名称:函館市青函連絡船記念館摩周丸
住所:北海道函館市若松町12番地先
営業時間:8:30~18:00
公式・関連サイトURL:http://www.mashumaru.com/
北海道函館のベイエリアに係留されている「函館市青函連絡船記念館摩周丸」は、フォトジェニックな観光スポット。かつては北海道と青森県の鉄道を結ぶ青函連絡船として活躍していた「摩周丸」が、外観はそのままに、現在は函館市青函連絡船記念館として公開展示されています。摩周丸、そして青函連絡船について詳しく学べるのはもちろん、船内や屋外の見どころ、摩周丸の魅力や観光情報をたっぷりとご紹介していきます。
目次
函館市青函連絡船記念館摩周丸はビュースポットとしてもおすすめ|函館観光
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1.青函連絡船とは
「青函連絡船(せいかんれんらくせん)」とは、かつて北海道と本州を隔てる津軽海峡を航行していた鉄道連絡船の呼び名です。現在は海底トンネルで北海道と本州間を新幹線で移動することができますが、海底トンネルができるまでは、青函連絡船が青森駅と函館駅を結ぶ鉄道連絡船として、貨車や乗客を運ぶ重要な役割を担っていました。
青函連絡船が活躍していたのは明治41年~昭和63年(1908~1988年)までの間です。昭和63年の3月に津軽海峡の海底トンネル「青函トンネル」が開通したのと同時にその役割を終え、連絡船の運航は終了しました。
2.最後の青函連絡船「摩周丸」
「摩周丸(ましゅうまる)」は、昭和63年3月13日の青函連絡船の航行最終日まで運航していた最後の青函連絡船です。白と青の船体がレトロ可愛い摩周丸は、現在、函館湾に係留されています。
摩周丸は、対岸に位置する函館の観光名所「八幡坂」の坂の上からの景色に彩りをそえています。八幡坂から眺める函館港、ライトアップされた摩周丸は、まさにポストカード!
遠くから見ると白とブルーが美しい摩周丸ですが、近くで見ると船体が相当老朽化していることがわかります。函館へ旅行する機会には、ぜひ優先して立ち寄っておきましょう。
3.函館港に停泊する青函連絡記念船博物館
最後の青函連絡船・摩周丸は現在、運航当時に実際に乗り場として使われていた旧函館第二岸壁に係留され、「函館市青函連絡船記念館摩周丸」として一般公開されています。連絡船として活躍していた当時を知る人はもちろんのこと、青函連絡船が運航していた時代をリアルタイムでは知らない人でも、その昭和レトロな船体には心惹かれるものがあるのではないでしょうか。
4.船内の見どころ
函館市青函連絡船記念館摩周丸では、青函連絡船として活躍していた当時のまま保存されている操舵室や無線室を見学することができます。
船室として使われていた部屋には模型や実物の船の部品、レトロな切符などを展示。公開されている装置は実際に触ることもでき、展示室ではパネルや音声案内で青函連絡船の歴史やしくみを知ることができます。船や乗り物好きな方にはたまらない空間になっていますよ!
5.屋外の見どころ
摩周丸の屋上にあるコンパス甲板からは、函館の街並みを360度のパノラマで眺めることができます。函館の夜景スポットでおなじみの函館山をはじめ、人気観光地「トラピスト修道院」のある丸山や函館湾の対岸にある街並みを海の上から一望できるのは摩周丸の特権!
特に天気の良い日の甲板は、とても気持ちの良い場所です。美しい函館の景色を、思う存分楽しんでください。
6.ここもチェック!
青函連絡船は貨車を載せて運航していたため、船の中には線路が敷かれ、貨車を直接積み込める構造になっていたんですよ。
当時、貨車が走る線路は函館駅から函館湾までつながっていて、岸壁には貨車を船に積み込むための可動橋がかかっていました。現在でも可動橋の橋門構(クレーン部分)が残されていて、摩周丸の船尾扉と橋門構を見学することができます。青函連絡船。現在の摩周丸に線路はありませんが、その名残を感じることはできますね。
青函連絡船には客車も載せましたが、乗客は客車に乗ったままではなく、降りて船に乗り込んでいました。
また、摩周丸は毎日12時と17時に汽笛を鳴らしています。汽笛は函館が港町であることを実感させてくれるので、観光気分が盛り上がること間違いなし!函館の街中を観光中でも、摩周丸の汽笛に耳をすませて聴いてみてください。
7.船内ガイドツアー
摩周丸のことをもっと深く知りたい!という方には、船内ガイドツアーをおすすめします。摩周丸の元船長や元乗務員だった方がボランティアでガイドをしてくれるツアーは、入館料のみで参加OK。摩周丸のことを熟知しているガイドの解説を聞きながら船内をまわれば、より身近に摩周丸のことを知ることができ、充実した旅の時間を過ごせますよ。
8.カフェ・売店
函館。摩周丸船内、ニューサロン海峡。コーヒー頂いた。雰囲気最高ですね。売店で連絡線と新幹線がデザインされたTシャツも購入。写真は後ほど。 #ふじら幌延石勝行軍 pic.twitter.com/E7uH1UdOAk
— 旧ふじら (@_f9) October 12, 2019
見どころ満載の摩周丸見学中にちょっと一息入れたい時は、3階サロンにある喫茶コーナー「ニュー サロン海峡」で函館の眺めを楽しみながらコーヒーやお茶をいただきましょう。暑い日には「摩周湖のあいす」もおすすめ。モールス信号の打電体験や映像ライブラリーもあります。
フロント横の売店では、Tシャツや絵葉書などの摩周丸オリジナルグッズをはじめ、青函連絡船の本や船・鉄道グッズをゲットできます。
9.アクセス・駐車場
函館市青函連絡船記念館摩周丸はJR函館駅からとても近い場所にあります。歩いても数分で行けるので、電車の待ち時間を利用して、またベイエリア散策のついでにと、手軽に立ち寄ることができます。
摩周丸に専用の駐車場はありませんが、入館で2時間無料となる「函館駅前広場駐車場」や「函館朝市第1駐車場」を利用しましょう。
10.摩周丸と八甲田丸。現存する青函連絡船は2隻だけ!
青函連絡船としては、函館港の摩周丸のほかに、青森港の八甲田丸が現存しています。現在残っている青函連絡船は、この2隻だけ。どちらも船体博物館として見学することができます。
八甲田丸はJR青森駅のすぐ近くに係留保存されていて、こちらも駅から徒歩数分。黄色と白でペイントされた八甲田丸は「メモリアルシップ博物館」として公開されていて、なんと内部には実物の貨車が積まれていますよ!見ごたえがあるので、青森観光の際にはぜひ八甲田丸も見学してくださいね。
名称:青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
住所:青森市柳川1-112-15地先
公式・関連サイトURL:https://aomori-hakkoudamaru.com/
◎本州と北海道を結ぶ、現在の青函航路は?
本州と北海道を結ぶ航路は「青函航路(せいかんこうろ)」と呼ばれています。旧国鉄、現在のJRがこの青函航路を運航していた鉄道連絡船が青函連絡船であり、青函トンネルの開通とともに終航しました。
現在は、青森~ 函館港を結ぶ「津軽海峡フェリー」と「青函フェリー」が青函航路を運航しています。
▶津軽海峡フェリー・函館から大間へ!ノスタルジック航路で行く下北半島の旅
▶青函フェリー「はやぶさ」を徹底紹介!津軽海峡を渡って函館へ
※記載の情報は2019年現在のものです。お出かけの際は最新の情報をご確認ください。
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