名称:ティヤ/ティヤの石碑群
住所:Tiya, Ethiopia
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/12/
東アフリカ位置するエチオピア連邦民主共和国は、アフリカ最古の独立国。首都をアディスアベバに置き、人口はおよそ400万人ほどです。標高が高い場所が多く、国土の大部分をエチオピア高原が占めています。
エチオピアの首都アディスアベバのから車で2時間ほどの場所に、世界遺産ティヤがあります。このティヤには未だ謎ばかりの石碑群があり、解明されている事はほんの僅かな事のみ。今回はそんな世界遺産、ティヤをご紹介しましょう。
目次
エチオピアにある世界遺産の村、ティヤの石碑群に残る謎とは?
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ティヤとは?
ティヤはエチオピアの首都アディスアベバの南、約90キロに位置するグラジェ族が住む人口3300人ほどの村。エチオピアの中部から南部にかけて一枚岩で造られた石碑が数多くあり、その中でもティヤにある36基が世界遺産に登録されています。1980年に世界遺産へと登録された石碑群はフランスの考古学者が偶然見つけたものであり、その後もティヤ周辺で160基ほど発見されました。
世界遺産に登録されてはいますが、実はティヤの石碑群については謎が多く、エチオピア国内でもあまり知られていません。1300~1500年頃に造られたものと考えられていますが、他に詳しいことはほとんど分かっていないんですよ。それでもエチオピアの歴史にとって重要な価値があると認められている世界遺産です。
ティヤへのアクセス
エチオピアの世界遺産ティヤに行くためには、首都アディスアベバからアクセスします。アディスアベバ市内マルカートの北東部にバス停があり、そこからブッタジラ行きのバスに乗ります。2時間20分ほど乗ったところで終点の一つ手前の停留所「ティヤ」で降りて下さいね。そこから世界遺産ティヤの墓石群まで歩いて5分ぐらいで行けますよ。
ティヤのおすすめポイント①:石碑の表面に浮き出た装飾
世界遺産ティヤにある石碑の表面には剣やエチオピアの伝統的な枕、人の顔などが浮き彫りになっています。中には女性の乳房をかたどったものなどもあり、なかなか興味深いですよ。
剣は男性の石碑にのみ彫られているので、おそらく倒した敵の数を表し、男性が生きていたときの手柄を褒め称えているのではないかと考えられています。また石碑の下の方にある枕のモチーフは、安眠を願って彫られたといわれています。近くには墓も見つかっているので、墳墓とも推測されています。しかし分かっているのは当時の人々が金属状の道具で石を掘り、牧畜をしていたということだけ。実際何のためにこれらを建てたかは謎のままです。
ティヤのおすすめポイント②:石碑の独特の形状
ティヤの石碑は何もない広い草原にポツンと置かれています。石碑の高さは0.5メートルから2.5メートルと様々で、幅も6センチから30センチのほどのものまであります。すべて同じような形をしており、先が丸くなっている半球状をしているものがほとんどです。なぜみんなこのような形をしているのか、これはいったい何を意味しているのかそれも未解明のまま。
世界遺産ティヤの石碑は1キロほど先から象を使って運ばれてきました。よく見ると女王ではないかと見られる石碑を守るように他の石碑が並んでいるんですよ。きちんと並べられていることから、意図的に並べたと思われますが真実はわかっていません。
ティヤの注意事項
エチオピアではバスの夜間走行が法律で禁止なので、長距離バスは早朝出発になります。すべて5時30分発となり、かなり早い時間に出発するので時刻に気を付けて下さい。バスの行先や時刻表などはバス会社のウエブサイトから確認できます。しかし所要時間がかなり短く表記されていて、実際には6時間かかるところを4時間などと書かれているので注意。また、バスに乗り込むときに荷物を勝手に屋根にあげて、高い料金を要求してくる人がいますので十分注意してくださいね。さらに、少数民族と一緒に写真を撮るとこちらもチップを要求してきますので、用心しましょう。
◎まとめ
日本からはるか遠くにある神秘の国エチオピア。実はエチオピアも世界最古の独立国家であり、伝承上では最古とされる日本と不思議な共通点があるように感じますね。そのエチオピアには神秘の世界遺産がいくつかあり、ティヤもその1つ。規模はあまり大きくないですが、もしエチオピアに行く機会があればぜひ足を延ばしてくださいね!