秋田県鹿角市(かづのし)の観光スポット13選|歴史とパワーを体感

秋田県鹿角市(かづのし)の観光スポット13選|歴史とパワーを体感

秋田県「鹿角市」は青森、岩手との三県のほぼ中心に位置しており、古くは「上津野」と呼ばれていました。八幡平や十和田湖へのアクセスが良く、観光拠点としても人気がある鹿角市のおすすめ観光スポットをご紹介します。

産業遺産の鉱山、世界遺産を構成する遺跡など見どころが多く、きりたんぽ発祥の地でもある鹿角市。八幡平(はちまんたい)西エリアの秘湯や、自然を満喫できる高原リゾートも魅力で、多くの観光客が訪れています。

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秋田県鹿角市(かづのし)の観光スポット13選|歴史とパワーを体感

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1.大湯環状列石

大湯環状列石

鹿角市の観光名所として名高い「大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)」は、約4000年前と推測される縄文後期の遺跡です。

「万座(まんざ)」「野中堂(のなかどう)」という2つの環状列石からなるこの遺跡は、日本で最大級の環状列石。環状列石は別名「ストーンサークル」と呼ばれ、石が円状に並べられています。

大湯ストーンサークル館

「大湯ストーンサークル館」では、縄文手形を作れる縄文技術体験コーナー、夏休み限定の土器やペンダントを作る体験コーナーが好評。土器は乾かしてから野焼きをしますが、勾玉はその日のうちに持ち帰ることができます。

古代米を使った「縄文弁当」は、観光客にも一度は食べてほしいお弁当。縄文弁当を食べて、ストーンサークルを見学すれば、気分はすっかり縄文人ですね!

2.史跡・尾去沢鉱山

史跡・尾去沢鉱山

日本鉱業、そして鹿角の鉱業を支えたのが、この鉱山。奈良時代の和銅元年(708年)に発掘された尾去沢鉱山(おさりざわこうざん)は、現在、史跡として一般公開されています。とても貴重な産業遺産が多く残っているので、鹿角観光をする方には必ず訪れてほしい観光スポットです。

史跡・尾去沢鉱山

史跡・尾去沢鉱山では製錬場跡や、国内最大級といわれる選鉱場跡をマイクロバスで巡る「産業遺産コースツアー」があり、およそ60分で鉱山を見て回ることができます。

純金の砂金をとれる「純金砂金採り」、天然石でいろいろなものをつくる体験コースもあります。鹿角の歴史という重みのあるものを、楽しみながら学べるのが嬉しいですね。子供の夏休みの思い出作りにも、一役かってくれること請け合いです。

3.湯瀬渓谷

湯瀬渓谷

鹿角市街地から約10㎞ほど南にある湯瀬渓谷(ゆぜけいこく)は、「新観光秋田30景」に選ばれた景勝地です。かつて「津軽街道」と呼ばれていた渓流沿いの道は現在整備されて、全長4.6kmもの「湯瀬渓谷散策路」となっています。

落葉広葉樹林に包まれる湯瀬渓谷は、秋になると山全体が紅葉。米代川の浸食による断崖絶壁の荒々しさと奇岩、紅葉と清流のコントラストは、言葉を失ってしまうほど美しい絶景!

奇岩上に生えている姫子松、天狗が一夜でかけた橋と言われる天狗橋や、後三年の役で落ち武者が隠れ住んだという洞窟の跡、樹齢700年以上にもなる鹿角市指定天然記念物の唐傘松など、観光ポイントがたくさんあります。

4.湯瀬温泉

四季彩り 秋田づくし 湯瀬ホテル

湯瀬渓谷の上流域にある「湯瀬温泉郷」で、鹿角観光の疲れを癒しませんか。川の瀬から源泉が湧出していたのが温泉名の由来で、米代川沿いに温泉街があります。

泉質は、アルカリ性単純温泉。清流のせせらぎを聴きながら、お肌にやさしい美肌の湯をご堪能ください。

5.大湯温泉

紅葉美しい露天風呂(大湯温泉 龍門亭 千葉旅館)

青森県十和田市と秋田県鹿角郡の県境に位置する「大湯温泉」は、十和田湖の観光に便利な温泉街として有名です。

大湯川の周辺に多くの温泉宿が立ち並ぶ大湯温泉は、800年ほど前に自然に湧き出た温泉で、江戸時代には南部藩の保養温泉地とされていました。近くには観光スポットが目白押しで、鹿角観光の拠点として欠かせません。

