三清閣(サムチョンガッ)はソウルの喧騒を忘れさせてくれる、静かで落ち着きのある場所です。北岳山(プガッサン)の森に囲まれた三清閣では森の香り、川のせせらぎ、自然を身体いっぱいに感じることができます。
目次
三清閣はドラマのロケ地でも有名。北岳山(プガッサン)の森に癒されよう
1. 見どころは美しい韓屋建築
三清閣の代表といえば伝統家屋の韓屋(ハノッ)です。これらの建物は1972年の南北代表団の晩餐のために作られた建物で、自然と調和した美しさは訪れる価値があるでしょう。国賓のために使われた後、今では三清閣と共に一般開放されています。
建物は全部で6つ。それぞれ建物には意味があります。南北統一の希望を込めた一和堂。いつも秋の気配がする千秋堂など意味を知ると益々建物への造詣が深くなります。それらの内部はどこまでも美しく手の込んだ様子を見ることができます。これらの建築物を見るためだけに来閣する方も多いそうです。
美しい建築はTVドラマなどでもよく使われるそうで、ロケ地をめぐるのも楽しいかもしれません。ガイドブックに載っていることが少ないため、日本人の観光客も少な目です。ソウルの近くにこんな場所があったなんてと驚かれる方がほとんど。北岳山の緑の中でマイナスイオンを浴びながらのんびりと三清閣を歩いて見ませんか?
2. 韓食堂の現代的な宮廷料理が人気
現在は韓屋のひとつひとつが活用されていて、一和堂は韓定食を食べることができます。料理長は30年間韓国料理を極め、伝統的な韓国の味を守ってきました。それらの解釈を宮廷料理に取り入れ、現代的な韓定食を作り上げています。
彩りが美しく、食べるのがもったいないと感じられる料理を、多くの観光客が楽しみにしています。値段は高めの設定ですが、冷麺などの単品からコース料理まで、様々なメニューがラインナップ。日本人の利用は少ないですが、日本語のメニューもあります。韓国ドラマでもよく使われるロケ地なので、韓国ドラマファンにはたまらない場所です。
韓食堂で食事をしたい方は予約することをおすすめします。時間に余裕を持って、この三清閣を楽しんでみてください。
3. ソウルの景色を一望する茶院で休憩
一和堂で伝統的な韓定食を食べた後、2階にある茶院(タウォン)でティータイムはいかがでしょうか。お茶だけでなく軽食事も取れます。茶院最大の魅力はテラスから望むソウル市内の景色。この景色を見ながらのひと時は、韓国旅行最大の癒やしの時間かもしれません。茶院と言うだけあって、種類は少ないながら、オーセンティックなお茶も用意されています。美味しいお茶とゆっくりと流れる時間を茶院で愉しみましょう。
4. アクセスは無料シャトルバスで
三清閣に行くにはタクシーの利用が便利ですが、時間さえ合えばシャトルバスも使えます。マイクロバスで予約の必要はありません。最大のメリットは無料ということです。【三清閣⇒景福宮⇒曹渓寺⇒永豊文庫⇒乙支路入口駅⇒プレスセンター⇒教保文庫⇒ギャラリー現代⇒三清閣】が運行ルートです。
地下鉄駅周辺がバス停になっているので、利用する地下鉄に合わせて降車するといいでしょう。本数が1時間に1本なので、利用する場合は時間にも気をつけてください。ソウル市内の渋滞に巻き込まれると時刻表通りの運行にはなりませんので、時間には余裕を持って利用しましょう。21時が最終便です。
◎ まとめ
ソウルとは思えない静かな空間でリフレッシュするにはこの三清閣は最高の場所だと思います。アクセスは少し不便ですが、いつもの韓国旅行とはちょっと違う新しいソウルの発見になるはずです。新緑の季節には目に眩しいほどの緑、紅葉の季節は燃えるような赤と、四季それぞれに楽しむことができます。ソウル旅行へ行く際は三清閣に立ち寄るプランもぜひ取り入れてみてください。もっともっと韓国が好きになるはずです。