島根県「出雲大社」を観光!歴史・参拝方法・アクセスもご紹介

島根県「出雲大社」を観光!歴史・参拝方法・アクセスもご紹介

島根県の「出雲大社」は、日本神話にも記された神々の国の象徴として有名な神社です。主祭神は、大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)。日本一大きな神社建築の御本殿や巨大な国旗、大注連縄(おおしめなわ)など見どころがも満載です。

縁結び・福の神としても人気を誇る出雲大社の歴史、参拝方法、神事、アクセスなどを詳しくご紹介していきます。

目次

島根県「出雲大社」を観光!歴史・参拝方法・アクセスもご紹介

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1. 出雲大社の歴史と由来

出雲大社のムスビの御神像 大国主命

出雲大社の創建は神代とされますが、はっきりとした年代がわからないほど歴史ある神社です。日本神話の主役として活躍した大国主大神(オオクニヌシオオカミ)が祀られています。

現在は大国主大神が主祭神ですが、中世ごろには同じく出雲国と縁の深い、須佐之男命(スサノオ)が祀られていた時期もありました。祭神が神話でも重要な登場人物だったこともあり、最も重要な文化財の一つとして古代から現代まで伝わっています。

一般的に「いずもたいしゃ」の呼び名で知られる出雲大社は、「いずもおおやしろ」とも読む事をご存知でしょうか?どちらかの呼び名が正しい訳ではなく、正式な式典で使われる「おおやしろ」という言葉は、島根県出雲市の出雲大社(いずもおおやしろ)だけを示し、この出雲大社から分社した神社は「たいしゃ」と読みます。

1744年に造営された現在の本殿は、国の重要文化財であり国宝。高さは約24mですが、太古の時代には約96mと現在の4倍もの高さだったと伝わります。

2. 出雲大社の"日本一"にも注目!

出雲大社神楽殿の大しめ縄

出雲大社神楽殿の巨大な注連縄(しめなわ)と国旗は有名で、日本一の大きさを誇っています。

出雲大社を象徴する神楽殿の大注連縄は、長さ13.6m、重さ約5.2トン!
拝殿の注連縄は長さ6.5m、重さ1トンです。

出雲大社神楽殿の日章旗(日の丸)

神楽殿の前にそびえる国旗掲揚柱(ポール)の高さは、約47mもあります。

掲げられる日章旗(日の丸)は、畳75畳分。具体的には、日の丸国旗の大きさが縦9m×横13.6m、重さ約50kgにもおよびます。日本記録認定協会が『日本で最も大きい日章旗(日の丸)』として正式に認定しているんですよ!

出雲大社を参拝する時には、規格外の大きさのものにもぜひ注目してみてくださいね。

3.【出雲大社】正式な参拝方法

出雲大社の正門「勢溜の大鳥居」

出雲大社正門からの正式な参拝方法をご紹介します。
出雲大社の正門は、高さ8.8m×幅12mの「勢溜(せいだまり)の大鳥居」。

出雲大社 下り参道

勢溜の大鳥居をくぐり、参道が下り坂になっている非常に珍しい"下り参道"を進みます。

出雲大社 四柱の祓戸神

参道右手にある四柱の祓戸神(はらいどのかみ)で心身の穢れを祓います。
松並木を抜けた左手の手水舎で、神域へ入る前にお清めしてください。

出雲大社 四の鳥居

青銅製の四の鳥居は、国の重要文化財。一礼して、拝殿へと進みましょう。

◆出雲大社は「二礼四拍手一礼」で参拝

出雲大社「二礼四拍手一礼」で参拝

出雲大社の参拝方法は、「二礼四拍手一礼」です。一般的には「二礼二拍手一礼」ですが、出雲大社では手を4回打ってお参りしましょう。

二礼(2回おじぎ)
四拍手(4回手を打つ)
一礼(1回おじぎ)

絶対ではありませんので気を使う必要はありませんが、できれば正式な形で参拝したいですよね。境内の全ての社でも同様に、「二礼四拍手一礼」で参拝すればOKです。

4.【出雲大社】神在祭

旧暦10月は、八百万の神々が出雲に参集されます。日本全国の神様がお留守になってしまうため、この月は「神無月(かんなづき)」と呼ばれていますが、神々が集結される出雲では、逆に「神在月(かみありづき)」となります。

「神在祭(かみありさい)」は、八百万の神々が参集される出雲大社で催されるお祭り。旧暦10月の神在月に合わせて催されるため、毎年11月に行われています。

5.【出雲大社】奉納・行事

毎年4月~5月にかけては、毎年恒例の神楽奉納が行われます。繰り広げられる神楽の舞台は、神話の世界に語られた高天原(たかまがはら)。

島根県に広く伝わる神楽には厳かで慎ましい演舞を特徴とする「出雲神楽」と、豪快で派手な演舞を特徴とする「石見(いわみ)神楽」といった対照的な演舞があります。出雲大社に訪れた際には、ぜひ2つの演舞を見比べてみてください。

