岩手県花巻を観光|宮沢賢治の世界観を楽しむ観光スポット10選!

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岩手県花巻を観光|宮沢賢治の世界観を楽しむ観光スポット10選!

作家・宮沢賢治の故郷として有名な岩手県の花巻には、宮沢賢治童話村や宮沢賢治記念館など関連観光施設が多く、町全体から賢治の世界観を感じることができます。ドラマのロケ地にもなった「めがね橋」を訪れる観光客も急増中で、幻想的にライトアップされた夜もおすすめ。『銀河鉄道の夜』をテーマにしたSL銀河に乗り、賢治の作品に登場する数々の景勝地や温泉を巡ってみませんか?

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岩手県花巻を観光|宮沢賢治の世界観を楽しむ観光スポット10選!

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花巻の魅力

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宮沢賢治ゆかりの花巻には、作品にも登場する観光名所がたくさんあります。七折の滝や笛貫の滝、葛丸川渓流などの自然スポットへ行ってみましょう。童話村や記念館など、賢治の世界観に浸れる施設もおすすめ。めがね橋と呼ばれる宮守川橋梁も注目を浴びています。

花巻市街地の西には、約10の温泉が点在する花巻温泉郷があります。郷土料理のわんこそばなども外せません。そんな岩手県の花巻でぜひ行ってみたいオススメ観光スポットを厳選してご紹介しましょう。

1. めがね橋(宮守川橋梁)

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ドラマ『偽装不倫』で「めがね橋」として紹介されたのは、宮守川橋梁(みやもりがわきょうりょう)というJR東日本の鉄道橋。JR釜石線の花巻と遠野の間に位置しています。高さ約20m、長さ100m以上もある大きな橋で、アーチが5つ連なったデザインが特徴。SL銀河が橋を通過する写真を撮影する人たちでにぎわっています。

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週末の夜など、日没から22時ごろまでライトアップされためがね橋は、日中とはまた異なる幻想的な光景!めがね橋のライトアップを見るなら「道の駅みやもり」が便利です。

2. 宮沢賢治童話村

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宮沢賢治ワールドを巡る観光は、宮沢賢治童話村からスタートしましょう。入口の「銀河ステーション」をくぐると、そこは童話の世界。賢治の学校、賢治の教室、妖精の小径、山野草園などのエリアで賢治の作品の世界観を味わえます。

ログハウスの「賢治の教室」では、童話に登場する植物・動物・星・鳥・石をテーマに楽しみながら学べますよ。

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「賢治の学校」は、宇宙や天空など5つのゾーンに分かれています。横には、錯覚を体感できる不思議な「のっぽになるゲート」があるので、ぜひくぐってみてください。ほかにも村内にはワクワクできる場所がいっぱいあり、子供も大人も楽しめます。

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さらに、7月下旬から11月上旬の毎週金・土・日曜は、21時頃までライトアップを開催しています。ぜひ花巻の観光候補にいかがでしょうか。

3. 宮沢賢治記念館

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宮沢賢治記念館は、花巻の美しい景色を一望できる小高い丘の上にあります。

入口には300段以上の長い階段が!宮沢賢治の有名な詩「雨ニモマケズ風ニモマケズ...」を思い出すかもしれませんが、どこか懐かしくホッとする雰囲気なので、ゆっくり登りましょう。

施設内は賢治の生い立ちの紹介や映像、モニュメントなどを展示。多くの観光客が、星空を彩る星座の映像や解説に聞き入っています。賢治自ら設計した花巻花時計も一見の価値あり。賢治の世界観が繰り広げられた、幻想的な雰囲気に魅了されること間違いなしです。

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お腹が空いたら『注文の多い料理店』に登場する「山猫軒」で食事はいかが?物語のようなことは起こりませんのでご安心を。異次元空間を思わせる施設内は魅力的で、ずっと入り浸っていたい気持ちになれます。

4. 未来都市銀河地球鉄道壁画

JR花巻駅から北へ数分歩くと、道路沿いの左手に高さ約10m・長さ約80mの大きな白い壁があります。日中は何となく模様が見えるかな?というだけの巨大な白壁なので通り過ぎてしまいますが、夜には『銀河鉄道の夜』の世界が壁画でみられるロマンチックな場所。感動的なのでぜひ行ってみてください。

この壁の秘密は、ブラックライトで光る特殊な発光塗料で『銀河鉄道の夜』の絵が描かれていること。夜間、紫外線光のブラックライトが照射されているときだけ幻想的な銀河鉄道の絵が浮かび上がります。日没から22時ごろまで照射しているので、自由に見学することができますよ。

