韓国の美術館の中でも国内最高水準のサムスン美術館は約15000点の美術品があります。海外旅行の楽しみのひとつは、その国の美術館めぐりですよね。期待に応えられるだけの展示物がサムソン美術館にはあります。ぜひサムソン美術館に足を運んでみませんか。
目次
ソウルのサムスン美術館で古典美術と現代アートのコレクションを鑑賞しよう
1. サムスン美術館leeumってどんな美術館?
サムスン美術館はその名の通りサムスングループが運営している美術館です。サムスンの創立者イ・ビンチョル氏は韓国の古美術品や文化財などを集めるのが趣味であり、この美術館は集められた美術品によって成り立っています。そのことから、イ・ビンチョル氏の苗字に美術館の語尾「um」をつけてleeumと名付けられました。
彼の意志を引き継いだイ・ゴニ氏が近代美術の収集を行い、サムスン美術館は韓国の伝統的な古美術と、世界に広がる近代美術の2つのギャラリーを持つことになりました。収集の数や、質は国立の美術館にも見劣りしません。そして展示物は古美術、近現代美術と独立してそれぞれの建物で展示されていますが、ロビーによってつながっています。
2. サムスン美術館自慢のコレクション
美術品の一点一点の展示の仕方が凝っていて、スペースも十分。ゆったりと楽しむことができます。古美術セクションの見どころは14世紀に書かれたお経「紺紙金泥大方広仏華厳経」と5世紀に作られた「台附馬形飾角杯」です。
近現代美術のセクションでは様々な国の様々な作品が並べられ、どの美術品も見応えがあります。半年ごとに作品が入れ替わるので、いつ訪れても新しい作品との出会いが。デジタルガイド(有料)の貸出もあり、日本語音声ガイドで美術品の説明を聞けば、より深く作品を理解することができるでしょう。
3. 外で楽しむ建築構造と屋外展示
サムスン美術館は建物自体が芸術品。主な2つの建物は有名な建築家によって設計されています。古美術セクションはスイス人の有名建築家マリオ・ボッタ氏の案。外壁は韓国の陶磁器の美しさを建物で表すために、テラコッタレンガを使っています。このテラコッタレンガは、火や土を表すとも言われています。ユニークな建物の形は、私達にとって、美術館への期待を高めてくれます。内部も螺旋状の設計になっていて、とても印象的です。
近現代美術のセクションはフランスのジャン・ヌーベル氏の建築物になっています。彼はフランスの芸術家でもあり、世界で初めての腐食したスチールとガラスで近未来的な芸術空間を作っています。屋外にも大きなオブジェの展示があり、建物との調和を見ることができます。
4. アクセスは梨泰院駅からの街歩きがおすすめ
多くのガイドブックでは地下鉄6号線の感江鎮(ハンガンジン)駅から徒歩で行くことをすすめていますが、梨泰院(イテウォン)駅から、街を散策しながら美術館へ向かうのもおすすめです。
梨泰院はもともと外国人向けに発展してきたエリア。小さな地球村と呼ばれることもあり、各国の大使館などもある場所です。最近では多くのお洒落なカフェやレストランなども増えてきています。革製品のオーダーなどもできるお店もあり、街歩きも楽しい場所です。寄り道しながらサムスン美術館に向かうのいいかもしれません。
◎まとめ:サムスン美術館の施設概要
敷地面積1200坪、延床面積4500坪で、所蔵美術品は15000点あります。観覧時間は10時30分~18時までです。チケット販売は17時30分まで。毎週月曜日は休館です。チケットは大人10000ウォン。
展示室の他に美術館ショップ「リウム」、カフェ「artisee」が併設されています。クロークや電子ロッカーもありますので、身軽な状態で鑑賞できます。韓国の旅はグルメとショッピングが人気ですが、美術館で文化的造詣を深めるのもおすすめです。