飛行機の航空券の購入は、電車やバスの乗車券に比べて慣れるまでは不安ですよね。どのように選んだらよいのか、あるいはどのように購入したらよいのか。また、少しでもチケット代を安く抑えるにはどうしたらよいのかなど、気になる点がいろいろあります。今回は、航空券の取り方とコツについて説明します。
目次
海外航空券はどうやって購入する?安いチケットの取り方をお教えします
航空券の購入方法は大きく分けて3通り
かつては航空券といえば、旅行代理店を通じて手配するのが主流でした。ですがインターネットが普及した今日、個人がオンラインで購入する方がメジャーとなりつつあります。現在では、航空券の取り方は大きく次の3つの方法に分けられるでしょう。
◆旅行代理店の窓口を訪ねて購入する
昔ながらの方法ですが、今なお根強い需要があります。一番のメリットは、何といっても経験豊富なスタッフに相談しながらプランや飛行機を選べるということ。とくに海外旅行の経験の少ない人にとっては、チケットを手配する手間が省けたりアドバイスを受けられたりするのは大きなメリットです。
また、ちょっとわがまま気味にお願いしたとしても、代理店のスタッフはにこやかに希望に沿った航空券を探してくれることでしょう。旅程も定まっていない段階から気軽に相談できるという安心感もります。
ただし、購入までにコストがかかっている以上、オンライン予約などに比べてチケット代が割高になってしまうのは仕方のないところです。また、店舗を訪ねて航空券を受け取らなければならないという手間もあります。
◆航空会社のHPで直接申し込む
航空会社から直に購入すれば、中間業者を通すよりも安くチケットを手配できる可能性があります。また、タイミングによっては各航空会社が実施する独自キャンペーンなどの割安航空券を利用することもできます。その航空会社の飛行機の席を直接押さえるわけですから、トラブルが最も起こりにくいのもこの方法といえます。
デメリットは、当然ながらその会社の便しかとることができないという点です。就航している会社が限られていたり、特別その航空会社にこだわりたい理由があれば別ですが、国際便では複数の選択肢があることが普通です。したがって他の便やルートも含めた相場の価格を調べてからでないと、より安い航空券があるのに見逃してしまうこともあり得ます。
◆予約サイトを利用する
航空券予約サイトを利用すれば、多くの航空会社やルートを比較・検討し、その中から条件に合った割安のチケットを見つけ出すことができます。各社それぞれチケット料金を安く抑える工夫をしているので、航空会社で直接申し込むのとほとんど変わらない価格で購入することができます。
また、同じ便でも予約媒体によってチケット代が異なることが往々にしてあるので、各予約サイトの価格をさらに比較するメタサーチと呼ばれるサービスを行うサイトもあります。日本では、スカイスキャナーというメタサーチが最も知られています。こうしたサイトを駆使すれば、容易に最安値の航空券を見つけ出せるでしょう。
デメリットは、サイトごとに支払い方法や手数料、キャンセルの条件などが大きく異なるので、慣れていないと混乱やトラブルにつながりやすいことです。利用する際は予約前に、ひと通りの要件を確認しておくことが大切です。
航空会社のHPでの航空券の取り方
では実際の航空券の購入はどのようにするのでしょうか。まずは航空会社のHPから予約する手順を、JALの公式サイトを例に見ていきましょう。
まずは目的地と日程を入力して、検索ボタンをクリックします。
ここでは国際便のなかから、台北を選んでみます。
便数の多い区間だと、このように選択肢やプランもたくさん出てきます。どれを選ぶかで金額に大きな差があることが分かります。
往復の場合は行きと帰りの便をそれぞれ選んで、次に進みます。
利用者の情報を入力したら、予約は完了です。この後、購入手続きが終われば、オンラインでチケットが発行されます。
また座席指定が可能なプランであれば、購入手続きの前後に選択画面を開くことができます。
予約サイトでの航空券の取り方
予約サイトでも購入方法は基本的に変わりませんが、複数の航空会社やルートにまたがる分、検索や選び方に少しコツが要ります。
今回はこちらの予約サイトを例に見てみましょう。
目的地は、とりあえず花の都パリにしてみます。
予約サイトで検索した場合は、大きめの空港ならこのように複数の航空会社の便が表示されます。
この画面で1つか2つに決められる選択肢の幅なら問題ありませんが、主要都市の場合は膨大な量のプランが検出されます。
選択肢が多すぎて選びにくい場合は、こちらの絞り込み機能が便利!どの予約サイトにもまず備わっている機能で、乗り換え回数や除外したい航空会社などを選択することで、プラン数をぐっと絞り込むことができます。
サイトによって、ほかにも時間帯や価格帯など、さまざまな絞り込みの枠が設けられています。
後の手続きは、航空会社のHPから直接申し込む場合とほとんど変わりません。
たいていのサイトでは、支払期限を過ぎてしまうと予約が自動的に取り消されてしまうので注意してください。
航空券をより安く購入するテクニック
◆日程が決まったらすぐに予約!
一般的に、飛行機のチケットは申し込みが出発日に近いほど高くなるといわれています。スカイスキャナーの2014年の調査によれば、最も安くなるのは出発日の20週前(4~5か月前)だそうです。20週を切ってから計画したとしても、行くことがほぼ確実となった時点で航空券を予約するのが最善といえます。
また、JALやANAが積極的に発信している早割も、安く航空券を手配する有力な手段です。通常の料金より格段に割安ですが、その代わりキャンセルできないなどの制約があるので、利用の際は条件に注意して下さい。
◆航空会社やオンライン旅行会社の最新情報をチェック
各航空会社では、それぞれ独自にキャンペーンを実施しています。とくにLCC(格安航空会社)では、宣伝効果を狙った採算度外視の爆安航空券が売りに出されることがあります。メルマガに登録するなどこうした情報に敏感になることで、格安の航空券をゲットできる可能性も高まります。
ただし、こうしたキャンペーンの航空券は日程や利用条件が細かく指定されていることがほとんどです。その条件に合わせて予定が組めれば申し分ないのですが、なかなかそう上手くはいかないのが現実。もし運よくピッタリの航空券があれば、すかさず予約することをオススメします。なにせ破格の割安チケットは誰でもほしいので、たいてい短時間で売り切れてしまいます。
◎まとめ
飛行機のチケット、とくに海外航空券の取り方とお得な購入の仕方について解説しました。ネットの普及により航空チケット業界でも競争がどんどん激化し、さまざまなお得チケットが出回るようになっています。航空券の取り方に慣れれば、そうした割安航空券の情報をいち早くキャッチして、よりリーズナブルに海外旅行が楽しめるようになりますよ。