6.【出雲大社】お守り・御朱印

出雲大社には全部で12種類のお守りがあり、その中でも縁結びのお守り「縁結守」と「縁むすびの糸」の2種をご紹介します。

「縁結守」は赤地に金色の糸でえんむすびと織り込まれており、柄は3種あります。一方、珍しいタイプの「縁むすびの糸」は長い紅白の絹糸が封筒に入ったもの。絹糸タイプは昔、衣服に縫い込んでいたそうです。

出雲大社の御朱印を頂ける場所は、神楽殿と御朱印授与所。なお、島根県まで出向けない方は、郵送でご祈祷、御神札・御守を申し込むこともできます。

7.【出雲大社】人気のお土産

出雲大社正門前「ご縁横丁」

出雲大社正門前の「ご縁横丁」には、縁むすびにまつわるお菓子や雑貨などを取りそろえたお土産店が軒を並べています。誰かへのお土産はもちろん、自分の思い出用のお土産にもいかがですか?

◆俵まんぢう(俵屋菓舗 神門店)

「俵まんぢう」は地元民にも人気な和菓子。表面はカステラ生地で、中には自家製の白餡んがたっぷり入っています。バラ売りもしていますが、化粧箱に入ったタイプだと約2週間は日持ちするそうです。

◆福乃和 「うず煮」

「うず煮」は、出雲大社で行われる福神祭でふるまわれてきた伝統料理。福を招くフグを使用した縁起の良い料理でお土産としてはレトルトタイプのものが発売されています。

ふぐ、かんぴょう、しいたけはすべて国内産の原料。添加物、化学調味料は使用しておらず、調理方法も簡単。3分ほど湯煎したら、ご飯と混ぜてお召し上がりください。

8.【出雲大社】アクセス方法

出雲大社へのアクセスとして、出雲縁結び空港、JR出雲市駅 (電鉄出雲市駅)、松江しんじ湖温泉駅からの移動方法をご案内します。
※記載の運賃等は、2024年7月現在の情報

出雲大社を含む周辺も観光する場合は、レンタカーが便利です。

出雲縁結び空港

出雲縁結び空港への直行便は、日本航空(JAL)、フジドリームエアラインズ(FDA)が下記の路線を運航しています。

・仙台
・東京(羽田)
・静岡
・名古屋(中部・小牧)
・大阪(伊丹)
・神戸
・福岡
・壱岐

出雲縁結び空港 → 出雲大社【バス】

◆出雲縁結び空港 → 出雲大社【バス】

出雲空港発のバスは、各便の手荷物引換が完了次第、出発します。出雲空港到着ロビーのバス券売機で、乗車券をお買い求めください。座席予約は不要です。

出雲空港から出雲大社まで、所要時間は約30分。運賃は900円です。

JR出雲市駅

◆JR出雲市駅 (電鉄出雲市駅)→ 出雲大社前駅【一畑電車】

一畑電車「電鉄出雲市駅」は、JR「出雲市駅」に隣接しています。一畑電車に乗れば、「電鉄出雲市駅」から「出雲大社前駅」まで約23分で行けますよ。

直通電車なら乗り換え不要。松江しんじ湖温泉行の場合は、「川跡駅」で出雲大社前行きに乗り換えてください。

◆JR 出雲市駅(電鉄出雲市駅)→ 出雲大社前駅【バス】

JR「出雲市駅」から「出雲大社バスターミナル」まで、一畑バスの大社線で約30分。運賃は530円です。

出雲大社前駅【一畑電車】

◆松江しんじ湖温泉駅 → 出雲大社前駅【一畑電車】

一畑電車(いちばたでんしゃ)の「松江しんじ湖温泉駅」から「出雲大社前駅」まで、運賃820円。所要時間1時間あまりで行くことができます。
※途中の「川跡駅」で乗り換えが必要です。

レンタカー

◆レンタカー

出雲大社だけでなく、ぐるっと観光するならレンタカーがおすすめ。レンタカーで出雲大社へ向かう場合の所要時間は、出雲縁結び空港から約35分、JR出雲市駅から約20分が目安です。

◎出雲大社周辺の観光スポット

出雲日御碕灯台

出雲大社の周辺の観光スポットには、国の重要文化財に指定されている石積み灯台「出雲日御碕灯台」、神話を題材とした神話シアターが楽しめる島根県立古代出雲歴史博物館、出雲海鮮たこ焼きを食べながら日本海を一望できる「道の駅キララ多岐」などがあります。

どのスポットもレンタカーやバスで30分ほどで行くことができるので、時間があれば出雲大社観光に加えてぜひお立ち寄りくださいね。

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