「ラ・ブレア・ター・ピッツ & 博物館」で、先史時代のLAについて学ぼう!

「ラ・ブレア・ター・ピッツ & 博物館」で、先史時代のLAについて学ぼう!

アメリカ・カルフォルニア州ロサンゼルス市内にある「ラ・ブレア・ター・ピッツ & 博物館」。絶滅した哺乳類などの様々な化石や当時を再現したオブジェなどが展示されている話題のスポットです。

博物館は約600種類以上の化石が約100万個以上保管。最古の動物は科学的年代測定で約3万8千年前のものとも言われています。本記事では、そんなラ・ブレア・ター・ピッツ & 博物館とアクセス、併せて観光したい周辺スポットについてもご紹介します。

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「ラ・ブレア・ター・ピッツ & 博物館」で、先史時代のLAについて学ぼう!

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タールピットってなに?

スケルトンボーンズラブレア タールピット

タールピットとは天然アスファルトの池のことで、タールとは「有機物質の熱分解によって得られる粘り気ある黒い油状の液体」の意味。タールピットの表面は水で覆われているので、かつてはこの水を求めて何百種もの動植物が集まったと言われています。

しかし池は底なし沼のような深さなので、動物たちは溺れて身動きが取れなくなってしまい、当時をしのばせる姿のままタールに閉じ込められ化石となりました。

敷地内には、そんなタールピットの数がなんと100個も存在します。1915年以降にハンコック公園として保存され、保存に貢献した実業家を記念した博物館に、タールピットで発見された動植物の化石などが展示されています。

太古のLAについて学ぶ

太古のロサンゼルスにはマンモスやマストドンなど、絶滅した哺乳類が多く暮らしていました。ハンコック公園のあるミラクルマイルのエリアには、大自然が広がり植物が生い茂っていたといいます。

人類が暮らし始めたのは約1万年前。最初の住民はネイティブアメリカンのチュマッシュ族で、次にトンヴァ族と様々な部族が各地に村を形成しました。それを一変させたのがカトリックの布教。1771年頃、カルフォルニアで4番目の伝道所が完成し、その頃から各地の伝道所を中心にスペインがカルフォルニアを支配する時代が始まりました。

1781年にはアフリカ系、ネイティブアメリカンなどの11家族がスペイン植民地であったメキシコから、現在のダウンタウン・ロサンゼルスに入植し「El Pueblo de Nuestra Senora la Reina de Los Angeles de Porciuncula」(天使の女王の町)を形成。これが「ロサンゼルス」の街の名の由来となっています。

見どころは哺乳類動物のオブジェと化石

ラ・ブレア・ター・ピッツ & 博物館

博物館の外にはピットに落ちたマンモスのオブジェに始まり、様々な動物達のオブジェまで、当時の様子が再現されています。

博物館内にはたくさんの化石が展示されていますが、どの化石もタールの色が入り込み黒ずんでいます。今となっては絶滅してしまった北米の人気大型動物・マストドンの化石や、地上を歩き回る巨大なナマケモノの化石など、他では見ることが出来ないような化石もずらり。

他にも、研究者による化石のクリーンアップ作業の見学やタールピットの粘性を実際に試すコーナー、各種ショーが開催されていたりと様々な視点や年代から博物館を楽しむことができます。

あわせて楽しみたい観光スポット①:ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)

ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)

LACMAとは、アメリカ西部最大のロサンゼルスカウンティー美術館(Los Angeles County Museum of Art)のこと。古い歴史から近代美術まで、世界中の様々な時代と地域のアートコレクションを誇る見どころの多い美術館です。

9つの建物で構成され所蔵数は25万点以上。アメリカ、ラテン、アジアなど非常に幅広いコレクションが勢揃い。中心にある最も大きな建物では、中世から現代にかけての西洋アートが展示されています。中世ヨーロッパ宗教アートから著名なモダンアートの作品など、さまざまな分野のアートが幅広く展示。

また、約340トンの岩の下を通れるアートや無数の街灯が並ぶアートなど、美術館の外には無料で楽しめるエリアもありそれもまた魅力の一つとなっています。

あわせて楽しみたい観光スポット②:ウォールセグメント

ベルリンの壁とは、1961年から1989年までベルリン市内に存在した壁のことです。1989年頃、社会主義国が相次いで民主化したことや政府スポークスマンの誤った発表をきっかけに、市民がベルリンの壁に殺到し壁を破壊したという歴史は有名ですね。しかし、現在もいくつかの場所では壁がそのままの形で残されているところがあります。

「ウォールセグメント」と言う、ベルリンの壁崩壊の20周年を記念して作られたアート作品。これは、実際のベルリンの壁に絵を描くというプロジェクトによってつくられたもので、ウェンデ博物館にて展示されています。ベルリン外にあるベルリンの壁としては一番大きなスケールのものと言われています。

◎「ラ・ブレア・タールピット博物館」へのアクセス

日本からロサンゼルスまでは飛行機の直行便が運航しており、約10時間で到着できます。

ラ・ブレア・タールピット博物館へは、ダウンタウンのウィルシャー大通りを西へ約11km行ったところにあり、祝日以外は開館してます。

ロサンゼルスカウンティー美術館は博物館に隣接しており、水曜日と祝日以外は開館。また、ベルリンの壁を見学することが出来るウェンデ博物館も、LACMAから徒歩4分ほどのところにあります。

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