ソウル市内には驚く程のタクシーが走っていて日本に比べると料金も安いので、観光客にも便利な反面、最近は観光客相手のぼったくり被害が相次いでいて、韓国の新聞にも取り上げられたほど。そんな被害に遭わない為には、ソウルのタクシーについて「知る」事が大切なんです。今回はソウルのタクシーの種類やその料金体系、観光客が利用しやすい特別なタクシーについてなどをご紹介していきます。
目次
ソウルのタクシーを乗りこなそう!快適にタクシー利用をする為には?
1.ソウルのタクシーの種類は?
一般タクシー
日本と同じようにタクシー会社の物と個人タクシーがあり、車体の色などの決まりがないので様々な車種が走っています。一般的にはシルバーや白が主流で、一番台数が多いのもこの一般タクシーです。
基本料金:初乗り2キロ3,000ウォン
追加料金(距離料金):100ウォン/142m
追加料金(時間料金):100ウォン/35秒
深夜0時から4時までは2割増し
模範タクシー
黒塗りの高級車で、頭の黄色いランプに韓国語で「모범(模範)」と書いてあります。
長年の無事故、無違反などの基準にパスし、英語が話せる(日本語の場合もあり)運転手なので安心です。
基本料金:初乗り3キロ5,000ウォン
追加料金(距離料金):300ウォン/164m
追加料金(時間料金):200ウォン/39秒
深夜の割増し料金なし
INTERNATIONAL TAXI
オレンジ色の車体に「International Taxi」と書かれている、ソウル市運営の公式指定タクシーです。模範タクシーで、さらにインターナショナルタクシーの場合は、黒色の車体にオレンジ色で「International Taxi」と書かれています。英語や日本語ができる運転手で、カード支払い可能、専用案内デスクがあるなど外国人旅行者が安心して利用できるようにと作られました。
中型車:乗客4名定員
大型車:乗客8名定員
基本料金:初乗り2キロ3600ウォン
追加料金(距離料金):120ウォン/142m
追加料金(時間料金)120ウォン/39秒
模範タクシーのインターナショナルタクシーは、普通の模範タクシーと同じ料金です
インターナショナルタクシーは、電話(1644-2255)及びホームページでの事前予約を原則とします。 電話(1644-2255)では、年中無休で24時間いつでも、英語と日本語での相談を受けています。空港にある専用デスクで頼むと予約不要で、すぐに手配して貰えます。
24時間運営のソウル市ブランドコールタクシー
ソウル市の管理下にあり、指定コールセンターに電話をすると、最も近くにいる空車コールタクシーに要請が入るシステムですが、日本語オペレーターはいないので、ホテルのフロントや、お店のスタッフに電話を頼みましょう。料金は一般タクシーと同じですが、9000ウォン未満の場合はコール料金1000ウオンがかかり、9000ウォン以上の場合はコール料金込みで1万ウォン、1万ウォン以上の場合はコール料金は無料になります。
ナビコール 電話番号 : 1599-8255
Kタクシー 電話番号 : 1577-9977
Nコール 電話番号 : 1688-2255
2.タクシーに乗る時の注意点
・夜に東大門、南大門、ソウルタワーからは乗らない事。日本人を狙って待ち構えているぼったくりタクシー遭遇率が上がります!
東大門からは平日は午前1時、土日でも午前0時まで地下鉄が動いているので、できるだけ公共機関を使ってホテルに戻るようにしましょう。
・黒いバンの大型タクシーの偽物が走っているので乗らない事。東大門市場のDOOTA前の道でよく待機しています。大型タクシーが必要な場合は電話呼び出しをしましょう。
・料金は交渉制ではないので、どこどこまでならいくら、などと言ってくる怪しいタクシーには乗らないようにしましょう。
・メーターの動きを確認する事。メーターを偽造していると、2.3秒で追加料金が上 がったりします。
・面倒がられても領収書を請求しましょう。ぼったくり防止になり、忘れ物をした場合など役に立ちます。領収証を発行してもらう時は「ヨンスジュン チュセヨ(領収証 下さい)」と言いましょう。
・車体に、「日本語でどうぞ」などと書いているタクシーは避けたほうが賢明です。
・有料道路や有料橋などを経由する場合の料金は乗客負担、ソウル-ソウル近郊都市間の利用は2割増しですが深夜割増との重複はありません。
3.ぼったくりなどの被害に遭ってしまったら?
おかしいと思った時点でなるべく早く下車しましょう。運転手の名前や車内の様子を撮影するのも効果的です。逼迫した状態ならば警察112に携帯から電話して下さい。トラブルで通訳が必要な場合は、ソウル市運営の外国人支援センター120に電話相談して下さい。日本語対応可能です。また、クレームをしたい場合は、韓国観光公社観光苦情申告センター(02-735-0101、日本語可)に連絡しましょう。
◎まとめ
いかがでしたか?特に週末の夜には繁華街でのタクシー争奪戦が繰り広げられ、近場の乗車拒否や違法な相乗り、果てはぼったくり行為を行うタクシーも横行しています。
とはいえ、ほとんどのタクシーは問題なく、必要以上の心配は無用ですが、特に終電以降の時間帯に問題が起きる事が多いので注意して下さいね。また、どの時間帯であっても、女性一人のタクシー利用は、一対一の密室になってしまう事からも避けるほうが賢明です。自分の身は自分で守る、ですよね。