名称:アワッシュ川下流域
住所:Awash river, Ethiopia
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/10
アフリカの巨大なアワッシュ川。その雄大な川の下流域が世界遺産に登録されたのは、この場所で350万年前のアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)の化石が発見されたため。このアワッシュ川下流域には他にも多くの化石が発見され、考古学的に大変貴重な場所となっています。
世界遺産アワッシュ川下流域の雄大な自然の中を散策していると、太古の息吹が感じられるようです。また迫力のある滝があり、景観も楽しむことができますよ。考古学好きと大自然好きを魅了する雄大な世界遺産、アワッシュ川下流域をご紹介します。
目次
人類発祥の地で感じる、大自然の絶景!エチオピア世界遺産アワッシュ川下流域
アワッシュ川下流域とは
出典: Homo Cosmicos / shutterstock
エチオピアの世界遺産、アワッシュ川下流域。ここで350万年前の人骨が、全体の40パーセントというまとまった形で発見されました。当時これほど古い人骨が良い保存状態で見つかったことはなく、人類の起源を知るうえで大変貴重な資料となったんです。発見された女性のアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)は「ルーシー」と名付けられ、その後の調査でさらに40体の人骨と316個の化石が発見されることとなります。
エチオピアを「人類発祥の地」として知らしめたアワッシュ川下流域は、その歴史的重要性から1980年に世界遺産に登録されました。その後同じくアワッシュ川の中流域でさらに古い時代の人骨が発見されましたが、アワッシュ川下流域は現在も人類の進化の歴史を知るうえで貴重な場所だということに変わりはありません。
アワッシュ川下流域へのアクセス
エチオピアの首都アジスアベバから電車か空路でディレダワへ行くのが最も便利な行き方です。アジスアベバへは飛行機で約20時間ほど。そこからディレダワへは空路だと約1時間ほどで行くことができます。
アワッシュ川下流域のおすすめポイント①:発掘現場跡
ここはルーシーをはじめとする数々の貴重な化石が発見されたところ。このアワッシュ川下流域の世界遺産登録を決定づけた場所なのです。周りには詳しい説明が書かれた看板などもありますので、このエリアや化石について学ぶこともできますよ。
今もいくつかの骨や化石がそのままに残っているのが見てとれ、350万年前の人類の祖先に思いを馳せることができます。また近くには激しく水が流れ落ちる絶景ポイントもあるので、そこもおすすめです。
アワッシュ川下流域のおすすめポイント②:博物館(世界遺産のエリア内)
世界遺産アワッシュ川下流域のエリア内にある、小さな博物館はぜひ立ち寄ってほしいおすすめポイントの一つ。藁ぶき屋根のその博物館は外観も趣があって素敵です。中にはこのエリアの発掘についての記録や化石の資料などが見られ、大変興味深いですよ。このアワッシュ川下流域が世界遺産に登録されたことも納得できる、様々な歴史的・考古学的価値を博物館内の資料からも知ることができます。
◎まとめ
世界遺産アワッシュ川下流域は人類の起源を感じられる貴重な場所。ここに遠い祖先が住んでいたと思うと、感慨深いものがあります。博物館にはルーシーの化石もあり、なかなかお目にかかれない本物のアウストラロピテクスを観賞することができます。また周辺も、ワイルドな自然の美しさが見られる絶景ポイントが楽しめます。歴史好きも自然好きも大満足な世界遺産。私たちのルーツを知りに、ぜひ訪れてみてくださいね。