名称:大沢温泉
住所:花巻市湯口字大沢181
公式・関連サイトURL:http://www.oosawaonsen.com/
岩手県南部、宮沢賢治の故郷として名高い観光都市花巻。町の西の山間部には、花巻温泉郷と呼ばれる温泉地が点在しています。そのなかの1つ大沢温泉は、平安時代初期の征夷大将軍坂上田村麻呂が傷を癒したと伝わる古湯。江戸時代から今日に至るまで、長期滞在の湯治場として知られています。賢治や高村光太郎などの文人墨客にも愛された、大沢温泉の観光のみどころをご紹介しましょう。
1. 一軒宿「大沢温泉」
大沢温泉は一軒宿。「大沢温泉」という名の旅館があるのみです。ただし、宿は3つの別々の建物から成っていて、それぞれ用途や趣がだいぶ異なります。
大人数での観光から本格的な湯治まで。大沢温泉の3つの施設について解説します。
◆菊水館
大沢温泉の建物で、最も格式高いのが菊水館です。築160年以上という茅葺の風情ある旅館には、かつて南部藩の藩主も訪れました。
高欄の巡る縁側からは、豊沢川の涼やかな渓谷を眺められますよ。調度品も味があり、古き良き旅館の面影を残しています。それでいてWi-Fiが完備されているのも、観光客には嬉しいところです。
◆山水閣
大沢温泉で最も新しい建物が山水閣です。純和風の近代旅館で、ベッドの和洋室もあるので、畳で寝たり座椅子に座るのが大変という人にはこちらがおすすめ。
大きな浴場が2つあり、どちらも広々として開放感があります。貸切家族風呂も3つあるので、家族連れにもピッタリ。40種類のおかずが並ぶ朝食バイキングも人気です。
◆自炊部
大沢温泉の原点ともいうべき施設が、長らく「自炊部」と呼ばれてきた「湯治屋」です。
その名の通りもともと長の療養のための湯治場で、食事はもちろんアメニティや寝具もデフォルトでは用意されていません。自分で準備するか、レンタルとなります。
自炊まではちょっと…という人には、おそばから定食、晩酌セットまである食事処も併設されていますよ。
2. 高村山荘
『智恵子抄』で知られる彫刻家高村光太郎は、宮沢賢治の遺稿の出版に携わった縁で、戦時中に花巻の宮沢家に疎開します。しかし、その宮沢家も空襲で被災。戦後に大沢温泉南方の山里に小屋を建て、7年にわたりここで独り創作活動に取り組みました。
光太郎が暮らした当時のままに保存されている高村山荘は、大沢温泉から手軽に行けるおすすめの観光スポット!近くには平成27年にリニューアルされた高村光太郎記念館もあり、晩年の光太郎に関するさまざまな資料や作品が展示されています。
名称:高村山荘(高村光太郎記念館)
住所:花巻市太田第3地割85-1
公式・関連サイトURL:http://www.hanamaki-takamura-kotaro.jp/
3. 大沢の湯
Japan 大沢温泉 山水閣 pic.twitter.com/rYjxmlP7TU
— sss_ta_ka (@sss_ta_ka) November 14, 2017
湯治場として知られる大沢温泉の名物が、混浴露天風呂の「大沢の湯」。さまざまな事情で温泉療養に訪れ、お互い身を寄せ合って自炊生活をしていた時代の名残が感じられるのどかなお風呂です。
すぐ目の前に豊沢川が流れる岩の露天風呂では、人の目を気にすることなく自然とリラックスすることができるでしょう。それでもやっぱり男性がいると不安という場合は、夏期を除いて夜間1時間の女性専用タイムも設けられているので安心ですよ。
4. 金勢まつり
本日は第47回金勢まつりでした。桜の花びら舞う中の神事となりましたね(´∀`*)
— 大沢温泉【公式】oosawaonsen (山水閣・湯治(とうじ)屋) (@oosawaonsen) April 29, 2018
ご参加頂きました皆様並びにご来館の皆様、誠にありがとうございました。 pic.twitter.com/DAn03OHp4v
毎年4月の末に催される大沢温泉の名物が、「金勢(こんせい)まつり」です。大沢温泉裏手の山の上に祀られた金勢神社の御神体は、ケヤキで造られた立派な男性器の金勢様!東北地方では温泉を女性器になぞらえる風習があり、対として金勢様を祀っているところが多くあります。
大沢温泉の金勢まつりでは、御神体を大沢の湯に入浴させ、半纏姿の女性たちが洗い清めます。金勢様が入った温泉に浸かると、子宝や良縁に恵まれるといわれているんですよ!この時期に花巻を観光するなら、ぜひ大沢温泉伝統のお祭りに参加してみてください。
名称:金勢まつり
住所:花巻市湯口字大沢181
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/2rJYrej
5. 鉛温泉
大沢温泉から豊沢川を少し遡ると、花巻温泉郷のもう1つの名物「鉛(なまり)温泉」があります。こちらも藤三旅館のみの一軒宿の温泉で、大沢温泉と同じく湯治部(自炊部)があります。
鉛温泉で有名なのは、座っては入れない岩風呂「白猿の湯」。深さが1.25mあるので、立ったまま入浴しなければなりません。こちらも混浴ですが、1日に3回女性専用時間が設けられています。
大沢温泉とセットの日帰り入浴券も販売されているので、他のところに宿泊していても、立ち寄り観光で名物温泉を堪能することができますよ。
名称:鉛温泉(藤三旅館)
住所:花巻市鉛字中平75-1
公式・関連サイトURL:http://www.namari-onsen.co.jp/
◎まとめ
一軒宿の名湯大沢温泉の観光の見どころをご紹介しました。花巻温泉郷の1つでもある大沢温泉には、JR東北本線の花巻駅や東北新幹線の新花巻駅から無料のシャトルバスも出ています。花巻市内には宮沢賢治ゆかりの観光名所も多く、民話の里としてしられる遠野にも容易にアクセスできます。岩手南部観光の拠点として、伝統と格式ある大沢温泉に宿泊してみてはいかがでしょう。
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