フィレンツェ「ウフィツィ美術館」の有名作品・チケット予約・アクセスなど解説

ウフィツィ美術館は、ルネサンス芸術発祥の地であるフィレンツェ王道の観光スポット。数多の芸術作品を鑑賞できるため、世界中から多くの観光客が訪れる美術館です。

今回は、ウフィツィ美術館必見の有名作品やチケット予約方法などより満喫するために知っておきたいポイントから、アクセス、ミュージアムショップ、おすすめのホテルについてもご紹介します。フィレンツェに行く予定がある人はぜひ参考にしてみてください。

ウフィツィ美術館の概要

ウフィツィ美術館（ウッフィッツィ美術館/Galleria degli Uffizi）は、1500年代にトスカーナ大公国の初代大公であったコジモ1世の時代に、行政庁舎として建設されたルネッサンス様式の建物です。

設計には、コジモ1世のお抱え設計士ジョルジョ・ヴァザーリが携わりました。ヴェッキオ宮殿とピッティ宮殿を結ぶヴェッキオ橋2階部分は「ヴァザーリの回廊」と呼ばれています。

コジモ1世の息子・フランチェスコの時代になってからは、メディチ家の美術品を集めるようになりました。それがウフィツィ美術館の始まりとされ、現在は世界遺産の1つであるフィレンツェを代表する観光スポットのひとつになっています。

ウフィツィ美術館で必見の有名作品

ウフィツィ美術館には有名作品が多く展示されていますが、なかでもウフィツィ美術館を訪れたら見逃したくない名画をご紹介していきます。

◆ヴィーナスの誕生

ギリシャ神話を題材にしたボッティチェリ作『ヴィーナスの誕生』は、1度は生で見ておきたい名画です。

◆受胎告知

レオナルド・ダ・ヴィンチが20歳前後に描いたデビュー作品。遠近法や鳥の翼など写実性を追求した油彩画です。

◆聖家族（トンド・ドーニ）

聖家族は、ミケランジェロの作品です。これは、パネル作品の中で唯一完成したと言われているとても貴重なもの。美術ファンの心を掴んで離さない作品の1つでもあります。

◆バッカス

ギリシャ神話に登場するお酒の神様バッカスが描かれた、カラヴァッジョの作品。陰影の強いタッチは力強さが感じられ、思わず目を奪われてしまいます。

◆ウフィツィ美術館の内装・天井画も要チェック！

ウフィツィ美術館は建物や美術品のみならず、豪華な天井画など内装も美しいのでぜひチェックしてみてください。第一廊下突き当たりには円形の優雅な天井画があり、メディチ家とビアンカ・カッペッロの紋章が描かれています。

ウフィツィ美術館のチケット予約

非常に混雑するウフィツィ美術館の入場も、事前に予約しておくことで予約者専用入場列から入館できます。それでも待ちますがかなりの時間短縮となるので、予約しておくことを強くおすすめします。

次は、ウフィツィ美術館のチケット予約と入場方法について見ていきます。

◆チケットの種類

ウフィツィ美術館のみ入場できるチケットのほか、ヴェッキオ宮殿やアカデミア美術館などフィレンツェの観光スポットを巡れるフィレンツェ・カード、ピッティ宮殿との共通チケットから選択が可能です。

なお、チケット料金はハイシーズンとローシーズンで異なります。

◆ウフィツィ美術館のチケット予約方法

チケットはウフィツィ美術館の公式チケット予約サイト（英語）から申し込むか、美術館のチケットオフィスに電話することで予約できます。電話予約の場合、英語を駆使しなければいけないので、ウフィツィ美術館の公式チケット予約サイトからの予約がおすすめです。

◆チケットの受け取り

予約当日、チケットオフィスでチケットを受け取ってから入場列に並びます。

チケットの受け取りには予約完了メールに書かれている予約番号と予約者名が必要です。プリントアウトして持参するなど、忘れないようにしましょう。

・Order number（予約番号）
・Customer data（予約者名）

ミュージアムショップ

ミュージアムショップには、ウフィツィ美術館のガイドブックや収蔵されている作品をモチーフにした文具などが売られています。ここでしか手に入らないグッズも多いので、芸術鑑賞後はぜひショッピングを楽しんでみてください。

