バルト海の真珠!ラトビアの首都、リガでおすすめの観光スポット

画像出典:Bryan Ledgard

バルト海の真珠!ラトビアの首都、リガでおすすめの観光スポット

バルト海に面する北ヨーロッパのラトビア。その首都であるリガは、バルト海の真珠ともいわれる美しい港町です。世界遺産に登録されている旧市街は、ロマネスク、ゴシック、バロックなどのさまざまな建築様式が混在しており、ドイツ人によってつくられた中世ドイツの街並みとよく似ている街並みは「ドイツよりもドイツらしい」といわれ、今も綺麗に保存されています。バルト三国の中でも最も歴史のあるリガは、観光スポットが多くありますが、街がコンパクトなため観光しやすいのも特徴。今回はそんなリガでおすすめの観光スポットをご紹介します。

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バルト海の真珠!ラトビアの首都、リガでおすすめの観光スポット

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1.リガ城

出典: Dan

リガ城は旧市街地区にある城で、現ラトヴィア大統領官邸です。リガでは1297年から1330年にリヴォニア騎士団とリガ市民との間で、激しい抗争が起こっており、14世紀初頭にはリガ市民が騎士団の城を破壊します。長い抗争の結果は騎士団側の勝利で終わり、リガ市民は破壊した城の代償として、現在の場所に城を建てさせられます。

創建時のリガ城は軍事目的の要素が強かったため、周囲は堀で囲まれ、石造りの厚い壁で覆われた造りでした。1470年まで騎士団長の居城として使用されていましたが、その後騎士団が解散するとポーランドやスウェーデン、ロシアの支配下に置かれます。第一次世界大戦後にラトビアは独立を果たし、城は1922年に初代ラトヴィア大統領官邸とされました。2013年には火災に遭い、その後は内部の修復が行なわれ、2016年8月に終了して現在は再び大統領官邸となっています。

現在、リガ城は北側部分がラトビア歴史博物館として、ほかの部分を大統領府として使用されています。ラトビア歴史博物館には、出土品や再現図などを使って各地方の民族の歴史を解説した展示や教会から集められた彫刻群などがあり、見ごたえがありますよ。

2.リガ大聖堂

出典: Jorge Láscar

リガ大聖堂は、1211年ローマ教皇の命を受けたアルベルト司教によって建てられたルーテル教会の大聖堂です。バルト三国でも最大規模の大聖堂は、約5世紀に渡って増改築が繰り返されたため、創建当初はロマネスク様式の建物でしたが、その後は初期ゴシック様式、バロック様式へと改築され、さまざまな建築様式が融合した大聖堂となり、18世紀後半に現在の姿になりました。

大聖堂内にある約7000本のパイプを持つ1883年製のパイプオルガンは世界で4番目に大きなパイプオルガンとして有名で、毎日12:00にはパイプオルガンのコンサートが開催されています。また、聖堂内のステンドグラスも見どころの一つ。リガの歴史を映した美しいステンドグラスには圧倒されるでしょう。そして現在、大聖堂内の一画は博物館となっており、先史時代からの歴史やリガの海運についての資料が展示されているので、ぜひ見学してみてくださいね。

3.自由の記念碑

出典: Dan

自由の記念碑は、1918年から1920年に起こったラトビア独立戦争で、殺された兵士に捧げられた記念碑です。記念碑の上には3つの星を掲げる自由の女神が設置されており、周囲にはラトビアの文化や歴史を表した13の彫刻を見ることができます。

4.聖ペテロ教会

出典: Andrew Crump

聖ペテロ教会は、もともと1209年に先住民のリーヴ人によって建てられた木造教会でした。その後は石造教会へと改築され、カトリックの教会として機能していましたが、1524年の宗教改革が行われた時にルター派の教会となりました。

何度も改築と修復を繰り返した教会の現在残っている大部分は、第二次世界大戦後に再建されたもので、街のランドマーク的存在の尖塔は、1690年に創建されました。この塔も何度も落雷による火災などで焼け落ち、その度に修復や改築がされてきました。塔にはエレベーターで上がることができ、高台からはリガの街を一望することができるので、ぜひ絶景を堪能しましょう。

