滋賀県を代表する観光都市・近江八幡でオススメのお土産４選！

近江八幡は滋賀県の中央部に位置する琵琶湖東岸の街。豊臣秀吉の甥秀次が築いた城下町を基礎として、近世には商都として発展しました。近江商人発祥の地ともいわれる近江八幡市には、今も商家の町並みや、時代劇のロケにしばしば使われる八幡堀の風景など、観光の見どころがいっぱいです。

そんな近江八幡には、一体どんなお土産品があるのでしょうか。今回は、江戸時代からの伝統あるお土産から新しく話題になっている商品まで、4品をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

1. 丁稚羊羹

丁稚羊羹（でっちようかん）とは、ひとことでいえば蒸し羊羹のこと。高級な煉り羊羹に対して、安くて下働きの丁稚でも買えることからそう呼ばれるようになったといわれています。また近江八幡の丁稚羊羹が有名なのは、全国から近江八幡の商家へ丁稚奉公に出た子供たちが帰省を許される際に、お土産として持ち帰ったことによるとも。

創業文久三年（1863）創業の老舗「和た与」の丁稚羊羹は、海産物の寒天が手に入りにくかった近江八幡ならではの製法で、小麦粉をつなぎに使っています。小麦粉と小豆を練ったものを竹の皮に包んで蒸しあげていて、竹皮を開くと香りがふわっと広がります。その食感はモチモチしていて、のどごしもさっぱり。お年寄りから子供まで喜ばれる、どこか懐かしい味わいです。

2. クラブハリエのバウムクーヘン

今や本場ドイツよりも日本で愛されているバウムクーヘン。さまざまな洋菓子店がオリジナルのバウムクーヘンの味を競っているなか、とくに全国的に有名となっているのがクラブハリエです。もともとは、近江八幡の和菓子の老舗「たねや」が洋菓子の製造を始めたのがスタートでした。卵、バター、小麦粉、砂糖というシンプルな材料で丁寧に作られたバウムクーヘンは、たくさん食べても飽きることがありません。溶かし砂糖を薄く固めたものでコーティングしているので、外はサクッと、内側に行くほどふわっとしているのが特徴です。

クラブハリエのバウムクーヘンは、今では通販でも購入できますが、本店で焼きたてを食べるのはやっぱり格別。2015年にオープンした「ラコリーナ近江八幡」では、クラブハリエとたねや両方の商品を購入できます。クッキー生地の中にバームクーヘンを入れ込んだバームサブレなどの、近江八幡限定商品も取り揃えられていますよ。全国レベルの有名店の本店限定品ですから、お土産として喜ばれること間違いなしです。

3. 赤こんにゃく

近江八幡のスーパーなどでごく普通にみられる赤いこんにゃく、通称「赤こん」。味も食感も普通のこんにゃく芋ですが、べんがら（三二酸化鉄）を加えることで真っ赤に着色しています。鉄分を多く含んでいてよりヘルシーな赤こんにゃくは、その赤い色がアクセントになるので、近江八幡周辺の冠婚葬祭には欠かせない食材になっています。鍋に入れたり、きんぴらにしたり、胡麻和えにしても色が映えますよ。

天下近江八幡の奇祭「左義長祭」は、その年の干支にちなんだ山車を飾り、炎を象徴する赤紙を飾り街を練り歩いて無病息災を祈願します。赤紙にちなんで、こんにゃくを赤く染め上げたという説が有力。また、この左義長祭で織田信長が赤の長襦袢をまとって踊り狂ったとも伝わり、赤を好んだ信長を喜ばせるために赤いこんにゃくを献上したのが始まりともいわれています。お値段ももちろんお手ごろなので、ちょっと珍しい近江八幡のお土産としておすすめです。

4. 丁子麩

一般的に麩といえば丸い形をしていますが、近江八幡の「丁子麩（ちょうじふ）」は四角い形をしています。八幡山城を築いた豊臣秀次が、天守から碁盤目状に整備された城下町を眺めた時にふと思い立ったのが始まりといわれています。軽くて栄養のある麩は戦時の携帯食に適していたので、持ち歩きやすいよう四角い形に改めさせたというわけです。麩の表裏に入っている線は、城下の民を忘れないように小径を表す線をつけたものと伝えられています。

6方全面を堅めに焼いているので、煮込んでも崩れにくいのが特徴で、料理の主役にもなりえる存在感があります。お吸い物に、すき焼きにと、使いみちは色々。軽くて持ち帰りもしやすいので、近江八幡のお土産として丁字麩はおすすめですよ。

◎まとめ

近江八幡市で人気のあるお土産を4品ご紹介しました。近江商人の街として長い歴史をもつ近江八幡には、伝統のお土産品がいろいろあします。

他方で、クラブハリエのバウムクーヘンのような新しいお土産が次々と誕生しているのも、商都の気風ならではといえるでしょう。古い商家の街並みが残る近江八幡を、お土産を探しながら散策するのはとても楽しいですよ。

滋賀県を代表する観光都市・近江八幡でオススメのお土産４選！