外務省の海外安全情報によるとメキシコの治安、危険度レベルは4段階で0~2。全体的に治安は良いがアメリカ国境付近は非常に治安が悪く、危険度2の町だらけです。不法に国境を越えようとする者、麻薬の運び屋などが集まり犯罪率が非常に高くなっているんです。アメリカに行くために通過しなければならない人は、これらの町には泊まらないで明るいうちにメキシコを出国するのが得策。国内の主要観光スポットは比較的安全です。旅行前には必ず外務省のホームページでメキシコの治安状況を確認するようにしましょう。
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【メキシコの治安】地域によってかなり異なる危険度に注意!
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1.スリ、置き引きに注意
メキシコでの移動手段の一つ長距離バスターミナルなどは、 治安があまりよくありません。犯人は複数でターゲットを物色しています。荷物は足元に置き放しにせず、常に手から離さぬよう、あるいは身体の一部が触れているようにしましょう。一人が話しかけて注意を引き、その隙に別の者がスリを行うという手口もあります。
メキシコ国内の長距離バス移動の時には、治安管理が行き届いている一等バスに乗って下さい。メキシコの一等バスは荷物にタグを付け、引き取る時には引換券を提示しないと受け取れません。二等バスは各駅停車のように治安が悪い地区のバス停でもたくさん停車し、預けた荷物はセルフサービスなので人の荷物を簡単に盗むことができてしまいます。
2.都市中心部や繁華街のひったくりに注意
メキシコの都市中心部や繁華街では非常に治安が悪く、衣服にケチャッ プ状のものをかけ、拭き取るふりをしながら所持品をひったくる、いわゆるケチャップ強盗がいます。知らないメキシコ人に「服が汚れているよ」と指摘されても無視し、治安の良い安全な場所に着いてから拭い取りまし ょう。「盗難被害に遭った。少しお金を貸してほしい」という寸借詐欺や、取り出した財布を狙うなどといったタイプの犯罪がおこっています。
バスの停留所や交差点で立ち止まっている時に、走行中の車から手が伸びてきて貴重品をひったくられることがあります。特に暗くなってからは目の前を通る車やバイクにも注意してください。メキシコでは周りに人通りがあっても襲われることがあります。決して油断しないようにしてくださいね。
3.タクシー利用には細心の注意が必要
メキシコの空港、バスターミナルは何処でも治安が悪く、白タクが横行しています。近年タクシーチケット制ができ、市内や観光スポットまではチケット売り場でタクシー券を買い、乗車することでかなり安全になりました。メキシコで流しのタクシーに乗る時は必ずメーターが付いてるもので、乗る時に運転手がメーターをリセットするのを確認しましょう。地方都市のタクシーはメーター車が無いところもあるので、乗車前に値段の確認は必須です。バスはルートによっては治安が悪い地区を通るものもあるので、このようなバスの利用 は避けるようにしましょう。
近年、メキシコの各都市部では慢性的に渋滞が発生しています。また運転マナーは日本に比べて悪く、交通ルールを守らない車両が多いので注意してください。
4.地元で日常起こっている喧嘩や麻薬には関与しない
メキシコの各都市でみられる貧困層の多い治安の悪い地区では、酒に酔っての喧嘩や麻薬を巡る争 いなどが日常的に起こっています。まずはこのような治安の悪い地区へは 近寄らず、遭遇した場合はすぐに現場から離れ、巻き込まれることのないようにしましょう。 メキシコの都市内であっても、繁華街のすぐそばには空き地があり、空きビル、駐車場などに連れ込まれ暴行を受ける可能性がある場所はあります。
メキシコは南米の麻薬が北米へ運ばれる中継地点となっており、国内へ大量の麻薬が流入しているため、麻薬に関する犯罪(麻薬の購入代金ほしさに行う短絡的な強盗・殺人等)が治安問題となっています。また最近では地方のリゾート地においても外国人相手に麻薬が売買されているので、売人らしい人物には近づかないことが賢明です。
5.テロリスト行為や街の暴動が起きたらまずその場を離れよう
治安があまり良くないメキシコですが、一般的にはイスラム過激派組織等のテロリストグループが存在しないといわれています。しかし日本人がテロ・誘拐等の犯罪に巻き込まれる可能性がないわけではありません。特に最近メキシコでは武装したギャングなどによる富裕層をターゲットとした営利目的での誘拐が発生しており、誘拐対策には常に注意を払う必要があります。近年他国では日本人が巻きこまれたテロ事件も発生しています。情勢を認識し、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻き込まれることがないよう、治安の悪いメキシコでは状況に応じて安全対策を講じるように心掛ける事です。
◎まとめ
メキシコのアメリカ国境付近の治安の悪さは危険度2「不要不急の渡航は止めてください。」というレベル。メキシコシティーや地方の各都市でも危険度レベル1。観光客が集まるアカプルコなどの太平洋沿い、カンクン、リビエラ・マヤなどのカリブ海リゾート、ピラミッドや遺跡などがある有名な観光地でも強盗事件や置き引き、ひったくりなどが発生しているので注意しましょう。
また観光客相手のお土産屋、レストランなどでのぼったくりは日常茶飯事なので、購入前と支払い時の値段の確認は必須です。観光スポットでも油断は禁物ですよ!