5.リガ自動車博物館

出典: peterolthof

リガ自動車博物館は、旧市街から少し離れた場所にある、自動車博物館です。2016年に内装が改装され、体験型のコンテンツがより充実しました。館内にはラトビアや世界で使用されていたクラシックカーやオートバイなど200台以上が展示されています。

見どころは、なんといっても世界的にも珍しい旧ソ連時代の車の豊富なコレクション。また、ソビエトの最高指導者でもあったブレジネフの事故車なども人気となっています。そのほか、併設されているミュージアムショップでは、ロシア製のミニカーなど珍しいものもあり、お土産にもおすすめです。

6.ブラックヘッドハウス

出典: Arian Zwegers

ブラックヘッドハウスは、14世紀に建造されたゴシック様式の建物です。ブラックヘッドとは、中世の独身男性貴族の組合のことで、ここは当時リガに暮らしていた未婚の外国商人が集まるパーティーホールとして使われていました。1941年にはドイツ軍の空襲で破壊されてしまいましたが、2000年に再建されました。

7.三人兄弟の家

出典: Ints Vikmanis/Shutterstock

三人兄弟の家は、マザーピルス通りに面した三連を成すリガの典型的な建物群です。向かって右側の建物は15世紀に建てられたリガ最古の石造住宅で、階段式の切り妻とゴシックの壁がんで装飾されています。中央の建物は17世紀に建てられたオランダのマニエリスム様式、左側の建物は17世紀末に建てられたバロック様式となっています。

現在は建築博物館となっており、内部を見学することができます。3つの建物はそれぞれの特徴を持っており、ラトビアの住宅の構造がよくわかるでしょう。また、中庭にも注目してみてください。他の建物との共有スペースになっており、不思議な空間が広がります。

8.火薬塔

出典: Curioso/Shutterstock

火薬塔は現在、ラトビアに唯一残る中世の防御施設です。建物は1621年にスウェーデン・ポーランド戦争に巻き込まれ上部が破壊されましたが、1650年に再建されました。また、建物の外壁にはソ連軍による侵攻の際の銃弾が多数壁に埋め込まれているのを見ることができます。

現在、火薬塔の内部はラトビア軍事博物館となっており、ラトビアの独立に至るまでのさまざまな歴史を見学することができます。十字軍の襲来から第一次世界大戦や独立戦争、第二次世界大戦などと時代ごとに分けられており、20世紀の武器や軍服なども展示されています。

9.猫の家

出典: Alistair Young

猫の家は、屋根の上で背伸びをする2匹の猫の像が印象的な建物です。1909年に建設された建物はユーゲントシュティール建築として、現在でも貴重な建築物で街並みと調和しています。もともとはラトビア人商人の住宅として使用されていましたが、当時リガにあった商人大ギルドへ入会可能だったのはドイツ人のみでした。

そこでドイツ人に抗議するために、この猫は大ギルドにお尻を向けて設置されました。その後、ラトビア人商人もギルド入会が認められるようになって、猫は現在の向きに変えられました。現在では、この猫はリガのシンボルにもなっており、お土産のデザインとしても人気があります。

10.スウェーデン門

出典: Tahbepet

スウェーデン門は、1698年にスウェーデン軍兵舎の前に建設された通路で、スウェーデン兵が城壁の外の宿舎と行き来するために頻繁に利用していたことから名付けられました。かつて、リガの住人は外国人と接することを禁止されていましたが、一人の若い女の子がスウェーデン兵と恋に落ち、この門で密会を重ねていました。

そして、それが発覚した女の子は壁に埋め込まれて処刑されてしまいます。そんな悲しい伝説のあるスウェーデン門ですが、現代では門をくぐると幸せになると言われており、新婚カップルの聖地として有名で、新婚カップルの名所として人気があります。

◎まとめ

リガの観光スポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?中世ドイツの街並みの雰囲気を感じられ、街中には歴史を感じられるスポットがたくさんあります。また、観光の起点となるリーヴ広場やドーマ広場では、周りを見渡せば観光名所がいくつも見られるので、体力にあまり自信がない方でも安心して回ることができます。ぜひ、そんな魅力の詰まったリガを次の旅行先にしてみてはいかがですか?

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