「バルトのパリ」と謳われた街、世界遺産リガ歴史地区をご紹介!

画像出典:Chamille White

「バルトのパリ」と謳われた街、世界遺産リガ歴史地区をご紹介!

バルト三国の中心に位置するラトビアの首都リガは、かつて「バルトのパリ」と呼ばれていた美しい街。都会的で洗練された新市街と隣り合わせに、今も大切に保存されているリガの旧市街がリガ歴史地区として1997年に世界遺産に認定されました。

また世界遺産含む大都市リガは、バルト三国で最も大きな都市として知られています。リガ歴史地区では毎年夏に伝統的な夏至祭が開かれ、世界遺産の観光とあわせて訪れる観光客で賑わいます。

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「バルトのパリ」と謳われた街、世界遺産リガ歴史地区をご紹介!

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リガ歴史地区とは?

世界遺産となっているリガ歴史地区はダウガヴァ川から東側のリガ旧市街を指します。リガ歴史地区を占めているのは主に13世紀末頃に建設された歴史ある建物で、リガ城や城壁、教会など世界遺産としての見所がぎゅっと凝縮されています。

一大観光地のリガ歴史地区ですが、比較的物価が安く観光客に優しい世界遺産と言えます。ミトンをはじめラトビアの工芸品を扱う店がたくさんあり、ラトビア雑貨の買い物も楽しみの一つです。

リガ歴史地区へのアクセス

世界遺産に認定されているリガ歴史地区への最寄駅はラトビア鉄道リガ駅、リガのバスターミナルからそれぞれ徒歩5分ほどです。リガ歴史地区内では交通機関がなく徒歩で周ることになります。リガ歴史地区を出ると、トラムや市内バスが走っています。

リガ歴史地区おすすめポイント①:聖ペテロ教会からの眺め

出典: Illya Kondratyuk/flickr.com

聖ペテロ教会は、世界遺産リガ歴史地区のランドマーク。教会の始まりは13世紀まで遡り、現在の教会は18世紀に改築されたもの。教会の顔とも言える天を貫くような塔からの眺めが抜群で、リガ歴史地区の街歩きのスタートにふさわしい場所です。

塔の高さは全長およそ123m。塔の72m地点の展望台へエレベーターで上がると、360度のパノラマで世界遺産の街並み全域を見渡すことができます。世界遺産であるリガ歴史地区を囲む新市街とダウガヴァ川、遠くのテレビ塔までも見渡せるので、街並みを比較してみると面白いですよ。

また聖ペテロ教会のそばにあるブレーメンの音楽隊の像も人気の撮影スポットです。向かいに建つ聖ヨハネ教会や、ヤーニスの中庭も美しいのであわせて散策しましょう。

リガ歴史地区おすすめポイント②:夕日に輝くブラックヘッドの会館

出典: TausP./flickr.com

ブラックヘッドの会館とは、世界遺産リガ歴史地区の西側に建つ赤レンガの建物のこと。現在の姿は1999年に再建されたものですが、15世紀建設当時の姿を完全に再現しています。彫金の装飾と時計が美しいデザインで、時計の下にはギリシア神話に登場する神像が配置されています。

ブラックヘッドの会館前は石畳の広がる広場になっており、リガの守護聖人である聖ローランドの像が飾られています。世界遺産に認定されているリガ歴史地区内には、数々の美しい建造物がありますが、特に煌びやかなのがこのブラックヘッドの会館。夕暮れの時間になると、赤レンガの建物に夕日が差してより光り輝きます。

夏場は日が長くなり、夕暮れといえど日が沈むのが22時を過ぎることも。施設は17時前後に閉まってしまいますが、世界遺産のリガ歴史地区に建つ歴史建造物の外観を見て歩くだけでも充実した街歩きになります。

リガ歴史地区おすすめポイント③:リガに住む屋根の上の猫

出典: Jorbasa Fotografie/flickr.com

世界遺産のリガ歴史地区にはいくつかの特徴的な建物がありますが、その中でもっとも愛らしさを振りまいているのが「猫の家」。その名の通り、建物の屋根に背伸びする猫の像がくっついています。

猫の家はリガ歴史地区のほぼ中心に位置するリーヴ広場に面して建ち、向かいには大ギルドの会館があります。今では大ギルドの会館の方へ顔を向けている猫ですが、かつては大ギルドの会館にお尻を向けていました。この家の主人だった商人が、ギルドに加入できなかったことに怒って猫にそっぽを向かせたのだとか。

三角屋根の上にちょこんと乗って通りを眺める猫は、世界遺産となったリガ歴史地区の人気者です。リーヴ広場の周りにはカフェやレストランがたくさんあり、休日問わず多くの人で賑わっています。

リガ歴史地区の注意事項

世界遺産となっているリガ歴史地区内は美しく整備されており、人通りも多いのであまり危険を感じませんが、リガ駅からリガ歴史地区方面へと向かう地下道は少し注意が必要です。昼間でも薄暗く物乞いもいて、雨の日や夜遅くは観光客を狙ったスリが発生します。

世界遺産として観光地化されたリガ歴史地区ですが、貴重品には気をつけて世界遺産の見学を楽しみましょう。

◎まとめ

世界遺産であるリガ歴史地区のすぐ隣には緑豊かな広い公園があり、散策をするのにもってこいです。リガ歴史地区を背景にする公園では遊覧船が行き交う川が流れ、美しい風景を堪能できます。

ラトビアのリガ歴史地区、エストニアのタリン、そしてリトアニアのヴィリニュスの旧市街は全て世界遺産に認定されています。各都市それぞれの美しさを持つバルト三国の世界遺産を見比べてみてください。

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