神々が天降った日本神話の里!宮崎県高千穂の観光スポット11選

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神々が天降った日本神話の里!宮崎県高千穂の観光スポット11選

高千穂町は宮崎県北西山間部に位置し、熊本県の阿蘇地方と境を接しています。「高千穂」といえば日本神話において、高天原から神々が降り立った地として知られています。険しい山々に囲まれた高千穂町には、伝説の舞台にピッタリな、神秘的な観光スポットがたくさん!この記事ではお隣の日之影町と合わせて、天孫降臨の里の観光名所を11選お送りします。

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神々が天降った日本神話の里!宮崎県高千穂の観光スポット11選

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1. 高千穂峡

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神話の里高千穂に来たら、まずは高千穂峡に降りてみましょう。高千穂峡は阿蘇の火山活動によって堆積した凝灰岩層が、五ヶ瀬川の流れによって削られてできたもの。高さ100m近くにもなる切り立った峡谷が、7kmにもわたって続いています。

高千穂峡の最も有名な景観は、狭い峡谷の崖から楚々として注ぎ落ちる真名井の滝。エメラルドグリーンの川面と一条の滝筋、そして柱状節理の岩々の織りなす風景には、神性というものを感じずにはいられないでしょう。真名井の滝周辺には遊歩道が整備されているので、高千穂峡の奇岩奇勝を味わいながらゆっくり散策しましょう。

2. 天岩戸神社

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高千穂町中心部から岩戸川を遡ったところに、天岩戸神社があります。須佐之男命(スサノオノミコト)の乱暴狼藉に業を煮やした天照大神が身を隠したとする天岩戸(あまのいわと)をご神体とする神社です。

天岩戸跡といわれる崩れた岩窟が神社の川向こうの崖の中腹にあるのですが、通常の参拝では目にすることはできません。社務所に申し込むと、お祓いを受けたうえで神職の方の案内で、天岩戸を望むことのできる遥拝所に通してもらえます。ただし、写真撮影は禁止されているので、神話舞台を静かに仰ぎ眺めるだけにとどめましょう。

3. 天安河原

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天照大神が天岩戸にお隠れになると、地上も天上の高天原も真っ暗闇となり、さまざまな厄災に見舞われました。困った八百万の神々が集まって対策を協議した場所が、天安河原(あまのやすかわら) です。天岩戸神社の西本宮から岩戸川に下り、500mほどさかのぼったところにあります。

大きく口を開いた洞窟で、たくさんの小石が散らばり積まれているようすは、会議場というよりはどちらかというと賽の河原のような景観。ただ、洞窟の中の天安河原宮から川筋を振り返ると、静謐として雰囲気に浸ることができますよ。

4. 国見ヶ丘

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高千穂町中心部北西の国見ヶ丘は、一面の雲海を見ることのできる観光スポットとして、近年注目を集めています。雲海が出現しやすいのは、良く晴れて風のない晩秋の早朝で、冷え込みが強いほど確率が高くなります。高千穂の里がすべて雲に埋まり、その上に山々の稜線が連なっている様子は、まるで水墨画の世界です。

たとえ雲海は見られなかったとしても、標高513mの展望台から眺める高千穂盆地の景色は格別です。無料の駐車場も整備されているので、車で高千穂を観光する際はぜひ立ち寄ってみてください。

5. 高千穂神社

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高千穂町中心街から高千穂峡へと向かう中途に鎮座しているのが、高千穂神社です。十一代垂仁天皇の御代の創建とされ、現在の本殿は江戸時代の安永七年(1778)に造り替えられたものです。

樹木に囲まれた静かな境内には、根本がつながった夫婦杉や、源頼朝が奉納したと伝わる国重要文化財の鋳鉄製の狛犬などの見どころがあります。また毎日午後8~9時には、境内の神楽殿において観光客向けの高千穂神楽が奉納されています。高千穂の夜神楽は国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能で、本来は毎年11月中旬~2月上旬にかけて、町内のおよそ20の集落で奉納されるものです。

6. あまてらす鉄道

2005年の台風14号による被害で廃線となるまで、高千穂には延岡との間に高千穂鉄道が走っていました。その線路の一部を利用した観光列車が、「高千穂あまてらす鉄道」です。

高千穂駅からトンネルを抜けて天岩戸駅を通り、その先の鉄橋までを往復するおよそ30分のトロッコ列車の旅。客車の真ん中は強化ガラスになっていて、高千穂鉄橋からは眼下に高さ105mからの景色も見られます。

