オスマン帝国時代の古都ブルサの街を行く。7つのおすすめ観光スポット

オスマン帝国時代の古都ブルサの街を行く。7つのおすすめ観光スポット

イスタンブールの南70km程のところにあるアナトリア半島北西部の都市ブルサ。シルクロード西端の都市として発展し、オスマン帝国初期の首都でもあった、歴史上に重要な街です。

周囲を山や丘に囲まれていることから「緑のブルサ」とも呼ばれ、市内に公園が多いことでも知られています。また、ヨーグルトをかけて食べるイスケンデル・ケバブ発祥の地でもあるんですよ。ケバブとハマム(トルコの温泉)は、ブルサの観光の目玉です。そんな歴史と文化の町ブルサのイチオチ観光スポットをご紹介しましょう。

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オスマン帝国時代の古都ブルサの街を行く。7つのおすすめ観光スポット

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1.ウル・ジャーミィー

ウル・ジャーミィーは、ブルサの中心に位置するグランド・モスクで、ブルサ観光の筆頭に挙げられるスポットです。

1399年に完成した初期オスマン時代のモスクで、当時は同型のドームを並べた形状のものが一般的でした。ウル・ジャーミィーもその例に漏れず、20個のドーム型(円形天井)の構造から成るセルジューク様式のモスクです。見どころは、まずそれぞれの直径が9mある「20のドーム」。次にモスク内部の中央にある「清めの泉」。そして、細工が美しく彫刻芸術様式の移行期の重要な例とされる「木製(クルミの木)の説教壇」。最後に、モスク壁面の美しいカリグラフィーの中で最も有名な「ヴァーヴという一文字のアラビア語」です。これらを中心に観光すると良いでしょう。

夕暮れ時からはライトアップもされます。昼間とは違う幻想的な雰囲気のなかを散策してみるのもおすすめですよ。

2.イェシェル・テュルベ

出典: commons.wikimedia.org

イェシェル・テュルベは、「緑の霊廟(れいびょう)」と呼ばれる八角形をしたユニーク建物で、ブルサのシンボル的な観光スポットです。オスマン帝国のスルタン(君主)とその家族の霊廟は、ターコイズブルーの壁に金のカリグラフィー、そして青や緑のタイルが貼られたイズニックスタイルの棺と、目にも鮮やかに美しくゴージャスです。オスマン帝国の霊廟の中ではユニークな造りとなっていて、見ごたえがある観光スポットですよ。

イメージとしては「緑」というより「水色」ではないかという気がしますが、なぜか「緑」なんですね。よく青を緑と言ったりしますものね。その美しい色を放つイェシェル・テュルベは、遠くからでも良く目立ちます。この美しく豪華な霊廟には、観光客だけでなく、トルコの人々もたくさん観光に訪れる重要な建物です。

3.コザ・ハン

ウル・ジャーミィーの近くにあるコザ・ハンは、オスマン帝国のスルタンの命によって建設された隊商宿です。ハンとは、商隊の宿泊施設のことを指します。中庭を取り囲むように、四角く2階建ての宿になっているのがハンの特徴。また中庭も、馬屋として利用されていました。ほかにもブルサにはハンがいくつかありますが、コザ・ハンは大通りからアクセスしやすいこともあり、観光客に最も人気が高いスポットになっています。

石造の建物が歴史を感じさせるコザ・ハンは、ブルサの歴史的建造物のなかでもとくに重要な観光スポットですよ。近年は多くのハンが修復され、店舗やカフェが営業するバザールとなっています。ブルサ観光のついでにハン巡りをしてみるのも面白いですね。

4.ジュマルクズク

ジュマルクズクは、オスマン帝国時代の面影を残す集落で、ブルサの最も古い旧市街です。その歴史を感じさせる美しい街並みは、世界文化遺産にも登録されています。ブルサ観光に来たなら外すことのできないスポットの1つですよ。

ブルサの中心地から東に10kmほど、バスなら1時間程度で到着します。約270軒ほど残る古い建築物の多くは、今でもお土産屋さんやレストランなどに利用されています。細い路地に出窓や格子窓の家々が立ち並ぶようすは、ヨーロッパともオリエントともつかない雰囲気で、いつまで歩き回っていても飽きませんよ。

5.トプハネ公園

出典: commons.wikimedia.org

トプハネ公園は、ブルサ南側の高台にある公園です。この公園の見どころは大きく3つ!

1つ目は、かつてブルサの町を守っていた城壁です。トプハネ公園の入口には城門があり、門番がいるので観光の記念撮影をすると良いでしょう。2つ目は「ブルサの時計台」。1906年に建てられた高さ25mの6層からなる時計塔は、ブルサの街の監視塔としても利用されています。3つ目は、オスマン帝国の2代目スルタンであるオルハン・ガーズィの霊廟です。

何より公園からは、ブルサの街を一望できる素晴らしい眺めが楽しめます。街の中心からはちょっとしたハイキングになりますが、ぜひ観光の思い出に足を延ばしてみてくださいね。

6.イルガンディ橋

出典: commons.wikimedia.org

イルガンディ橋は、1442年に裕福な商人の出資によって建造された歴史ある橋で、ブルサの文化遺産の一つとなっています。1922年のトルコ革命の際に爆破されてしまいましたが、第二次世界大戦後に再建されました。

橋の上には伝統的手工芸品や装飾品、イズニック・タイルなどのお店が建ち並び、モスクもあります。ブルサではイルガンディ橋を芸術の橋ととらえ、大切にしています。橋の上に商店街があるのは、イルガンディ橋のほかにフィレンツェのヴェッキオ橋やヴェネツィアのリアルト橋、そしてブルガリアの「屋根付き橋」の3つだけともいわれているんですよ。

ぜひ、橋の上でブルサのお土産を探してみてください。

7.ブルサ市立博物館

ブルサ市立博物館は、2004年に一般開放されたブルサの新しい観光スポットです。建物自体は、歴史的に重要なもので、以前は裁判所として使われていました。

博物館は2階建てで、1階には時系列に沿ったブルサの歴史に関する資料やパネル、2階にはテーマにそったさまざまな展示物が陳列されています。オスマン帝国時代のお店の復元や、今のトルコ共和国を建設した父と呼ばれるアタテュルク将軍のコーナー、そしてブルサのサッカーの歴史についての展示などが人気ですよ。

◎まとめ

オスマン帝国の源流ともいえる古都ブルサの観光スポットをご紹介しました。今回ハマム(トルコの温泉)は観光スポットとしてはご紹介しませんでしたが、ブルサ近郊にある温泉「イェニ・カプリカ(Yeni Kaplıca)」は、歴史的な保養地として知られています。泊まって楽しい、見て楽しい。オスマン帝国時代の町並みと雰囲気を残すブルサで、ゆったり観光してみてはいかがでしょう。

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