時の流れを感じずにはいられない!秋田県鹿角の観光スポット6選

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時の流れを感じずにはいられない!秋田県鹿角の観光スポット6選

秋田県鹿角市は、きりたんぽ発祥の地です。古くは「上津野」と呼ばれていました。青森、岩手との三県のほぼ中心に位置しており、十和田湖へのアクセスも良いため観光拠点としても有名。鉱山によって栄えた歴史を持っていることから、深い情緒あふれる街並みが特徴です。今回は、そんな鹿角市を観光するのに欠かせないおすすめスポットをご紹介していきます。

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時の流れを感じずにはいられない!秋田県鹿角の観光スポット6選

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1.大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)

鹿角市の観光名所として名高い「大湯環状列石」は、縄文後期、つまり約4000年前の遺跡です。「万座(まんざ)」「野中堂(のなかどう)」のふたつの環状列石からなるこの遺跡は、日本で最大級の環状列石。環状列石は別名「ストーンサークル」と呼ばれ、石が円状に並べられている不思議な遺跡です。

「大湯ストーンサークル館」には縄文の技術を体験できるコーナーが。縄文手形を作ることができます。また夏休み限定で土器やペンダントを作る体験コーナーもあります。土器は乾かしてから野焼きをしますが、ペンダントはその日のうちに持ち帰ることができます。

観光する方に一度は食べてほしいのが古代米を使った「縄文弁当」。ここならではの食材を食べて、ストーンサークルを見学すれば気分はすっかり縄文人。要予約なので観光する予定の方は、事前に予約して行ってはいかがでしょうか。

2.史跡・尾去沢鉱山(おさりざわこうざん)

日本鉱業、そして鹿角の鉱業を支えたのが、この鉱山。奈良時代の和銅元年(708年)に発掘された尾去沢鉱山は、現在、史跡として一般公開されています。とても貴重な産業遺産が多く残っているので、鹿角観光をする方には必ず訪れてほしい観光スポットです。

史跡・尾去沢鉱山では製錬場跡や、国内最大級といわれる選鉱場跡をマイクロバスで巡る「産業遺産コースツアー」があり、およそ60分で鉱山を見て回ることができます。

純金の砂金をとれる「純金砂金採り」、天然石でいろいろなものをつくる体験コースもあります。鹿角の歴史という重みのあるものを、楽しみながら学べるのが嬉しいですね。子供の夏休みの思い出作りにも、一役かってくれること請け合いです。

3.湯瀬渓谷

湯瀬渓谷は鹿角市八幡平にある景勝地で「新観光秋田30景」に選ばれています。秋になると山全体が紅葉し、その姿は観光客の心をわしづかみにします。長い年月をかけてできた断崖絶壁の荒々しさも魅力の一つ。唐傘(鹿角市指定天然記念物)や奇岩上に生えている姫子松などが、観光ポイントとして知られています。

かつて「津軽街道」と呼ばれていた渓流沿いの道は現在整備されて、全長4.6kmもの「湯瀬渓谷散策路」となっています。道中には、津軽街道を利用する人たちが愛飲したとされる「長命の泉」や、道祖神「塞(さい)の神」など、津軽街道の名残を感じる観光スポットが点在しています。

また、天狗が一夜でかけた橋と言われる「天狗橋」や、後三年の役で落ち武者が隠れ住んだという洞窟の跡など、歴史を感じる観光ポイントも見所の一つ。渓谷の上流域には「湯瀬温泉郷」があり、鹿角観光の疲れを癒してくれます。

4.大湯温泉

大湯温泉は、青森県十和田市と秋田県鹿角郡の県境に位置する、十和田湖の観光に便利な温泉街として有名です。大湯川の周辺に多くの温泉宿が立ち並ぶ大湯温泉は、800年もむかしに自然に湧き出た温泉で、江戸時代では、この地をおさめる南部藩の保養温泉地とされていました。近くには、観光スポットが目白押し。鹿角観光の拠点として欠かせません。

夏には「大湯温泉夏祭り」が開催されます。大湯太鼓や踊り、露店や芸能の数々を楽しみながら、祭り気分を堪能しましょう。祭りは7月第四、土・日に開催され、二日目の夜には花火も打ち上げられます。その他にも、盆踊りや「大湯大太鼓まつり」、冬には雪祭りも開催されます。

さらに、大湯温泉の周辺には20カ所以上の滝があり、鹿角ならでは自然の躍動を感じながら、癒しの観光をするのにはもってこいです。中でも「錦見の滝」は車椅子でもいくことができる滝として有名ですよ。

5.花輪ばやし

2015年に「花輪祭の屋台行事」として、国重要無形民俗文化財に指定された、鹿角市最大級の祭りイベント「花輪ばやし」。この祭りが開催される8月19・20日には、豪華な屋台で街が彩られ、夜通しお囃子が鹿角に響き渡っています。「花輪ばやし」の日は、地元の方はもちろん観光の方も多く、街はにぎわいを見せます。

鹿角市道の駅「あんとらあ」が目印。祭り開催日以外は、「あんとらあ」に花輪ばやし屋台が設置されます。

祭りの前後日には藩政時代末期頃から伝わる七夕行事「花輪ねぷた」や、三味線・太鼓の囃子にのせてかがり火を囲みながら踊る「花輪町踊り」など、見応えたっぷりの祭りが開催されます。

6.康楽館

康楽館は、明治43年に鹿角郡小坂鉱山の厚生施設として誕生した芝居小屋です。外観は美しい白塗り、内部にはチューリップ型の電灯がつくなど、洋風建築となっています。対して、桟敷や花道などは日本の伝統を残した作りで、和と洋がバランスよく融合した木造の芝居小屋として、また、日本最古級の芝居小屋として、人気の観光スポットとなっています。近年ではバリアフリーも取り入れるなど、誰でも観覧しやすいのが魅力的です。

館内見学をすることもできます。黒子が約30分で芝居小屋の歴史や特徴を案内してくれます。1月から3月は、舞台装置の回りを見学したり、舞台を回す体験や役者の衣裳を着て写真撮影をすることができるので、観光の思い出になりますね。

現在でも公演が行われており、4月中旬から11月下旬まで毎日行われる「常打芝居(じょううちしば)」は、老若男女どの世代でも楽しめる大衆演劇。桟敷席は飲食が可能なので、幕の内弁当を食べながら人情味あふれる芝居をみて、鹿角の芸能に触れて下さいね。

◎まとめ

鹿角にはいろいろな面白い観光スポットがあります。そのどれもが、昨日今日でてきたものではなく、長い年月をかけて作り上げられ、残ってきたものです。

歴史の深い街、鹿角。この街では、日本の成り立ちを自然と肌で感じることができます。癒しの観光として、また、勉強の一環として、一度は訪れたい場所ですね。家族で旅行すれば子供たちと歴史に触れられてとてもいい思い出ができそうですね。

鹿角と日本を知る旅に、さあ皆さんも出発しましょう!

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