波乱の歴史の町、トルクメニスタンの世界遺産クニヤ・ウルゲンチ

波乱の歴史の町、トルクメニスタンの世界遺産クニヤ・ウルゲンチ

トルクメニスタンの北部、ウズベキスタンとの国境のほど近くには、かつてシルクロード最大の都市として栄えたクニヤ・ウルゲンチという町があります。この場所は様々な廟建築やミナレットなど、多くの魅力的な建築物を残す観光スポット。今回はそんなトルクメニスタンの世界遺産、クニヤ・ウルゲンチについてご紹介いたします。

目次

波乱の歴史の町、トルクメニスタンの世界遺産クニヤ・ウルゲンチ

クニヤ・ウルゲンチとは?

トルクメニスタンの北部の都市クニヤ・ウルゲンチの始まりははっきりとしていませんが、紀元前400年頃にはしっかりとした都市であった証拠が見つかっています。特に12世紀から13世紀にかけては、中央アジア第2の人口を誇るシルクロード最大の町でした。

しかし1221年にチンギス・ハンが中央アジアへの進出を開始し、町を破壊してしまいます。その後クニヤ・ウルゲンチは見事に復興を果たしますが、今度はティモールに破壊され生活の基盤であった川も枯渇し、クニヤ・ウルゲンチは放棄されました。現在新しいウルゲンチの町はウズベキスタン内、世界遺産クニヤ・ウルゲンチの南東にあります。

クニヤ・ウルゲンチでは11世紀から16世紀に建設されたモスクや門、世界で一番高いミナレットなどを見ることができ、シルクロードの歴史を感じられる世界遺産です。

クニヤ・ウルゲンチへのアクセス

クニヤ・ウルゲンチはトルクメニスタンの北部に位置しており、ウズベキスタンとの国境沿いです。したがってトルクメニスタンの南側に位置する首都アシガバートや他の都市からのアクセスは、飛行機でダショグズの空港へ向かいましょう。空港から車で約1時間半ほどでクニヤ・ウルゲンチの町へ行くことができます。

おすすめポイント①クトゥルグ・ティムール・ミナレット

クニヤ・ウルゲンチの魅力の一つがクトゥルグ・ティムール・ミナレットです。11世紀から12世紀にかけて建設されたクトゥルグ・ティムール・ミナレットは、高さがなんと約60mもあります。アフガニスタンにあるジャームのミナレットと並んで、世界で最も高いミナレット。そのスケールはまさに圧倒的で、遠くからでもすぐに分かるこの建物はシルクロードを行き交う人々の目印にもなりました。

世界遺産の一部であるクトゥルグ・ティムール・ミナレットは、その細かなデザインにも注目。近づいて見ると、非常に繊細で細かいデザインが施されているのが分かります。すでに少し傾いていて、今のうちに見ておきたいミナレットです。

おすすめポイント②様々な廟建築

クニヤ・ウルゲンチの特徴として、様々な廟建築もあります。その中でも一番新しく建築されたトレベクハニム廟は、最も保存状態の良い建物で見応えがあります。14世紀に建設されたトレベクハニム廟は、入口のアーチ部分の装飾や内部の天井に、中央アジアらしい青を使用したモザイクなどを見学することが可能です。その天井の装飾は暦にもなっているんですよ。

また1172年に死亡したホラズム王イル・アルスランの廟も人気スポット。中に入ることはできませんが、屋根のタイルや壁の装飾は今でも美しく残っています。さらに三角屋根が特徴であるスルタン・テケシュ廟や、マルイ屋根にボツボツがユニークなナジムアッディン・アル・クブラ廟など、いくつかの遺跡が点在しているので時間に余裕を持って回ってみてくださいね。

◎まとめ

トルクメニスタンはガイドやホテルなどを先に決めないと、ビザが取得できない国です。さらに距離もあり、日本ではあまりメジャーな国ではありません。しかし魅力あふれる中央アジアの文化やシルクロードの歴史など、無理をしてでも行ってみたい国。もし訪れる際には、こちらの世界遺産にも必ず足を運んでくださいね!

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