北海道の離島を徹底紹介!大自然に隠された魅力とは!?

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北海道の離島を徹底紹介!大自然に隠された魅力とは!?

北海道の離島をご紹介します!北海道観光と言えば広い土地&大自然というイメージが強くありますが、その周囲に浮かぶ離島にも、また北海道本島とは違った魅力がたくさん隠れているんです。

離島ならではの景色やのんびりとした時間を楽しむスローライフ、そして島でしか味わえない隠れた絶品グルメなどなど。離島の人や暮らしのおおらかさに、一度訪れたらまた来たくなりますよ。

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北海道の離島を徹底紹介!大自然に隠された魅力とは!?

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1. 奥尻島

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北海道の南部、渡島半島の西に浮かぶ奥尻島。函館空港から飛行機に乗るか、江差港ないし瀬棚港からフェリーで行くことができます。フェリーが着く島の東岸の奥尻港は、町の中心地。ここには島のシンボル「鍋つる岩」があります。その名の通り鍋の取っ手のようなアーチ型の奇岩で、夜にはライトアップもされます。

奥尻空港があるのは島の南端の青苗地区。ここは1993年の北海道南西沖地震で、甚大な津波被害を受けたところ。岬の先には奥尻島津波館や慰霊碑などがあります。今も昔も、青苗はムラサキウニ漁がさかん!奥尻のムラサキウニは北海道全体の中でもとくに美味と言われているんですよ。ただし漁期は7月下旬から8月中旬までと短いので、絶品ウニがお目当ての人は時期に注意してください。

島の北西の神威脇地区には、島唯一の温泉とワイナリーがあります。神威脇温泉はナトリウム-塩化物泉の天然かけ流しで、アツアツのお湯をお好みの温度に水でうめて入ります。また奥尻ワイナリーでは、島で栽培されたブドウを使った赤白さまざまなワインを試飲・購入できますよ。

ちなみに離島というと小さいと思うかもしれませんが、一周約65kmほどあるので移動には車か最低でも自転車が必要です。

2. 天売島

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天売島(てうりとう)は、留萌の北の羽幌町に属する離島です。次に紹介する焼尻島十2つ並んで浮かんでいます。島へは羽幌港から高速船で焼尻島を経由して約1時間の船旅となります。

ゾウリムシ型をした島の東側が人々の生活するエリア。西側は断崖絶壁となっていて、毎年約100万羽の海鳥が繁殖のため飛来します。そのため、一帯は「天売島海鳥繁殖地」として国の天然記念物にも指定されています。ウミガラス(オロロン鳥)やウトウをはじめ、実に250種以上の野鳥を観察することができるんですよ!

とくにウトウは、約80万羽が天売島に集い、世界最大の繁殖地として知られています。また4月から8月初旬までは、約500羽のケイマフリを見ることもできます。目の周りが白く赤い足が目を引く愛らしいウミドリで、ケイマフリとはアイヌの言葉で「足が赤い」という意味です。夏場はフェリーの上からもこのケイマフリを観察することができますよ。天売島ではバードウォッチング初心者の方でも大満足の野鳥観察ツアーが行われていて、高さ100メートル以上の断崖絶壁と海鳥が舞う絶景を楽しめますよ。

3. 焼尻島

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焼尻島(やぎしりとう)はお隣の天売島とほぼ同じ大きさですが、島の面積の約3分の1が密林に覆われ、天売島とはまた違った景色が広がっています。緑豊かな美しい風景は、映画『幸福の黄色いハンカチ』のロケ地にもなりました

焼尻島の森は貴重な存在で、なかでもイチイの原生林は国の天然記念物に指定されています。イチイは現地では「オンコ」と呼ばれ、北海道の厳しい風雨や寒さに耐えながら、たくましく生い茂っています。とくに「オンコの荘」と名付けられたイチイの老樹は、長い年月をかけて上ではなく横に枝を広げて成長した銘木。通常は高さ15mほどに伸びるイチイですが、オンコの荘の高さが1mしかない一方、直径は約10mあります。

広葉樹林や針葉樹林が広がる鶯谷では、こちらも銘木「鶯谷の姥松」を見る事ができます。樹齢300年を超えるこのアカエゾマツの老木には、人々を魅了してやまない独特の雰囲気が漂っています。

