歴史深いトルクメニスタンの世界遺産、ニッサのパルティア要塞群!

画像出典:David Stanley

歴史深いトルクメニスタンの世界遺産、ニッサのパルティア要塞群!

カスピ海に面するトルクメニスタン。国土の多くがカラクム砂漠で占められていますが、豊富な天然ガスにより人々は豊かな暮らしをしています。古代から人が住み、かつてはシルクロードの経由地でもあったトルクメニスタン。そんな歴史深い国であるトルクメニスタンには、世界遺産がいくつかあります。今回はその中の一つ、ニッサのパルティア要塞群を紹介します。

目次

歴史深いトルクメニスタンの世界遺産、ニッサのパルティア要塞群!

ニッサのパルティア要塞群とは?

出典: Dan Lundberg

世界遺産ニッサのパルティア要塞群とは、トルクメニスタンの首都アシガバードにほど近い場所に位置します。紀元前3世紀頃のパルティア王国発祥の遺跡といわれ、旧ニッサと新ニッサの2つに分かれています。

パルティア王国は遊牧民族の国家で、アルサケスによって建国。徐々に勢力を広げていき、ローマ帝国と何度も衝突しながらも栄光を極めていきます。さらに東西交易路を支配していたため、重要な貿易地でもあったんですよ。

国内外の混乱に乗じて攻め入られ、224年にパルティア王国は滅亡してしまいました。しかし住民の住居であった新ニッサは残り、モンゴル帝国の侵攻まで続いたといいます。そんな歴史的世界遺産は今でも見どころが多く、トルクメニスタンのおすすめ観光スポットです。

ニッサのパルティア要塞群へのアクセス

トルクメニスタンの観光には必ずビザが必要です。ビザを取得するのにも先にすべての日程を決めなくてはならず、個人での観光旅行はほぼ不可能です。

日本国内でも中央アジアの観光ツアーを挙行しているツアー会社があるので、それを利用するのが手軽で安心です。ニッサのパルティア要塞群の旧ニッサまでは、トルクメニスタンの首都アシガバードにある空港から車で約40分です。

おすすめポイント①旧ニッサ

出典: Dan Lundberg

トルクメニスタンの世界遺産、ニッサのパルティア要塞群でまず外せないのは旧ニッサ。守りに重点を置いた高い城壁と40以上もの塔に囲まれた城塞跡には神殿や王宮、貯水池の跡が見られます。さらに2000年もの間襲撃を受けなかったこの場所からは、多くの貴重な品が出土されているんですよ。

旧ニッサの北部には王の宝物庫があったと推測されており、ヘレニズムやローマ帝国に影響を受けた美術品や土偶、神像など歴史的価値の高い品が発見されています。特に陶片からは初期パルティアの貴重な資料である文字も見つかっていいます。

おすすめポイント②新ニッサ

旧ニッサから1.5キロほど北、車で約10の場所に市街地であった新ニッサがあります。トルクメニスタンの世界遺産であるこの場所は、パルティア王国時代の市街地跡。王国が滅んだあとも栄えた都市だったんですよ。

かつての繁栄はもう残っていませんが、重要な歴史を物語る場所。旧ニッサと共にぜひ足を運んでほしい世界遺産です。

◎まとめ

トルクメニスタンは、ただ旅行をするにはまだハードルが高い国。しかし、世界遺産ニッサのパルティア要塞群はまだ発掘が終わってなく、これからも重要なものが出てくる可能性のある場所なんですよ。そんなロマンあふれる世界遺産に、ぜひ行ってみたいとは思いませんか?

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