基本的に土日祝日の運行ですが、臨時便やスケジュールの変更もしばしばあるので、観光の際はHPで確認しておくことをおすすめします。ちなみにあまてらす鉄道の切符を買うと、切符の形のクッキーもついてくるので、良いお土産になりますよ。

7. トンネルの駅

かつて高千穂鉄道には、熊本県阿蘇の高森駅まで延伸・接続する計画がありました。建設中の事故が原因でこの区間が開通することはありませんでしたが、掘削が完了していたトンネルの1つを焼酎の貯蔵庫として利用している施設が、「トンネルの駅」です。

長さ1,115mのトンネル内には、1300本もの焼酎の樽がずらりと並んでいて壮観です。貯蔵樽から染み出る焼酎の芳醇な香りがトンネルを満たしていて、かいでいるだけで気持ちよくなってきてしまいます。見学および試飲は無料!お土産コーナーも併設されているので、高千穂でのショッピングにおすすめの観光スポットでもあります。

8. 青雲橋

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高千穂町の手前の日之影町は、五ヶ瀬川が形成する山あいの町。深い谷が続く町内には、「日之影の三大橋」と呼ばれる3つの大規模な橋梁観光スポットがあります。

なかでも日之影バイパスに架かる青雲橋は、東洋一の規模を誇るアーチ橋です。高さ137メートル、長さ410メートルの青くて巨大な鉄鋼橋は、下から見上げるとまるで空に浮いているかのような迫力があります。

三大橋の他の2つは、日本一の高さの林道橋「龍天橋」と、日本一の規模のコンクリートアーチ橋「天翔大橋」。延岡から高千穂へ観光に向かうときは、日之影町の険しい地形ならではの美しくも雄々しい名物橋にも足を止めてみて下さい。

9. 石垣の村 戸川

青雲橋の下を流れる日之影川をさかのぼると、戸数わずか7戸の小さな戸川集落があります。この地区の特徴は、なんといっても累々と連なる高い石垣!家々の周りだけでなく、棚田の1枚1枚まで石垣でしっかり固められています。

記録に残っている最も古い石垣は、江戸時代後期の嘉永~安静年間ごろに築かれたもの。その石垣の技術には目を見張るものがあります。苔むし蔦のからまる石垣を横目に歩く戸川の集落には、のどかさや風景美だけでなく、厳しい土地をなんとか開拓しようと努力してきた人々の強い意志が感じられるでしょう。

集落のすぐ脇には石垣茶屋が建設され、地元産の素材を使ったそばやうどんがいただけますよ。

10. 槵触神社

天孫降臨の地にふさわしい難読スポットの槵触(くしふる)神社。高千穂町の東の郊外に鎮座し、背後の槵触山をご神体とする古社です。『日本書紀』や『古事記』によれば、「槵触之峯」は、天降った神々が実際に最初に足を付けたところ。境内周辺には八百万の神々が集まり高天原を遥拝したところとされる「高天原遥拝所 」や、高天原から汲んできた水を移したとされる「天真名井」など、神話にまつわる見どころが散在しています。

槵触神社からは、これらの神話史跡をたどる遊歩道のコースが整備されています。高千穂の歴史や伝説に触れてみたいという人は、ぜひ時間をとって歩いてみてください。

11. 栃又棚田・尾戸の口棚田

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深い谷を形成する山々の中腹に集落が点在する高千穂町や日之影町には、棚田の風景がそこかしこに広がっています。とくに観光スポットとして知られているのが、天岩戸神社に向かう途中にある栃又棚田と、そこから岩戸川を挟んだ反対側の尾戸の口棚田です。どちらも日本の棚田百選に認定されていて、狭い田んぼが階段状にびっしりと連なっている風景を見ることができます。

田んぼに水を張る初夏に、青く若い稲が波を打つ盛夏、そして黄金色の稲穂がたわわにこうべを垂れる秋。高千穂の棚田はいつ訪れても、季節ごとに独特の景観で観光客を魅了します。

◎まとめ

高千穂町と日之影町の観光名所を11か所ご紹介しました。神々が初めて日本の大地に足を付けたとされるところだけに、神性を感じさせるスポットばかりでしたね。今回取り上げた以外にも、もちろんたくさんの神社や神話にまつわる見どころがあります。ここではぜひ俗世の世事を一時忘れて、日本の原風景にたっぷり浸ってみてください。

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