豊かな野草が生い茂るこの離島内では羊が放牧されており、海を背景にのんびりと草をはむ姿を見かけます。北海道の海風を受けたミネラル豊富な牧草を食べて育つため、質の良い羊肉になります。この羊肉「プレ・サレ焼尻」は、北海道でもほとんどお目にかかれないという貴重なものですが、島内の一部では食べることができますよ。

4. 利尻島

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利尻島は、北海道の最北端の稚内港からフェリーで約1時間40分の場所にある北海道の離島です。札幌市の丘珠空港から飛行機で行くこともできるほか、夏季には新千歳空港からの季節便も就航します。円形の島の中央には、「利尻富士」と雅称される利尻山が悠々とそびえています。標高1,721mの利尻富士は日本百名山にも選ばれ、毎年夏には北海道内外から大勢の登山客が訪れます。

とりあえず島を一周ぐるっと回るのが定番の観光コース。サイクリングロードも整備されているので、利尻島の山と海を同時に楽しみつつのんびりと巡ることができますよ。利尻島の南には「沼浦」、北には「姫沼」という、原生林に囲まれた2つの沼があります。とくに沼浦の近くにある丘の展望台からは、北海道名菓「白い恋人」のパッケージにもなっている、利尻山の雄大な景色を見ることもできます。

夏季に利尻島を訪れた際は、沓形(くつがた)港から出航するクルーズ船「海底探勝船 はまなす号」に乗って、利尻の海底探検へお出かけすることもできます。クルーズは約40分間。船底に張られたガラスを通して利尻の海中を覗き、いろいろな生き物を目にすることができます。

利尻といえば、利尻昆布が有名です。北海道を代表する名産品で、肉厚で濃厚な出汁が特徴。利尻島には、この利尻昆布を使った特産品が数多くあります。なかでも昆布の豊かな風味と、とろみのある甘さが癖になる「利尻昆布焼酎」や、味付けした昆布をそのまま削り、強い香りと粘りのある独特のとろみを生み出す「とろろ昆布」が人気です。ほかにも美味しいものがいろいろあるので、利尻島を訪れたら景色だけでなくグルメも楽しんでください。

5. 礼文島

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礼文島は利尻島の北にある、北海道最北端の離島です。冷涼な気候のゆえに海岸沿いでも高山植物を見ることができ、別名「花の浮島」ともいわれています。もちろん島では、高山植物の花を観察するトレッキングが定番の観光コース。初心者向けの「桃岩展望台コース」から、登り約2時間の「礼文岳登山コース」や島を縦断する「8時間コース」まで、さまざまなルートが用意されています。

数ある高山植物のなかでも、礼文島の固有種で鮮やかな紫色の花を付けるレブンソウや、ユリ科で純白の花を付けるレブンアツモリソウは、その可愛らしさが人気です。レブンウスユキソウは北海道のエーデルワイスとも呼ばれ、薄雪をまとったような姿が特徴的で礼文町の町花にもなっています。礼文林道には、レブンウスユキソウ群生地があり、森の中を散策しながら小さくも可憐に咲く花々を観賞することができます。

礼文島の北端、スコトン岬周辺には野生のアザラシが生息しているほか、まれにトドの姿も目にすることができますよ。「西海岸ツアー」では、運が良ければすぐ間近にアザラシの群れを見れることも。野生のアザラシに出会える、離島ならではの貴重な体験ツアーです。

そして礼文島のグルメといえばホッケ!タレの味付けが絶妙な「ほっけのかば焼き丼」や、鮭ならぬ「ほっけのちゃんちゃん焼き」など、離島の食材を余すところなく堪能できますよ。礼文島もまた、自然とグルメが両方楽しめるおすすめの離島です。

◎まとめ 

北海道の離島を5つ取り上げました。北海道の離島はそれぞれに特有のグルメや文化、自然などの魅力をもっています。雄大な自然のなかで、それと共に生きるスローライフがこの北海道の離島にはあります。たまには日常の忙しさから抜け出し、離島のゆったりとした時間に癒されてみてはいかがですか。

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