バルセロナ市民の台所「サン・ジョセップ市場」で買い物&グルメ三昧

バルセロナ市民の台所「サン・ジョセップ市場」で買い物&グルメ三昧

およそ800年の歴史を誇るバルセロナの人気観光スポット「サン・ジョセップ市場」。約200店舗が軒を連ねる公設市場は、バルセロナ市民の台所として古くから愛されてきました。市場には色とりどりの果物や野菜をはじめ、日本ではあまりお目にかかれない珍しい魚介類やスパイスが所狭しと並び、観光客の目を楽しませてくれます。名物の生ハムは、ぜひ食べ歩きで楽しみたいところ。スペイン旅行では外せないバルも体験しておきたいですね。ここでは、バルセロナのグルメの宝庫「サン・ジョセップ市場」のおすすめスポットや観光情報について詳しくお伝えしていきます。

目次

バルセロナ市民の台所「サン・ジョセップ市場」で買い物&グルメ三昧

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1.サン・ジョセップ市場とは?

サン・ジョセップ市場

サン・ジョセップ市場は、バルセロナのランブラス通りにある公設市場です。1217年に肉屋が露店を出したことが起源で、その後、徐々に野菜や果物を扱うお店が増加。1794年には「メルカット・ダ・ラ・パリャ」と呼ばれるようになりましたが、当時はまだ露店が連なるだけの簡素なマーケットでした。

やがてバルセロナの街が発展し始めると、都市開発の妨げになっていた宗教関連施設が取り壊されるようになり、1835年にはかつてこの場所にあったサン・ジョセップ修道院が焼き討ちにされます。その跡地に公設市場が建設され、「メルカット・ダ・ラ・パリャ」が移転することになりました。

1853年に完成した市場は「サン・ジョセップ市場」と名を改められ、バルセロナ最大の市場として発展していきました。現在は、バルセロナ市民の生活に欠かせない市場であることから、「胃袋」を意味する「ラ・ボケリア」の名で親しまれています。

2.どんなお店があるの?

サン・ジョセップ市場

サン・ジョセップ市場にはお肉や魚介類、野菜、フルーツを売るお店はもちろん、お菓子の量り売りやスパイス専門店、バルなどが軒を連ねています。市場の入り口付近には青果店が広がり、中央には魚介類を扱うお店が輪になって集うほか、奥側には精肉店が点在。中央に1本のメインストリートが通っており、観光客が食べ歩きや買い物を楽しんでいます。

◆ピノッチョ・バル

いくつかあるバルの中で特に人気なのが、市場の入り口付近にある「Pinotxo Bar」です。毎日異なるというメニューは、どれもその日市場で仕入れた新鮮な食材を使用したものばかり。本格カタルーニャ料理をお手頃価格で味わえるとあって、いつも観光客や地元民で賑わっています。

お客さんを温かく迎えてくれるのは、優しい笑顔が印象的なファニートさん。なんと80歳を超えた現在も店頭に立ち続けているという、サン・ジョセップ市場の名物店員です。中には、このファニートさんに会うためバルを訪れる方もいらっしゃるほど。昼時は特に混み合うので、朝一で訪れると良いですよ。

◆エル・キン・デ・ラ・ボケリア

市場の中にあるバルにも関わらず、レストラン並みの本格料理を提供することで知られる「El Quim de la Boqueria」。少々お値段は張りますが、一度食べてみる価値はありますよ。日本でもお馴染みの「アヒージョ」はもちろん、スペイン料理の定番「オムレツ」もとても美味しいのでぜひ。テイクアウトも可能です。

3.食べ歩きにおすすめのグルメ

◆フレッシュフルーツジュース&カットフルーツ

サン・ジョセップ市場

サン・ジョセップ市場を歩いていると、きれいに並べられた果物やカラフルなフレッシュジュースが目に入ります。どちらも1ユーロから2ユーロ程とお手頃価格なうえ、小腹を満たすのにぴったり。日本ではなかなか見られない「チェリモヤ」はぜひ食べてみたいですね。

「チェリモヤ」とは、ペルー原産の果物でりんごに似た濃厚な味が特徴。現在はバルセロナでも栽培され、地元ではお馴染みのフルーツとして人気を得ています。青果店は市場の入口付近に点在しているのですが、メイン通りにあるお店は割高なので特に注意が必要です。(※情報が2019年9月現在のものです。)

◆生ハム

サン・ジョセップ市場

バルセロナといえば生ハムが有名ですよね。市場のあちらこちらに豚の脚を吊るしたお店があり、多種多様な生ハムを扱っています。残念ながら日本には持ち帰れないので、食べ歩きを楽しむかホテルに持ち帰って味わってみましょう。食べ歩き用に、カップ入りのものも販売されています。

ホテルで食べる方は、真空パックのものではなく、その場でカットした切りたてを持ち帰るのがベスト。
時間が経って少しサラミっぽくなったものと、切りたてホヤホヤのハムの食感の違いにきっと驚くでしょう。中でもおすすめは、最高ランクの「イベリコ・ベジョタ」です。この機会にぜひ味わってみてくださいね。

4.お土産を買うならこれ!

サン・ジョセップ市場

サン・ジョセップ市場には、チョコレートやジェリービーンズ、グミ、トゥロンなどお菓子類のほかに、オリーブオイルやスパイスといったバラ撒き土産にぴったりなアイテムがたくさん揃っています。どれも量り売りで好きな分だけ買えるのでとても便利。中でも高級食材であるサフランは、日本よりもかなりリーズナブルな価格で手に入れられるのでおすすめです。

5.営業時間とアクセス情報

ランブラス通り

◆営業時間

月曜日から土曜日:8:00~20:30
日曜日:定休日(特別営業を行う場合あり)
15時頃に閉店する店舗がたくさんあるため、午前中に訪れることをおすすめします。

◆アクセス

【電車】
地下鉄3号線「リセウ(Liceu)駅」下車すぐ

【バス】
59番「Poblenou/Pl. Reina Maria Cristina行き」またはV13番「Pla de Palau/Av. Tibidabo行き」に乗車し、「Catedral-Gòtic」で下車後すぐ

◎市民とのコミュニケーションは旅の醍醐味

バルセロナ市民が集うサン・ジョセップ市場で、スーパーマーケットとは一味違う市場ならではの活気を味わってみましょう。地元の人との交流を楽しんだり、ご当地グルメを堪能できるのもうれしいポイント。新鮮なフルーツや最高級の生ハムを食べ歩きながら、気軽に声をかけてみてはいかがでしょうか?きっと素敵な旅の思い出になりますよ。

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