5. 宮沢賢治イーハトーブ館

「イーハトーブ」とは宮沢賢治の造語で「岩手の理想郷」を意味しています。イーハトーブ館では、宮沢賢治に関する雑誌や書籍、研究論文など様々な資料を収蔵・展示。貴重な資料がそろい、一般公開されているのは、宮沢賢治の愛した故郷花巻ならではの特権ですね。

地質学・環境学・天文学・自然科学・作曲など幅広い分野に精通した賢治の研究内容に驚く観光客は珍しくありません。宮沢賢治アニメが上映される専用ホールや売店、カフェもあり、宮沢賢治が好きな方にはたまらない、魅力あふれる施設です。宮沢賢治をよく知らない人でも楽しむことができるので、花巻を観光でされるなら宮沢賢治イーハトーブ館も立ち寄ってみてください。

6. 七折の滝

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滝は流れ落ちるもの、という概念を覆す滝が「七折の滝」。なんとも珍しい、横に向かって噴き出る滝です。

七折の滝は、花巻市街地から北東約30kmほどの早池峰山麓にあります。登山口から30分あまり歩かなければ行けませんが、ユニークな滝の景観とともに、森林浴とハイキングも楽しみましょう。

7. 花巻温泉バラ園

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花巻市郊外には多くの温泉が湧いています。ホテルや旅館が点在する花巻温泉郷の北部にある花巻温泉には、約450種6000株以上の多種多様なバラや季節に合わせた花々が咲き乱れる「花巻温泉バラ園」があり、とても美しい光景が広がっています。花巻温泉のオリジナル品種や、東日本大震災の復興の願いが込められた「ブルーリュバン」というバラは必見です。

賢治が設計した日時計花壇、恋人の聖地サテライトに選ばれたモニュメントなど人気スポットや、宮沢賢治詩碑、九条武子歌碑、展望台などを巡りながら、ローズガーデンを楽しめます。

8. 葛丸川渓流

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花巻市街地の北にある葛丸川渓流も、賢治の童話に登場する美しい渓流。森林浴と滝のマイナスイオンを満喫しながら散策したり、秋には紅葉スポットとしてもおすすめです。

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さらに、葛丸川渓流の冬の風物詩といえば、大氷柱の「たろし滝」です。この氷柱は約13mもあり、滝のように見えることから「たろし滝」と呼ばれています。古くより氷柱の太さで豊作を占っていて、昭和50年からは太さと作況を記録。過去最高の約8mだった昭和53年には大豊作になったそうですよ。

9. 花巻新渡戸記念館

新渡戸稲造(にとべいなぞう)は旧5千円札に描かれていた人物ですが、一体どんな功績があったのかを詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。新渡戸稲造は、1862年生まれの札幌農学校第二期生卒の農学者。英語が堪能で、国際連盟事務次長も務めました。その語学力を生かして日本の「武士道」を世界に広め、妻はアメリカ人という国際人でした。

新渡戸稲造は盛岡で生まれましたが、父祖が花巻にゆかりがあることから、ここ花巻に記念館が開設され、新渡戸稲造のルーツを知ることができます。新渡戸家にまつわる貴重な展示や新渡戸稲造の業績を紹介。花巻新渡戸記念館で新渡戸一族の活躍ぶりを知れば、お札の肖像画に選ばれたことにも納得です。

10. SL銀河

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「SL銀河」は、釜石線・花巻~釜石間で運行する観光列車。『銀河鉄道の夜』をイメージした外観が魅力です。

車内はレトロな内装で、宮沢賢治ギャラリーや、銀河鉄道にちなんだ宇宙の展示、さらに列車で世界初となる光学式プラネタリウムによる星空観賞もできますよ。

◎まとめ

花巻市では、毎年わんこそば全日本大会や花巻温泉桜祭り、宮沢賢治祭など年間をとおしていろんな行事やイベントが行われています。山伏伝承の早池峰神楽(はやちねかぐら)は、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

花巻ゆかりの先人は宮沢賢治だけでなく、彫刻家であり詩人でもある高村光太郎、画家の萬鉄五郎、北海道大学育ての親の佐藤昌介、りんご栽培開発に貢献した島善鄰(しまよしちか)などなど、日本の発展に貢献した優秀な人材を多数輩出しています。花巻の観光では、先人の功績を知ったり、自然にふれられる観光名所がたくさんあるのでステキな思い出を作ってくださいね!

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