アメリカのリゾート都市では当たり前?リゾートフィーについて解説します

アメリカのリゾート都市では当たり前?リゾートフィーについて解説します

ハワイやラスベガス、マイアミといったアメリカのリゾート都市では、宿泊料とは別にリゾートフィー(Resort Fee)という名目の支払いを求められることがよくあります。クレジットカードなどで支払いを済ませている場合でも、チェックインやアウト時に別途請求されるので、知らないとビックリ仰天してしまうことになるでしょう。この記事では、アメリカの人気リゾート都市を訪れるなら押さえておきたいリゾートフィーについて解説します。

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アメリカのリゾート都市では当たり前?リゾートフィーについて解説します

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リゾートフィーとは

出典: weyo / PIXTA(ピクスタ)

「リゾート税」という表記もたまに見ますが、フィー(fee)とは料金という意味で、公的な税金ではなく各ホテルが独自に設けている追加費用です。設定していないホテルもありますが、とくにハワイではかなりの宿泊施設で導入されています。

値段もホテルによって大きく差があり、安いところでは10ドル程度ですが、高いところでは30ドルを超えます。1日ごとに加算されるものなので、連泊すれば相当な金額に達してしまいます。

払わなければならないだけで客に得るものが無ければ「税」に近いものといえますが、リゾートフィーは言い換えるならサービス利用料です。日本のホテルであれば宿泊料金に含まれているようなサービスが、別料金として設定されていると考えればよいでしょう。

ホテルによっては「アメニティ・フィー」や「ファシリティー・フィー」など、違った呼び方をしていることもあります。

リゾートフィーがかかる地域

出典: Earthscape / PIXTA(ピクスタ)

リゾートフィーが最も普及している地域として有名なのが、ホノルルとラスベガスです。日本人にとくに人気のアメリカのリゾート観光地ハワイでリゾートフィーが必要というのは、意外な感じかもしれません。アメリカ東海岸のリゾート地マイアミでも、リゾートフィーが設定されているホテルが多くみられます。

上記3都市が、リゾートフィーの中心的な存在です。そのほかにもロサンゼルスとその近郊のアナハイム、マイアミと同じフロリダ州のオーランドなどにもリゾートフィーを課しているホテルが存在します。リゾートフィーを設定するかどうかはホテル次第なので、これらの地域に限らずアメリカで宿泊する際には、追加料金の有無についてしっかり確認をした方が良いでしょう。

リゾートフィーに含まれるサービス

リゾートフィーはホテルでのサービスや施設の使用料金に相当するものですが、その内容はホテルによってさまざまです。一般的なのはアメニティ交換や部屋への新聞配達、高速インターネットやWi-Fiの使用、フィットネスなどホテル内施設の利用、電話のかけ放題などです。

このほかにホテル催行のアクティビティや各種クーポン、駐車場の無料利用、レストランでのドリンクサービスなど、しばしばホテルごとに独自のサービスが含まれています。

たとえこれらのサービスを一切利用しなかったとしても、リゾートフィーはしっかり請求されてしまうので気を付けてください。

上の画像は、ハワイのとあるホテルの予約画面です。左下のエクストラという部分がリゾートフィーで、このホテルでは「アメニティ・フィー」という呼び方をしています。リゾートフィー19.05ドルの中身は、ビーチチェアやビーチパラソルの使用権、フィットネスセンターの利用、シュノーケルグッズの貸出、ロビーでの新聞閲覧などとなっています。

このホテルは良心的な方で、リゾートフィーについてこれだけ大々的に掲示してくれています。さらにもう1つ良心的なことに、右側の宿泊料金合計にリゾートフィーが含まれています。リゾートフィーが設定されているにもかかわらず、合計金額に含まれないこともあり、その場合は別途フロントで支払わなければなりません。

リゾートフィーを払うメリットはある?

どうしても払わされている感の強いリゾートフィーですが、料金以上のサービスを利用すれば、むしろお得ということになります。たとえばラスベガスでは、インターネットの接続は基本的に時間割料金です。もし長時間ネットを利用するのであれば、リゾートフィーにネット使い放題が含まれているホテルの方がリーズナブルといえます。

どうせ支払うなら使えるサービスはできるだけ利用して、その合計額がリゾートフィーの料金を上回れば、とりあえず損はしていないという考え方もあるでしょう。もちろん、興味のないサービスまで受ける必要はありませんが、費用対効果に鑑みれば必ずしも常に割高であるとは言い切れません。サービスの内容とリゾートフィーの金額を天秤にかけて、ホテル選びをすると良いでしょう。

リゾートフィーの注意点

ツアーでハワイやラスベガスを旅行すると、リゾートフィーの存在には気が付かないかもしれません。ですが、ツアー料金にリゾートフィーを含めるかどうかは、やはり各旅行会社の判断にゆだねられています。もし含まれない場合は、「現地で支払が必要」などと表記されることになります。

また、リゾートフィーには宿泊料金と別に税金がかかります。税率は場所によって異なりますが、リゾートフィーの値段が高額だったり連泊したりすると、税負担も看過できない額になります。

そもそもリゾートフィーがかかる場合は予約画面等に明記しなければなりませんが、どこにどのように書くかは決まりがありません。宿泊料金の案内とは別に、隅に小さく表記されているケースもあります。予約時には「Fee」の語によくよく注意するか、ホテルにリゾートフィーの有無を確認してください。

◎まとめ

ハワイやラスベガスなどを観光する際に注意が必要な、リゾートフィーについて説明しました。「リゾート」と付くうえに、アメリカの有名観光地限定の追加料金ということから、慣れないとどうしても身構えてしまいます。ですが、結局はリゾートフィーを足した金額を1泊分の宿泊料と捉えれば良いわけで、値段比較の際に面倒な計算が要るというわけでもありません。上手に使えば有利なこともあるリゾートフィー。どうしても支払いたくない場合は、設定のないホテルを選びましょう。

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