ウフィツィ美術館ミュージアムショップは、入館した人しか利用できません。名画をモチーフとした品々はお土産にもおすすめです。

テラスカフェ

ウフィツィ美術館の3階にはテラスカフェがあります。ヴェッキオ宮殿など素晴らしい眺望が楽しめるカフェで休憩しながら、しぼりたてのフレッシュジュースやコーヒーをいただく優雅な時間は格別！

ちなみに、イタリアでは朝にカプチーノ、昼はエスプレッソが習慣となっています。

アクセス方法

日本からフィレンツェへの直行便は無いため、ローマ・フィウミチーノ国際空港を経由してフィレンツェ・ペレトラ空港へ乗り継ぎます。フィレンツェ・ペレトラ空港からウフィツィ美術館までは約10km、タクシーで約30分ほどの距離。空港からサンタ・マリア・ノヴェッラ駅へはトラムを利用すると便利です。

ローマからフィレンツェまでは、リーズナブルな陸路もおすすめ。電車なら1時間半ほどで移動できます。

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からウフィツィ美術館へのアクセスとして、ここでは徒歩・バス・タクシーの3つの方法をご紹介します。

◆徒歩の場合

サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からウフィツィ美術館まで、徒歩15～20分ほどでアクセスできます。時間に余裕があれば、サンタ・マリア・デル・フイオーレ大聖堂に寄って観光し、ウインドショッピングなどを楽しみながらアクセスしても良いでしょう。

◆バス

リベルタ広場周辺からグラツィア橋周辺を運行するC1番のバスでアクセスできます。道が渋滞することもあるので所要時間は30分ほど見積り、余裕を持って行動してください。

◆タクシー

現地からすぐにウフィツィ美術館へアクセスしたい時は、タクシーがおすすめです。タクシー乗り場に行くか、電話で呼び出すことでタクシーを利用できます。
フィレンツェ・ペレトラ空港からウフィツィ美術館までの所要時間は約30分。料金は距離で固定されており、荷物の数に応じて追加料金が発生することもあるので、乗車前に確認しておくと安心です。

おすすめの時期、時間帯

ウフィツィ美術館は、時期や時間帯によってはかなり混みあいます。可能であれば、少しでも空いているときを狙ってウフィツィ美術館に訪れたいですよね。
最後におすすめの時期や時間帯をご紹介するので、ぜひプランを練る際の参考にしてください。

◆おすすめの時期

おすすめの時期は、平日もしくはオフシーズンです。夏のバカンスシーズンは混雑するので避けた方が良いでしょう。また、毎週第一日曜日は無料で入場できるため激混みです。

おすすめの時間帯

混雑を避けてゆったりと鑑賞したいなら、開館直後、ランチタイムで人が少ない13時ごろ、周りの人が帰り始める16時以降が比較的空いています。

◎ウフィツィ美術館周辺のおすすめホテル

ウフィツィ美術館からサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の周辺にはたくさんのホテルがあります。その中でもウフィツィ美術館に近く、ヴェッキオ橋の眺めを楽しめるホテルをピックアップしてみました。

◆デッリ・オラフィ

隣がウフィッツィ美術館という最高の立地！アルノ川に面した歴史的建造物を改装した4つ星ホテルです。アルノ川とヴェッキオ橋を眺望できる部屋は、映画『眺めのいい部屋』に登場しています。

◆ホテルエルミタージュ

ヴェッキオ橋のすぐそばに建つホテルエルミタージュは、ウフィツィ美術館やフィレンツェの観光に便利なホテル。屋上テラスでカプチーノを飲みながらヴェッキオ橋を眺める、という贅沢な時間をホテルで満喫してみませんか。

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