夏には「大湯温泉夏祭り」が開催されます。大湯太鼓や踊り、露店や芸能の数々を楽しみながら、祭り気分を堪能しましょう。祭りは7月第4土日に開催され、2日目の夜には花火も打ち上げられます。その他、盆踊りや「大湯大太鼓まつり」、冬には雪祭りも開催されます。

錦見の滝(鹿角市大湯温泉)

大湯温泉の周辺には20か以上の滝があり、鹿角ならでは自然の躍動を感じながら、癒しの観光をするのに最適。中でも、車椅子でもいくことができる「錦見の滝」は人気があります。

6.花輪ばやし

花輪ばやし

鹿角市最大級の祭りイベント「花輪ばやし(はなわばやし)」は、日本三大囃子の1つ。2015年には、「花輪祭の屋台行事」として、国重要無形民俗文化財に指定されました。。

花輪ばやしが開催される8月19・20日には、豪華な屋台で街が彩られ、夜通しお囃子が鹿角に響き渡ります。祭りの前後日には藩政時代末期頃から伝わる七夕行事「花輪ねぷた」や、三味線・太鼓の囃子にのせてかがり火を囲みながら踊る「花輪町踊り」など、見応えたっぷりの祭りが開催されます。

祭り開催日以外は、道の駅かづの「あんとらあ」祭り展示館に花輪ばやし屋台が設置されているので、ぜひお立ち寄りください。

7.道の駅かづの「あんとらあ」

道の駅かづの「あんとらあ」

道の駅かづの「あんとらあ」は、鹿角市観光の情報収集のおすすめの施設。秋田県と岩手県を結ぶ国道282号線沿いにあり、八幡平と十和田湖をつなぐ鹿角を象徴する道の駅です。

館内に設置された旅行カウンターでは、八幡平やその周辺の観光名所に関する情報などを取り扱っているので、鹿角・八幡平観光に来た観光客にとっては心強い味方。さらに鹿角周辺の祭りを展示するコーナーもあるなど、ここだけで鹿角のあらゆることが理解できる観光スポットとなっています。

麺類から定食まで多彩なメニューが揃うレストランは、観光客に好評。鹿角のお土産を多数取り揃えた売店コーナー、鹿角名物の「きりたんぽ」や特産の漬物、鹿角の特産品を扱った体験コーナーもあり、鹿角の伝統とおいしさを直接味わうことができます。

8.大日霊貴神社

大日霊貴神社

「大日霊貴神社(おおひるめむちじんじゃ)」は秋田県鹿角市の由緒ある神社で、別名「大日堂」。起源は523年で、718年に行基が増築したと伝わります。以来1,000年以上の長きにわたり、鹿角の人々の信仰の対象とされてきました。

この神社で古くから伝わる伝統雅楽が「大日堂舞楽」です。これは、718年に大日堂が再建された際の祭礼の舞楽が起源と言われ、以後今日まで、この地の人々により伝承。現在では国指定重要無形文化財に指定されているほか、平成21年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。この「大日堂舞楽」は毎年1月2日にのみ奉納されるもので、年に1度しか見ることできない大変貴重なものです。

大日霊貴神社は、鹿角市中心部からほど近いJR「八幡平駅」のすぐそばと、とてもアクセスしやすい場所にあります。電車で簡単に行くことができる点も魅力。鹿角・八幡平観光で必見の観光スポットのひとつです。

9.八幡平アスピーテライン

八幡平アスピーテラインの紅葉(鹿角市)

「八幡平アスピーテライン」の愛称で知られる秋田県及び岩手県県道23号線は、秋田県と岩手県に横たわる八幡平を東西に横断する道路です。以前は有料道路でしたが、現在は無料で通行できます。

「アスピーテ」とは、地理用語で「楯状火山」のこと。粘性が低いため高く積みあがらず、緩やかな形状をした火山です。八幡平は、水のように粘性の低い溶岩が作りだした「アスピーテ」に分類される火山であることからこのような愛称が名付けられました。

この八幡平アスピーテラインは、観光名所である八幡平を横断。岩手山や火山活動が作り出した数々の湖沼などを眺めることができ、その絶景から日本百道路のひとつに数えられています。八幡平アスピーテラインのうち、八幡平山頂駐車場から西側が秋田県鹿角市。東側は岩手県八幡平市です。

