名称:Xanthos-Letoon
住所:Provinces of Muğla and Antalya
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/484/
トルコの世界遺産クサントス・レトーン。クサントスはトルコ南部の地中海に面するアンタルヤ県にあった古代リュキアの都市です。レトーンはクサントス郊外にあり、当時の聖域の遺跡であるといわれています。クサントスは幾度となく侵略に遭いますが、そのたびに再建し7世紀まで都として栄えたといわれています。エーゲ海の海の民、リキュア人独自の文化を垣間見ることのできるトルコの貴重な世界遺産クサントス・レトーンをご紹介します。
目次
謎多き海洋民族リキュア人の王国!トルコの世界遺産、クサントス・レトーン
クサントス・レトーンとは?
トルコの世界遺産クサントス・レトーンは、かつてローマ軍やペルシア軍などに侵略され、どちらの時代も集団自決をしたという悲しい歴史があり、最終的にローマの攻撃で壊滅したといわれています。まだ謎が多い遺跡、世界遺産クサントス・レトーンには古代ローマ時代の劇場・教会・神殿などの遺跡が残っていて、当時の文化や生活などを知る手掛かりになっています。
クサントス・レトーンへのアクセス
日本からイスタンブールまで飛行機で約13時間ほど、イスタンブールからアンタルヤまで飛行機で約1時間ほど。
アンタルヤからカシュまでバスで約4時間、カシュのオトガル(バスターミナル)からドルムシュ(乗り合いバス)に乗って遺跡の近くのクニックのスーパー前まで約1時間。スーパー前から徒歩約15分ほどで遺跡の入口に着きます。
アンタルヤ県とムーラ県にまたがるクサントスとレトーンの両遺跡は比較的近く、両遺跡間は8キロほどの距離で車なら約10分ほどで移動できます。
クサントス-レトーンのおすすめポイント2
ハーピーの墓と家形石棺
トルコの世界遺産クサントス・レトーンのクサントスは、古代リキュア王国の政治や宗教中心の都市遺跡。クサントスの遺跡はとても保存状態が良く、円形劇場は小さいながらも、存在感のある佇まいです。トルコの世界遺産クサントス・レトーンのクサントスの遺跡で一番のみどころといえるのが劇場の上部にある二つの塔。このひときわ目立つ二つの塔はどちらも古代の墓なんです。平たい屋根の塔にはギリシャ神話に登場する半人半鳥の怪物ハーピー(ハルピュイア)の彫刻があるため「ハーピーの墓」、家のような形をしている方を「家形石棺」と呼んでいます。
劇場や周囲を見渡すように築かれた墓、いったい誰のものなのかはまだ謎のままですが想像力を掻き立てられますね!ちなみに二つの塔はレプリカで、オリジナルはイギリスの大英博物館に所蔵されています。
ビザンチンモザイクタイル
トルコの世界遺産クサントス・レトーンでもう一つ注目してほしいのが、ビザンティン時代につくられたと思われる美しいモザイクタイルの数々。長い時間を経て風化してしまっている部分もあるのですが、精密かつ鮮やかな色彩を保った状態のものも発掘されているんです。当時の人々の職人技、芸術性の高さには驚かされますよ。ギリシャ・ローマとも一味違う、リキュア王国式のビザンチンモザイクをぜひ鑑賞してみてくださいね。
クサントス-レトーンの注意点
トルコの世界遺産クサントス-レトーンは天候は夏、とても暑く遺跡の見学は朝早くが良いと言われています。日中はサングラス・帽子・日焼け止めなどを付けるようにし、こまめに水分補給ができるように水の持参を忘れないようにしましょう。春か秋が過ごしやすいと言われているので、行く時の参考にしてくださいね。
◎まとめ
すでに滅ぼされてしまった王国だけに、まだまだ謎の部分も多いトルコの世界遺産クサントス・レトーン。そんなミステリアスなところも知的好奇心を刺激してくれますね。世界遺産クサントス・レトーンを訪れ、想像力を働かせて海洋民族リキュア人の生活を思い描いてみるのも楽しいですよ。