐之男命を覗くような位置に鎮座しています。小さな神社ですが、須佐之男命が最終の地に選んだ須佐、長い歴史のパワーを体験してみたいですね。

神社での正しい参拝方法

須佐神社へ行ったら、真心込めてご神前拝礼へ参拝しましょう。

まずは鳥居をくぐる前に軽く一礼をして、中央を避けて鳥居をくぐります。鳥居の右側から入る時は右足から、鳥居の左側から入る時は左足から鳥居をくぐり、まずは手水処の水で心身を清めます。手水をとる方法は次の通りです。

1.右手で柄杓を持って水を汲み、左手にかけて左手を清めます。
2.柄杓を左手に持ち替えて、今度は右手に水をかけて清めます。
3.再び柄杓を右手に持って、左の手のひらに水を入れて口をすすぎます。
4.その後、もう一度水を左手に流します。
5.最後に水の入った柄杓を立てて、柄に水を流してから伏せておきます。

参道は中央を避けて通り拝殿前へ進みましょう。お参りする際は、賽銭箱の少し手前で軽く頭を下げ、少し前進して浅いお辞儀を一礼します。二拝二拍手一拝の作法で拝礼をしてください。二拝二拍手一拝が終わった後、浅いお辞儀を一礼して、少し後ろに下がり軽く頭を下げて退きます。その後、境内から鳥居をくぐって出たら、社殿に向かって浅く一礼して参拝終了です。

須佐神社は島根でも有名なパワースポットですが、参拝に行く時は基本的に昼間に行くのが良く、夕方は避けましょう。何故なら、夕方の時間になるとマイナスのパワーが出るといわれているため。参拝するなら午前中や午後の早い時間がベストです。

お守りやご利益

須佐神社のお守りや御神礼は、神職が大神さまのご神前にてお祓いと祈念を済ませ、大神さまのご神徳を頂いたものを授与されています。御朱印は本殿横の社務所で貰えます。社務所は午前9時から午後4時まで開いてすが、あまり時間がギリギリだともらえないこともあるので、余裕を持って行きましょう。

須佐神社のご利益には、武運長久、恋愛成就、夫婦和合、病気平癒、家内安全、厄除、除災招福、五穀豊穣などがありますよ。

須佐神社にまつわる七不思議

須佐神社の地には、昔から伝えられている七不思議があります。

■塩ノ井(しおのい)
本殿前の小池には塩水が湧いていて、須佐之男命がこれを汲み、土地を清めたという伝説があります。この塩水は日本海へと続いていて、満潮の時は地面に潮の花を吹くとも言われています。

■神馬(しんめ)
須佐神社に奉献された神馬は、どんな毛色の馬でも予知能力を持った白馬に変わり、吉凶や国の題字を予知したといわれています。神社裏には今も馬達のお墓が残っています。

■相生の松(あいおいのまつ)
かつて本殿の裏に存在し、一本で男松と女松の両肌を持っていたと言われている松です。現在は枯れてしまい、代わりのものが植えられています。

■影無桜(かげなしさくら)
昔、隠岐国で不作が続いたときに「この桜が隠岐国に影を作っているからだ」と切り倒された桜。切り株から生えた桜は以後大きく茂ることは無くなりました。

■落ち葉の槙(おちばのまき)
須佐之男命の妻・稲田姫がお産のときに使った産具を槇の葉に包み、松葉を刺して川に流したという伝説があります。それから、ここの槇の葉には、まるで松葉で刺したような穴があると言われています。

■星滑(ほしなめら)
神社の西方の山頂に白い斑点(なめ)があり、それが豊年になれば多く、凶年になれば少ないと言います。

■雨壷(あまつぼ)
神社の西を流れる素鵝川(そがかわ)に沿って、田の中に大きな岩があります。その岩の穴をかき回すと、神の怒りに触れて大暴風雨が起こるという伝説。昔これを犯した村人が、村を追放されたという事実もあると言います。

周辺でお土産が買えるところ

「道の駅キララ多岐」は、 須佐神社から11.4キロ海寄りに行った所にあります。町の特産品やフードコート、ベーカリー屋さんがあり、オススメは名物海鮮たこ焼きや特産品のいちじくを楽しめますよ。

また「日本の夕日百選」に認定された夕日の絶景は必見です。

須佐神社のあとは「龍頭が滝」へ

須佐神社へ行ったならその周辺の観光スポットにも訪れてみましょう。

神社から車で16分ほどに龍頭が滝という「日本の滝百選」に選定されている「龍頭が滝」があります。落差40mの雄滝と30mの雌滝からなる滝は、激しく流れ落ちうねりを挙げている龍のようです。

毎年8月15日に「龍頭が滝まつり」が行われ、滝踊りが披露されます。

アクセス方法

須佐神社のアクセス方法は、バスでのアクセスはJR出雲市駅前から一畑バスで(約40分)出雲須佐で下車して、そこからタクシーで5分ほど。タクシーでのアクセスはJR出雲市駅前から30分、駐車場は約20台駐車可能です。須佐神社は、日本でも1番と言われるほど強力なパワースポットして知られています。特に神聖な場所なので、丁寧に真剣に参拝して、ご利益とパワーを頂きに行きましょう。

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