毎年11月から4月までの冬季は積雪のため通行禁止。雪解けが進む5月になると除雪作業が始まります。除雪によって作られる「雪の回廊」は、春の風物詩のひとつとして、多くの観光客が訪れる観光スポットになっています。

またこの道は標高の高い場所を通るため、麓は温かくても八幡平山頂付近は雪がちらつくこともしばしば。思わぬところにアイスバーンが潜んでいる危険もあるので、最新の気象情報をチェックしてドライブしましょう。

10.八幡平ビジターセンター

八幡平ビジターセンター

八幡平アスピーテラインを挟み、高山植物で有名な「大沼」の向かい側にあるのが「八幡平ビジターセンター」。ビジターセンターでは、八幡平のできた過程や構造、生息する動物や植物の生態系などについて、映像や模型でわかりやすく解説しています。

特に八幡平は、「アスピーテ」と呼ばれる特徴のある性質を持った火山なので、そのような特性について理解するにはうってつけの場所。八幡平観光に訪れた観光客にとって、まずは立ち寄ってほしい観光スポットです。

八幡平ビジターセンターから道路を挟んだ向こう側に見えているのが「大沼」で、大沼自然探求路を散策できます。

11.後生掛自然研究路

後生掛自然研究路

「後生掛(ごしょうがけ)自然研究路」は大地の息吹を感じることができる八幡平の観光スポット。後生掛温泉のそばにある後生掛自然研究路は、1周約2km、歩いて40分ほど。硫黄の匂いとともに、地面から噴き出す天然の蒸気が泥を跳ね飛ばしつつボコボコと噴き出す光景を間のあたりにできます。

マッドスポットや吹上泉など多彩な火山活動を観察でき、地球が生きていることを実感できる観光スポットです。

12.後生掛(大沼)キャンプ場

後生掛(大沼)キャンプ場

観光名所が多い秋田県鹿角市や北東北を代表する有名な観光スポット「八幡平」を存分に満喫するには、一日では足りません。温泉旅館やホテルを利用する観光も多いかと思いますが、キャンプ場で家族や友人らと楽しい思い出を作ってみませんか。

「後生掛(大沼)キャンプ場」は、八幡平大沼の近くにあるキャンプ場です。鹿角市中心部から八幡平アスピーテラインで八幡平方面に進むと左手に見えてくる八幡平ビジターセンターのそばに、右に入る小道があります。キャンプ場への行き方を示す矢印看板に従っていくとみえてくるキャンプサイトが、この後生掛(大沼)キャンプ場です。

キャンプ場はセンターハウスを中心に、フリーサイトやデッキサイト、オートサイトからなり、多くのキャンパーたちを受け入れ可能。サニタリーハウスでは炊事や水洗トイレを利用でき、快適にキャンプできます。周辺には後生掛温泉など多数の温泉があり、日帰り温泉も楽しめます。

周囲は大沼など自然豊かな環境。散策で高山植物の観察などを楽しめますよ。鹿角・八幡平観光の拠点として、また、夏の思い出作りにも、ぜひ訪れたい観光スポットです。

13.秋田八幡平スキー場

秋田八幡平スキー場は、後生掛(大沼)キャンプ場の近くにあるパウダースノーで人気の高いスキー場です。

この秋田八幡平スキー場は、ゲレンデスキーを楽しむ観光客が多く訪れるほか、競技スキー大会も開かれています。標高差約200mのゲレンデには、上級者から初心者まで買滑走可能なコースが2本。リフトは1機ですがゲレンデは広々としているため、リフトに乗るために長く待つことは少ないでしょう。

秋田八幡平レストハウスでは、みそ・しょうゆ・豚骨ラーメンなどの各種ラーメンのほか、カレーや牛丼などのメニューが豊富にそろってます。特に、スキーで冷え切った身体に温かいラーメンは最高。また、レンタルスキーやボード、スキーウェアも取り扱っているので、観光客でも安心です。

アットホームな雰囲気が魅力の「秋田八幡平スキー場」。ウィンターシーズンの鹿角・八幡平観光で遊びにいってみてください。

◎鹿角市のおすすめ観光スポットまとめ

鹿角市には多彩な魅力が光る観光スポットがたくさんあります。そのどれもが昨日今日でてきたものではなく、長い年月をかけて作り上げられ、残ってきたもの。歴史の深い街、鹿角市。この街では、日本の成り立ちを自然と肌で感じることができます。癒しの観光として、また、勉強の一環として、一度は訪れたい場所です。

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