最高峰が交差する力強い山脈!世界遺産タジク国立公園(パミール山脈)

最高峰が交差する力強い山脈!世界遺産タジク国立公園(パミール山脈)

タジキスタンの世界遺産、タジク国立公園。世界で三番目に高い山をもつパミール山脈を有する国立公園で、7,000m級の山々が連なるパミール山脈の卓越した景観は圧巻。1,000を超える氷河、200近い川に、およそ400もの湖。それらが織りなす高原の風景は荒々しくも息を飲むほど美しく、見る人の目をくぎ付けにします。

この世界遺産、タジク国立公園は様々な自然環境を有し、数多くの希少動物の宝庫。ここでしか見られない生き物たちを沢山見ることができますよ。今回は、そんな世界遺産、タジク国立公園(パミール山脈)のおすすめポイント厳選3つをご紹介します!

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最高峰が交差する力強い山脈!世界遺産タジク国立公園(パミール山脈)

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タジク国立公園(パミール山脈)とは

出典: Brian Harrington Spier (CC BY-SA 2.0)

タジキスタン東部、キルギスとの国境の境目にある世界遺産タジク国立公園。もとはパミール自然保護区と呼ばれていましたが、タジキスタン内戦や国内派閥争いにより名称が変わりました。

ヒンドゥークシ山脈を起点として、ヒマラヤ山脈やカラコルム山脈、天山山脈、崑崙(こんろん)山脈など、ユーラシア大陸の最高峰が交差している場です。7,000m級の山々が連なり、活発な地殻変動のよって作られた風光明媚な景観が評価され、2013年に世界遺産に登録されました。

様々な地理・自然環境を併せ持っていることが特徴で、標高7,000mの地域から、温帯地域から寒冷地域まで、また多湿多雨地帯から砂漠までと幅広い自然環境が保全されています。

また風光明媚な景観の一つが、巨大な数々の氷河たち。その数1085もあり、北極、南極を除いて一番長いとわれるフェドチェンコ氷河など、美しい景観を作り上げている氷河が数多く存在します。

氷河の他にも、170の川と400以上の湖と、様々な美しい景観が同時に存在。その変化にとんだ自然環境から、様々な動物・植物相を有しており、希少動物や植物も多くみられます。

また歴史的にも重要な地点であった、この世界遺産、タジク国立公園には今も多くの歴史的建築物が残されていることも魅力に一つです。

タジク国立公園(パミール山脈)へのアクセス

タジキスタンの首都、ドゥシャンベまではロシアのモスクワやチソで乗乗り継いで空路で行きます。ドゥシャンベからタジク国立公園までは車400kmほど。

タジク国立公園(パミール山脈)のおすすめポイント①:急峻な山々の動植物を見ながらの登山

出典: www.istockphoto.com

世界遺産、タジク国立公園(パミール山脈)は、標高7,000mt近い峰々が並ぶ登山家には人気のスポット。アブー・アリー・イブン・スィーナー峰やコルジェネフスカヤ峰など、神々しくそびえたつ山々は荒々しくも美しい自然を持ち合わせていて、大変登りがいがあります。醍醐味は登山中に見られる、様々な動植物たち。世界遺産、タジク国立公園には高山植物や、ユキヒョウ、シベリアンアイベックス、マルコポーロシープなどの絶滅危惧種も生息しています。

またタジク国立公園には美しい川や後述するカラクル湖などの美しいムず海なども数多く存在し、途中途中で息を飲むような景観に出会えるでしょう。ぜひ自分の足で世界遺産の雄大な大自然、パミール山脈を感じてみてください。

タジク国立公園(パミール山脈)のおすすめポイント②:世界最長のフェドチェンコ氷河

世界遺産、タジク国立公園(パミール山脈)は、数多くの氷河の存在で知られています。その中でも、ひと際存在感があるのが、このフェドチェンコ氷河。全長77km、面積992k㎡、氷の厚さは500m以上もあり、南極・北極のものを除くと世界最長とも言われています。

この世界遺産、タジク国立公園にあるフェドチェンコ氷河は、上流は白く下流は紫色に見えます。これは標高が高い地域は太陽の反射で白く見え、下流に流れるにしたがって、反射が弱くなり紫色にみえるんだとか。同じ氷河でも色が違って見えるなんて、神秘的ですね。

世界遺産、タジク国立公園の神秘的な氷河の迫力はまさに圧巻で、自然のたくましい美しさを見ることができます。ユーラシア大陸最大のフェドチェンコ氷河は大自然の彫刻。自然の力強さを教えてくれます。

タジク国立公園(パミール山脈)のおすすめポイント③:色が変わるカラクル湖

氷河地帯から、高原、湖、砂漠と、変化に富んだ地形が魅力の世界遺産、タジク国立公園(パミール山脈)。美しい景観が多く、どこを見てもも楽しめるのですが、その中でおすすめを選ぶとしたら、このカラクル湖。「カラクル」は「黒い湖」という意味。

富士山よりも高い位置にあるこのカラクル湖、実際は黒ってぽく見えるときもありますが、見る場所や時間、天候などによって、色が違って見える神秘的な湖なんですよ。空と水との境目がわからないような美しいコバルトブルーや、白に近い水色、黄昏時の黒っぽい色と、様々な色を楽しめます。世界遺産、タジク国立公園の美しい景観の一つ。山や雲と一体になって織りなすその景観はまさに絶景です。

◎まとめ

いかがでしたか?世界遺産、タジク国立公園(パミール山脈)は雄大な自然が作り出した数々の絶景が魅力。足を踏み入れると、数々の風光明媚な風景に思わず感動してしまいます。またその変化に富んだ自然環境から多くの動植物が住んでおり、歩いてみるとそんな彼らに出会えるかもしれません。

ただし2018年4月16 日現在、タジク国立公園(パミール山脈)があるゴルノ・バダフシャン自治州(パミール地方)は外務省の海外安全情報でレベル2に分類されています。観光や渡航を考えている人は状況が落ち着くまで待つと同時に、必ず外務省の海外安全情報に従ってください。

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